文の要素(Sentence Elements)

B1 · 中級文の構造と節

Tom gave Anna a ring yesterday. 文はいくつかの要素でできていて、それぞれに役割があります。学校で習った S・V・O・C・M とほぼ同じです。

このレッスンで学ぶこと

  • 節には Subject(主語)と Verb(動詞)が必要です。英語で主語を言わないのは、ふつう “Sit down!” のような命令文だけです
  • 動詞は direct object(直接目的語)だけ、indirect object(間接目的語)+ direct object、または目的語なしをとります
  • be、seem、look、become などの linking verb の後には目的語ではなく Complement(補語)が来ます。多くは形容詞で、-ly の副詞ではありません
  • Adverbial(修飾語)は時・場所・様子・理由などを付け加える情報です
  • 英語の語順は S + V + O。動詞が最後に来る日本語とは違い、動詞と目的語の間に副詞を入れません

節をつくる要素

節(clause)はいくつかの要素でできていて、それぞれに役割があります。Subject(誰が・何が)、Verb(動作や状態)、Object(動作を受ける人・もの)、Complement(主語を説明したり、主語が何かを示したりする語)、Adverbial(時・場所・様子・理由などの追加情報)です。

学校で習った文型の記号がそのまま使えます。Subject = 主語(S)、Verb = 動詞(V)、Object = 目的語(O)、Complement = 補語(C)、Adverbial = 修飾語(M)にあたります。英語の名前を覚えるだけで、考え方はもう知っているはずです。

いちばん大きな違いは語順です。日本語は「トムは昨日アンナに指輪をあげた」のように動詞が最後に来て、「は・が・を・に」などの助詞が役割を示すので、順番をかなり自由に入れ替えられます。英語には助詞がなく、位置が役割を決めます。だから基本の順番 Subject + Verb + Object はほとんど動かせません。

"Tom gave Anna a ring yesterday."

Subject と Verb:欠かせない2つ

英語の節は、肯定文・否定文・疑問文のどれでも、Subject(動作をする人、または話題になっているもの)と Verb(動作や状態)が必要です。よくある例外は、主語のない命令文だけです:“Sit down!”

日本語では「昨日、公園に行った」「今日はとても寒い」のように、わかっている主語を言わないのがふつうです。英語では主語を省略しません。“Went to the park” ではなく “I went to the park”、天気や時間のように具体的な主語がない場合も、形だけの it を置きます:「寒い」→ “It's cold”、「大事です」→ “It's important”。

もう1つの落とし穴は「〜は」です。日本語の「は」は話題を示すもので、必ずしも主語ではありません。「今日は寒い」を “Today is cold.” と言うと、「今日という日」が寒いことになり、不自然です。英語では “It's cold today.” と言い、today は Adverbial です。「この店はコーヒーがおいしい」も “The coffee at this shop is delicious.” のように、本当の主語(coffee)を見つけてから文を作りましょう。

"Birds fly."
"The meeting starts at nine."

direct object と indirect object

direct object(直接目的語)は動作を直接受けるものです(“She cooked dinner.”)。日本語の「〜を」にあたることが多いです。indirect object(間接目的語)は何かを受け取る人、または何かの恩恵を受ける人(まれに物)で、日本語の「〜に」にあたります。give、send、show などの動詞でよく使い、直接目的語の前に前置詞なしで置きます:“She gave him a gift.”(第4文型 SVOO)。

日本語の「に」につられて “She gave to him a gift.” としないようにしましょう。間接目的語が直接目的語より前にあるときは to をつけません。to を使いたいなら、人を最後に回します:“She gave a gift to Anna.”。代名詞が2つあるときは、物(it)を先に、to + 人を後にします:「それを彼女にあげた」→ “I gave it to her.”

