Could you help me? I was wondering if you could. I'm afraid... 相手との距離を少しとることで、やわらかく感じよく聞こえます。
このレッスンで学ぶこと
英語のていねいさの多くは、自分と「ほしいこと」「言いたいこと」とのあいだに少し距離をとることで生まれます。動詞の形や質問の形を少し「遠く」、間接的にすると、頼んでいる内容や事実が同じでも、短く直接的な言い方よりやわらかく、押しつけがましくなく聞こえます。
日本語は敬語や「〜ていただけないでしょうか」「〜かなと思いまして」のような表現で、もともととても間接的な言語です。ところが英語になると、学校で習った Can you…?、Please + 命令文、I want… くらいしか手持ちがなく、日本語のときよりずっと直接的になってしまう人が少なくありません。英語には日本語のような敬語の活用がないので、ていねいさは文の形そのもの(could/would、間接疑問文、クッション言葉)で見せる必要があります。
could と would は、can と will の「より遠い」形です。この距離こそが、ていねいさの正体です。直接さが減り、お願いがやわらかく、控えめに聞こえます。
could や would は過去形の形をしているので「今の話なのに、なぜ過去形?」と思うかもしれません。でも日本語にも同じ感覚があります。お店の「こちらでよろしかったでしょうか」や、「お願いしたいと思っていたのですが」は、今のことなのに過去の形を使って、やわらかさを出していますね。英語の “Could you…?” も同じです。
「〜がほしいです」「〜をお願いします」も同じ考え方で、英語では “I'd like...”(= I would like)と言います。“I want...” は、何かを頼むときには要求がましく聞こえます。
お願いを間接疑問文(I was wondering if...、Do you think you could...?、Would it be possible to...?)にすると、さらにやわらかくなります。日本語の「〜していただけないかと思いまして」「〜は可能でしょうか」に近い感覚です。
語順に注意しましょう。if の後ろは、ふつうの文の語順(if you could)のままです。標準的な英語では、直接の疑問文のように could you と入れ替えたりはしません。先に習った疑問文の語順につられて “I was wondering could you help me.” としないようにしましょう。“Do you know where is the station?” ではなく “Do you know where the station is?” になるのと同じルールです。
もう1つ、Would you mind...? の後ろは -ing の形です:“Would you mind opening the window?”(to open ではありません)。mind は「気にする・嫌だと思う」という意味なので、「いいですよ」と答えるときは “No, not at all.” や “Sure.” と言います。日本語の感覚で「はい」のつもりで “Yes.” と答えると、「はい、嫌です」と聞こえてしまいます。
I'm afraid、unfortunately、I don't want to be rude, but... のような表現は、相手にとってうれしくない知らせや、反対意見・指摘を言う前のクッションになり、相手に心の準備をする時間を与えます。ここでの I'm afraid は「怖い」ではなく、日本語の「あいにく」「申し訳ありませんが」「残念ながら」にあたります。
日本語では「明日はちょっと…」と最後まで言わずに断ることがよくありますが、英語では文を途中で止めても気持ちは伝わりにくく、かえって相手を困らせます。クッションをつけたうえで、はっきり言い切りましょう:“I'm afraid I can't make it tomorrow.”
また、“That's wrong.” のように前置きなしで指摘すると、英語ではかなりきつく聞こえます。I think...、might be...、not quite... などを使い、クッションをつけて言いましょう。
mind の後ろは -ing の形です。to + 動詞の原形にはしません。
mind は「嫌だと思う」なので、Yes は文字どおりには「はい、嫌です」の意味になり、相手を迷わせます。「いいですよ」は No, not at all. や Sure. です。
「コーヒーをください」の直訳です。please をつけても命令文は命令のまま。お店では Could I have…, please? と言います。Can I get…? も特にアメリカ英語でよく使われます。
「〜がほしいのですが」は I'd like(= I would like)。I want は頼みごとでは要求がましく聞こえます。
標準的な英語の間接疑問文では if が必要で、その後はふつうの文の語順(you could)です。
「明日はちょっと…」のように途中で止めても、英語では断りの意味が伝わりにくいです。I'm afraid でやわらげて、最後まで言いましょう。
仕事の相手やよく知らない人への直接の命令は失礼に聞こえます。日本語で敬語を使う場面では、英語では間接的なお願いの形にしましょう。
前置きなしの指摘は、英語ではきつく聞こえます。クッション言葉は内容を変えず、口調だけをやわらげます。
日本語でも「〜してもらえますか」より「〜していただけますか」「〜していただけませんか」のほうがていねいで、「よろしかったでしょうか」のように過去の形でやわらかさを出すこともあります
英語の could と would も同じ「距離」の考え方です。“Could you help me?” は “Can you help me?” よりていねいで、“Would you like some coffee?” は “Do you want some coffee?” より感じよく聞こえます。違いは、英語には日本語のような敬語の活用がなく、you も1つだけだということ。友だちには “Can you…?” で十分ですが、知らない人や仕事の相手には “Could you…?” が安心です。
日本語の「コーヒーをください」「2名の席がほしいのですが」は、お店で使うふつうのていねいな言い方です
