単語ごとのつづりの違い(アメリカ英語とイギリス英語)

B2 · 中上級アメリカ英語とイギリス英語

tyre か tire か、mould か mold か。一般的なルールがないので、1組ずつ覚える必要があります。カタカナ語は、多くの場合アメリカ英語の形に近いのがヒントです。

このレッスンで学ぶこと

  • このレッスンは単語ごとの不規則なペアを扱います。規則的な違い(-our/-or、-re/-er、-ise/-ize、子音字を重ねるかどうか)は British vs American Spelling のレッスンで学びます
  • 同じ単語のつづりが違うだけのペア:tyre/tire、kerb/curb、mould/mold、cheque/check、storey/story、draught/draft
  • それぞれの国で違う形に定着した単語:aluminium/aluminum、pyjamas/pajamas、manoeuvre/maneuver、sceptic/skeptic
  • イギリス英語では l が1つ、アメリカ英語では2つの単語:skilful/skillful、wilful/willful、enrolment/enrollment。jewellery/jewelry は別のパターン(イギリス英語で l が2つ)
  • イギリス英語では名詞と動詞でつづりを分けるペア(practice/practise、licence/license)。アメリカ英語はどちらにも practice と license を使う

語尾のルールでは説明できない違い

British vs American Spelling のレッスンでは、予測できる規則的なパターンを扱いました:colour/color、centre/center、realise/realize、catalogue/catalog、そして語尾の前で子音字を重ねるかどうか(travelled/traveled)です。こうしたルールはたくさんの単語にまとめて当てはまるので、ルールを知っていれば多くの単語に対応できます。

このレッスンで扱うのは、一般的なルールに従わない単語です。それぞれのペアが小さな例外なので、1組ずつ覚えましょう。

"ルールがある(別のレッスン):colour → color, centre → center"
"単語ごとの違い(このレッスン):tyre → tire, mould → mold"

同じ単語の2つのつづり

よく使う単語の中には、規則的なパターンとは関係なく、イギリスとアメリカで違うつづりになったものがあります:tyre/tire(タイヤ)、kerb/curb(歩道の縁石)、mould/mold(カビ、型)、draught/draft(すきま風。「下書き」の意味では、どちらの英語でも draft)。

カタカナ語との違いにも注意しましょう。curb は「カーブ」(curve、曲線)とはまったく別の単語です。story はアメリカ英語では「物語」だけでなく、建物の「階」の意味もあります(イギリス英語では storey)。「チェック」は確認する意味の check ですが、銀行の「小切手」はイギリス英語で cheque、アメリカ英語で check です。

"イギリス英語:tyre, kerb, mould, cheque, storey"
"アメリカ英語:tire, curb, mold, check, story"

それぞれの国で違う形に定着した単語

いくつかの単語は、一般的なルールとは関係なく、大西洋の両側で別々の形に定着しました。aluminium/aluminum は英語で作られた言葉で、化学者ハンフリー・デービーが両方の名前を試したのち、イギリスでは aluminium、アメリカでは aluminum が残りました(発音も違い、アメリカ英語は「アルーミナム」、イギリス英語は「アリュミニアム」に近い音です)。manoeuvre/maneuver と sceptic/skeptic では、イギリス英語がもとのフランス語に近いつづりを残し、アメリカ英語は発音に合わせて簡単にしています。pyjamas(イギリス英語)と pajamas(アメリカ英語)も同じような例です。

カタカナ語は、多くの場合アメリカ英語の形に近いので、ヒントになります:パジャマ → pajamas、ジュエリー → jewelry、ドラフト → draft。ただし「ライセンス」は licence と license のどちらとも同じ音なので、ヒントになりません。ただし例外もあり、「アルミニウム」はイギリス英語の aluminium に近い形です。また、manouvre のように、どちらの英語にも存在しない混ざった形を作らないように気をつけましょう。

"イギリス英語:aluminium, manoeuvre, sceptic"
"アメリカ英語:aluminum, maneuver, skeptic"

l が1つの単語と、名詞・動詞の区別

イギリス英語では、アメリカ英語で l を2つ書く単語の一部を、l 1つで書きます。これは travelled/traveled のような「語尾の前で子音字を重ねる」パターンとは別で、単語そのもののつづりが違います(skilful/skillful、wilful/willful、enrolment/enrollment)。jewellery/jewelry は別のパターンで、イギリス英語は -ellery、アメリカ英語は -elry です。l と r の聞き分けが難しいと、“jewerly” のようなつづり間違いも起きやすいので、jewel + -ry / -lery と分けて覚えましょう。

また、イギリス英語では、よく使う2つのペアで名詞と動詞のつづりを分けます:practice(名詞)/ practise(動詞)、licence(名詞)/ license(動詞)。覚え方のコツは、どちらの英語でも同じ advice(名詞)/ advise(動詞)と同じ仕組みだと考えることです。アメリカ英語では、名詞にも動詞にも practice と license を使います。

日本の学校の教科書は主にアメリカ英語なので、practise や licence を見て「つづりが間違っている」と思うかもしれません。でも、イギリス英語ではこれが正しい形です。

"イギリス英語:skilful, wilful / アメリカ英語:skillful, willful"
"イギリス英語:I go to piano practice on Mondays. / I practise the piano. / アメリカ英語:I practice the piano.(名詞も動詞も同じつづり)"

注意

✗Treating 'tire' as if it followed the same -our/-or logic as 'colour/color.'
✓Tyre/tire is its own word-specific pair, unrelated to the -our/-or or -re/-er suffix patterns.