「を」「に」がそのまま直接目的語・間接目的語になるとは限りません。「アンに電話する」は “call Anne”、「質問に答える」は “answer a question” で、どちらも直接目的語です(“call to Anne” とは言いません)。反対に「音楽を聞く」は “listen to music” と to が必要です。

もう1つの大事なルール:動詞と直接目的語の間に副詞を入れません(間に入れるのは “She gave him a gift.” のような間接目的語だけです)。日本語の「とても」「上手に」は動詞の前に置くので、“I very like sushi” や “I speak very well English” になりがちです。英語では “I like sushi very much”、“I speak English very well” と、目的語の後に置きます(“I really like sushi” も自然です)。

"She cooked dinner. (直接目的語)"
"She gave him a gift. (him = 間接目的語、a gift = 直接目的語)"

Complement:主語を説明する補語

linking verb(be、seem、look、become、feel、sound、taste など)の後に来るのは目的語ではなく Complement(補語)です。動作を受けるのではなく、主語を説明したり、主語が何なのかを示したりします(第2文型 SVC)。職業を言うときは、日本語の「マリアは医者です」には何もつきませんが、英語では a/an が必要です:“Maria is a doctor.”

日本語の形容詞はそれだけで述語になれます(「このスープはしょっぱい」「コーヒーはいい香り」)。そのため英語で be動詞などを落としがちですが、“This soup too salty.” ではなく “This soup is too salty.” です。補語の前には必ず linking verb が必要です。

補語には形容詞を使い、-ly の副詞は使いません:“The coffee smells amazing”(“smells amazingly” ではありません)。「よさそう」「いいね」も good で、“It looks good”、“It sounds good” です。(“You look well” は「元気そうだね」という健康の意味になります。)

"Maria is a doctor."
"The coffee smells amazing."

Adverbial:付け加える情報

Adverbial(修飾語)は、時・場所・様子・理由などの情報を付け加えます。たいていは、取り除いたり位置を動かしたりしても、文の基本の意味は変わりません。(例外もあります。“She put the keys on the table.” では on the table がないと文が不完全になります。)

Adverbial は文の頭に置くこともできます(「昨日、兄が電話してきた」→ “Yesterday, my brother called me.”)。でもそれで主語になるわけではなく、その後は Subject + Verb の順番のままです。ふつうの文では、場所と時は文の最後に「場所 → 時」の順で置くことが多いです:“We met at the café yesterday.” 日本語の「昨日カフェで」とは順番が逆になります。

"The children played in the park."
"Yesterday, my brother called me."

実際の英語

"The manager sent the whole team an update this morning."
"This soup tastes a little too salty."
"We met at the coffee shop near my office."
"The results seemed promising at first."

注意

✗She is a teacher. (直接目的語と分析する)
✓She is a teacher. (主語の補語:is は linking verb)

be などの linking verb の後の名詞は目的語ではなく補語です(第2文型 SVC)。“She is a teacher.” の a teacher は主語 she を説明しています。

✗She gave a gift him.
✓She gave him a gift.

間接目的語(him)は直接目的語(a gift)の前に置きます。物を先にしたいときは to を使います:She gave a gift to him.

✗“Yesterday, my brother called me.” の “Yesterday” を Subject と分析する
✓Subject は “my brother”。“Yesterday” は文の頭にあっても Adverbial です。

Adverbial は文の頭に置けますが、主語にはなりません。その後の順番は Subject + Verb のままです。

✗I English speak very well.
✓I speak English very well.

日本語は動詞が最後ですが、英語は Subject + Verb + Object の順です。動詞は主語のすぐ後に置きます。

✗I speak very well English.
✓I speak English very well.

「とても上手に」を動詞の近くに置きたくなりますが、英語では動詞と直接目的語は離しません。副詞は目的語の後です。

✗She gave to him a gift.
✓She gave him a gift.

「彼に」の「に」を to にした間違いです。間接目的語が直接目的語の前にあるときは to をつけません。to を使うなら人を最後に:She gave a gift to him.

✗Is very cold today.
✓It's very cold today.

日本語の「今日はとても寒い」には主語がありませんが、英語では形だけの主語 it が必要です。

✗This soup too salty.
✓This soup is too salty.

日本語の形容詞はそれだけで述語になりますが、英語の補語の前には be などの linking verb が必要です。

✗Maria is doctor.
✓Maria is a doctor.

日本語には冠詞がありませんが、英語で単数の職業を言うときは a/an が必要です。

✗The coffee smells amazingly.
✓The coffee smells amazing.

smell、taste、look などの後は形容詞の補語です。-ly の副詞は使いません。

日本語と比べてみよう

日本語は「私は英語を話します」のように動詞が最後に来て、助詞(は・が・を・に)が役割を示します。

英語には助詞がないので、位置で役割を示します。基本は Subject + Verb + Object:“I speak English.” 動詞を最後に置いた “I English speak.” は意味が通じにくくなります。副詞も動詞と目的語の間には入れず、後ろに置きます:“I speak English very well.”