そのまま “Give me a coffee, please.” や “I want a table for two.” にすると、英語では命令や要求に聞こえます。please をつけても命令文は命令のままです。お店では “Could I have a coffee, please?”、“I'd like a table for two, please.”、会計は “Could we have the bill, please?”(イギリス英語)/ “Could we get the check, please?”(アメリカ英語)と言いましょう。なお、“A coffee, please.” のように名詞 + please だけの言い方は命令文ではないので、英語でも問題ありません。
日本語では「あいにく」「申し訳ありませんが」で悪い知らせをやわらげ、「ちょっと…」と言葉をにごして断ることもあります
「あいにく」「残念ながら」は英語の “I'm afraid” と “unfortunately” にぴったりです:“I'm afraid the flight is cancelled.”(イギリス英語のつづり)/ “I'm afraid the flight is canceled.”(アメリカ英語のつづり)。ただし、英語では「ちょっと…」で止めずに、クッションをつけたうえで最後まで言います。そしてクッションなしの断り(“We can't refund this.”)は冷たく聞こえることがあります。
💡 知らない人や仕事の相手には Can you…? より Could you…?。「〜していただけますか」の感覚です。
💡 please をつけても命令文は「指示」のまま。ていねいに頼むなら疑問文にしましょう。
💡 I was wondering if… の後はふつうの語順:if you could。
💡 Would you mind + -ing:Would you mind opening…?(to open ではありません)。「いいですよ」は No, not at all.
💡 「あいにく」「申し訳ありませんが」→ I'm afraid…。「怖い」の意味ではありません。
"Sorry to bother you — I was wondering if you could take a quick look at this before the meeting?"
"Sure, no problem. Send it over."
"Thanks so much. And I'm afraid it's a bit urgent — would it be possible by 2?"
練習問題 1 · よりていねいな文を選びましょう
Which sounds more polite/less direct?
練習問題 2 · よりていねいな文を選びましょう
Which sounds more polite?
練習問題 3 · 正しい説明を選びましょう
'I was wondering if you could help me.' This structure is...
練習問題 4 · ていねいな間接疑問文を完成させましょう
Complete the polite indirect question: 'Do you think ___ possible to reschedule?'
練習問題 5 · いちばんていねいな悪い知らせの伝え方を選びましょう
Which softens bad news most politely?
練習問題 6 · 正しい働きを選びましょう
'I don't want to be rude, but I think there's a mistake here.' This phrase functions to...
練習問題 7 · 正しい語順を選びましょう
Which is the correct word order in an indirect polite question?
練習問題 8 · 正しい説明を選びましょう
'Would' and 'could' sound more polite than 'will' and 'can' mainly because...
練習問題 9 · お願いをよりていねいに言い換えましょう
Make this more polite using an indirect question: 'Can you send me the file?' (start with 'I was wondering if')
練習問題 10 · 悪い知らせをやわらげましょう
Soften this bad news politely: 'The flight is cancelled.' (start with 'I'm afraid')
練習問題 11 · グループに分けましょう
0 / 8 分類済み
練習問題 12 · よくある間違い:「コーヒーをください」の直訳
Japanese: "コーヒーをください。" (ordering politely at a café). Which English request sounds polite?
学んだことを5つの問題で確認しましょう。
問題 1 / 5
スコア:0/0
'Would it be possible to reschedule the call?' This is an example of...
フォーマルな英語とカジュアルな英語
英語には敬語がありません。purchase と buy、Dear Sir or Madam と Hey のように、単語・短縮形・決まり文句で丁寧さの度合い(レジスター)を表します。
レジスターと文体:全体像(Register and Style)
論文からチャットまで、英語の文体(レジスター)は「かたい」と「くだけた」の間のグラデーションです。名詞化、受動態、短縮形、省略を、相手と目的に合わせて使い分けましょう。
標準英語と非標準英語(Standard vs Non-standard English)
ain't、they was、I seen、them books は、でたらめな誤りではなく実在する方言の規則的な形です。試験や改まった文章で標準英語が求められる理由も確認します。
会話の省略(Short Forms and Ellipsis)
Got it!、Want some?、Been waiting long? くだけた英語は、わかりきった主語と助動詞を文の頭で省きます。主語を省きがちな日本語との違いと、使ってよい場面を確認します。