イギリス英語とアメリカ英語のつづりの違いが、すべて一般的なルールに従うわけではありません。1組ずつ覚えるペアもあります。

✗I need to practise more. I have a dentist's practise. (using 'practise' for both in American English)
✓I need to practice more. I have a dentist's practice. (American English uses 'practice' for both noun and verb)

practice(名詞)/ practise(動詞)の区別はイギリス英語だけです。アメリカ英語ではいつも practice です。イギリス英語でも、名詞を practise と書くことはありません。

✗I need to renew my driving license. (in British English)
✓I need to renew my driving licence.

アメリカ英語の教科書で見慣れた license と書きがちですが、イギリス英語の名詞は licence です(動詞は license)。「ライセンス」はどちらとも同じ音なので、つづりのヒントにはなりません。

✗The driver parked next to the curve. (meaning the edge of the sidewalk)
✓The driver parked next to the curb.

「カーブ」と音が似ていますが、curve は「曲線・曲がり道」です。歩道の縁石はアメリカ英語で curb、イギリス英語で kerb です。

日本語と比べてみよう

「パジャマ」「ジュエリー」「ドラフト」など、カタカナ語の多くはアメリカ英語のつづりに近い形をしています

そのため、カタカナ語はアメリカ英語のつづりを思い出すヒントになります:pajamas、jewelry、draft。イギリス英語で書くときは pyjamas、jewellery、draught(すきま風)に注意しましょう。逆に「アルミニウム」はイギリス英語の aluminium に近く、アメリカ英語では aluminum です。

「カーブ」「ストーリー」「チェック」は、日本語では1つの意味で使われます

curb(縁石)は「カーブ」(curve)とは別の単語です。アメリカ英語の story には建物の「階」の意味もあります(イギリス英語では storey)。銀行の「小切手」はイギリス英語で cheque、アメリカ英語で check です。カタカナの意味だけで判断しないようにしましょう。

日本の学校の教科書や TOEIC は主にアメリカ英語ですが、IELTS やケンブリッジ英検、イギリス・オーストラリア・ニュージーランドでの留学やワーキングホリデーではイギリス式のつづりに出会います

どちらのつづりも正しい英語です。間違いになるのは、1つの文章の中で2つを混ぜること(ある文では tyre、次の文では tire)です。文章ごとにどちらか一方に決め、スペルチェッカーの言語設定も English (UK) か English (US) に合わせましょう。このレッスンのペアは、設定が合っているときだけ正しくチェックされます。

💡 カタカナ語はアメリカ英語の形に近いことが多い:パジャマ → pajamas、ジュエリー → jewelry。例外はアルミニウム → aluminium(イギリス英語)。

💡 イギリス英語の practice/practise と licence/license は advice/advise と同じ:名詞は c、動詞は s。アメリカ英語は practice と license だけ。

実際の場面:自動車修理店の看板

"The sign says 'Tyre and Exhaust Centre' — is that a spelling mistake?"

"No, that's just British spelling — 'tyre' instead of 'tire,' and 'centre' instead of 'center.'"

"Interesting — I only knew about colour and centre, not tyre."

"Those word-specific ones catch people out the most, since there's no rule to fall back on — you just have to know them."

練習

練習問題 1 · アメリカ英語のつづりを選びましょう

Choose the American spelling of the British word 'tyre' (the rubber ring on a wheel).

練習問題 2 · イギリス英語のつづりを選びましょう

Choose the British spelling of the American word 'curb' (the edge of a pavement/sidewalk).

練習問題 3 · アメリカ英語のつづりを選びましょう

Choose the American spelling of the British word 'mould' (a fungal growth, or a shape for casting).

練習問題 4 · アメリカ英語のつづりを選びましょう

Choose the American spelling of the British word 'aluminium' (the metal).

練習問題 5 · イギリス英語のつづりを選びましょう

Choose the British spelling of the American word 'check' (a printed order to a bank to pay money).

練習問題 6 · アメリカ英語のつづりを選びましょう

In British English, 'practice' (noun) and 'practise' (verb) are spelled differently. Which single spelling does American English use for BOTH?

練習問題 7 · 正しい説明を選びましょう

'Enrolment' (British, one 'l') vs. 'enrollment' (American, two 'l's) — this is a difference in...

練習問題 8 · イギリス英語のつづりを選びましょう

Choose the British spelling of the American word 'jewelry.'

練習問題 9 · アメリカ英語のつづりを書きましょう

Give the American spelling of the British word 'pyjamas.'

練習問題 10 · イギリス英語のつづりを書きましょう

Give the British spelling of the American word 'skillful.'

練習問題 11 · グループに分けましょう

tyre
tire
mould
mold
aluminium
aluminum
cheque
check

0 / 8 分類済み

練習問題 12 · よくある間違い:カタカナ語につられてアメリカ式のつづりにする

Japanese: "パジャマを忘れました。" Which translation uses British spelling?

クイックチャレンジ

5つのクイズで、学んだことを確認しましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

Choose the American spelling of the British word 'storey' (a level of a building).

学んだこと

  • このレッスンは単語ごとの不規則なペアを扱います。規則的な語尾の違いは British vs American Spelling で学びます。
  • つづりが違うだけのペア:tyre/tire、mould/mold、cheque/check、storey/story、draught/draft。
  • それぞれの国で違う形に定着した単語:aluminium/aluminum、pyjamas/pajamas、manoeuvre/maneuver、sceptic/skeptic。カタカナ語はアメリカ英語に近いことが多いですが、アルミニウムは例外です。
  • イギリス英語では l が1つの単語があります(skilful、enrolment)。アメリカ英語では2つです(skillful、enrollment)。jewellery/jewelry は別のパターンです。
  • イギリス英語は practice/practise、licence/license を名詞と動詞で書き分けます。アメリカ英語はどちらも1つのつづりです。
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