「〜は」は話題を示す助詞で、主語とは限りません(「今日は寒い」「この店はコーヒーがおいしい」)。

英語では、本当の主語を見つけて Subject の位置に置きます。「今日は寒い」→ “It's cold today.”(today は Adverbial)、「この店はコーヒーがおいしい」→ “The coffee at this shop is delicious.” 主語が言われていない日本語の文も、英語では I、it などの主語を補います。

日本語の形容詞はそのまま述語になります:「このケーキはおいしそう」「スープがしょっぱい」。

英語の形容詞は、linking verb の後に補語として置きます:“The cake looks delicious.”、“This soup is too salty.” be動詞などが抜けると文になりません。また、補語は形容詞なので -ly はつけません(“smells amazing”)。

「彼にプレゼントをあげた」のように、日本語では「に」で受け取る人を示します。

英語では、間接目的語が直接目的語の前にあるときは前置詞をつけません:“She gave him a gift.” to を使うのは、人を後ろに回したときだけです:“She gave a gift to him.” 目的語の代名詞は動詞の後に置きます:“I saw him.”

💡 語順は Subject + Verb + Object。動詞は最後ではなく、主語のすぐ後です。

💡 動詞と直接目的語の間に副詞を入れません:I speak English very well.

💡 be、seem、look、taste、smell の後は Object ではなく Complement(多くは形容詞)が来ます。

💡 「いつ?」「どこで?」「どのように?」「なぜ?」に答える部分は Adverbial です。文の頭にあっても主語ではありません。

実際の場面:カメラについて話す

"Who gave you that camera?"

"My sister gave it to me last year, right before her trip to Japan."

"That was generous of her!"

"She really was — she knew how much I wanted one."

練習

練習問題 1 · 要素を選びましょう

'The dog barked loudly.' — What is 'barked'?

練習問題 2 · 要素を選びましょう

'The dog barked loudly.' — What is 'loudly'?

練習問題 3 · 要素を選びましょう

'Maria is a doctor.' — What is 'a doctor'?

練習問題 4 · 要素を選びましょう

'She cooked dinner.' — What is 'dinner'?

練習問題 5 · 要素を選びましょう

'She gave him a gift.' — What is 'him'?

練習問題 6 · 要素を選びましょう

'She gave him a gift.' — What is 'a gift'?

練習問題 7 · 要素を選びましょう

'The coffee smells amazing.' — What is 'amazing'?

練習問題 8 · 正しい要素を選びましょう

Which element answers questions like 'where,' 'when,' or 'how'?

練習問題 9 · 要素を選びましょう

'The children played in the park.' — What is 'in the park'?

練習問題 10 · Subject を書きましょう

Identify the subject: 'My sister studies medicine.'

練習問題 11 · グループに分けましょう

Tom
gave
Anna
a beautiful ring
yesterday
The soup
tastes
delicious

0 / 8 分類済み

練習問題 12 · よくある間違い:日本語の語順のまま並べる

Japanese: 「私は英語をとても上手に話します。」 Which English translation is correct?

クイックチャレンジ

覚えたことを確かめる、5つのクイック問題です。

問題 1 / 5

スコア:0/0

'The cake looks delicious.' — What is 'delicious'?

学んだこと

  • 節には Subject と Verb が必要です。主語を言わないのはふつう命令文だけで、天気などには形だけの it を使います。
  • 動詞がとるのは直接目的語、間接目的語 + 直接目的語、または目的語なしです。間接目的語が先なら to はつけません:She gave Anna a gift.
  • linking verb の後は Complement(補語)が主語を説明します。多くは形容詞で -ly はつけません。職業には a/an が必要です(Maria is a doctor)。
  • Adverbial は時・場所・様子・理由の追加情報です。位置を動かせますが、動詞と目的語の間には入れません。「〜は」の部分が主語とは限りません。
  • S・V・O・C・M の考え方は学校英語と同じです。ただし英語の語順は固定されていて、Subject + Verb + Object の順です。
このカテゴリーのレッスンをすべて見る