ていねいな頼み方(Polite Requests)

A2 · 初中級命令文

Please close the door. Close the door, would you? 英語では命令文だけだと急にきつく聞こえるので、please と付加疑問という2つの道具でやわらげます。

このレッスンで学ぶこと

  • please は命令文の文頭(より温かい)か文末(ていねいだけれど少し直接的)に置く
  • 「閉めて+ください」のように動詞のすぐ後ろには置かない:Close please the door ではなく Please close the door
  • 文末に would you? / will you? / could you? をつけると、命令が「お願い」に近くなる
  • Please + 命令文は英語ではまだ「指示」。知らない人や目上の人には Could you help me? のような疑問文が安心(くわしくは Requests, Offers and Suggestions のレッスンへ)

命令をやわらげる2つの方法

英語の命令文(Close the door. など)は、それだけで言うと、ぶっきらぼうに、または偉そうに聞こえがちです。英語を話す人は、命令にほとんどいつも小さな「クッション」をつけます。いちばん手軽なのは2つ:please をつけるか、文末に短い疑問(付加疑問)をつけるかです。どちらも、命令文の形のまま、ていねいな頼み方に変えてくれます。

日本語では「閉めて」「閉めてください」「閉めていただけますか」と動詞の形でていねいさを変えますが、英語の命令文の形は相手が友だちでも上司でも同じです。ていねいさを出すのは動詞の形ではなく、please、付加疑問、そして声のトーンです。

"Please close the door."
"Close the door, would you?"

please の位置

please を「ください」と覚えていると、「閉めて+ください」の感覚で動詞のすぐ後ろに入れたくなります。でも命令文の please の位置は2つだけです:文のいちばん最初か、いちばん最後。動詞と目的語のあいだに入れて “Close please the door.” とは言いません。

文頭の please は、ふつう温かく親しみのある響きになります。文末の please もていねいですが、少し直接的、またはかしこまって聞こえることがあります。否定の命令文では、please は don't の前(または文末)に置きます:“Please don't slam the door.” であって、“Don't please slam the door.” ではありません。

もう1つ注意したいのは、日本語の「〜してください」は十分ていねいなお願いですが、英語の Please + 命令文は、やはり「指示」だということです。Please take a seat. のように、相手のためになることや小さな日常のことならぴったりですが、店員さんや知らない人に何かを頼むときは、Could I have some water, please? や Could you help me? のような疑問文のほうが自然です。

"Please take a seat.(温かい印象)"
"Take a seat, please.(ていねいだが、より直接的)"

付加疑問でやわらげる

命令文の最後に would you?、will you?、could you? をつけると、「〜して」という指示ではなく「〜してくれる?」というお願いに近くなります。相手に「はい」と言ってもらう形になるからです。これは日本語の話し言葉とよく似ています:「塩取ってくれる?」→ “Pass the salt, would you?”、「ちょっと待ってもらえる?」→ “Wait a moment, could you?”

ただし語順に注意しましょう。日本語は「くれる?」と語尾を上げるだけで質問になりますが、英語の付加疑問は助動詞が先です:“would you?”、“will you?”。“you would?” や “you will?” ではありません。形は決まっていて、助動詞 + you だけ。“would you do?” のように動詞をくり返したりはしません。また、「〜してね」の「ね」のつもりで “yes?” や “OK?” をつけるのも、この決まった形の代わりにはなりません。would you? と could you? はやわらかく、can you? はくだけた言い方、will you? はより直接的で、きつい口調だと「早くして」というイライラした響きにもなります。

"Pass the salt, would you?"
"Turn the music down, will you?"

実際の英語

"Please turn off your phone."
"Pass the menu, would you?"
"Close the window, please."
"Wait a moment, could you?"

注意

✗Close please the door.
✓Please close the door. / Close the door, please.

「閉めて+ください」の感覚で、please を動詞のすぐ後ろに入れてしまう間違いです。please は文頭か文末だけです。

✗Don't please slam the door.
✓Please don't slam the door.

否定の命令文では、please は don't の前(または文末)に置きます。

✗Turn the music down, you will?
✓Turn the music down, will you?

「〜してくれる?」は語順を変えずに語尾を上げるだけですが、英語の付加疑問は助動詞が先:“will you?” です。

✗Pass the salt, would you do?
✓Pass the salt, would you?

付加疑問は “would you?” だけで完成です。動詞はくり返しません。

✗Close the door, yes?
✓Close the door, would you?

「閉めてね」の「ね」を “yes?” にはしません。お願いには決まった付加疑問 would you? / could you? / will you? を使います。

✗Please teach me your email address.
✓Please tell me your email address.

「教えてください」= teach ではありません。teach は勉強や技術を教えるときの動詞です。情報を伝えてもらうときは tell を使います。

Please give me some water.ここではやや不自然
✓Could I have some water, please?

文法は正しいのですが、店員さんへの頼み方としては命令に近く聞こえます。「〜をください」はていねいな疑問文にしましょう。

日本語と比べてみよう

日本語の「ください」は「閉めて+ください」「消して+ください」のように、いつも動詞のすぐ後ろにつきます

英語の命令文では、please は文頭か文末だけです:“Please turn off your phone.” / “Close the window, please.” 動詞のすぐ後ろに入れた “Turn off please your phone.” は間違いです。迷ったら文頭に置きましょう。(please が you の後に来るのは “Could you please…?” のような疑問文のときで、これはもう命令文ではありません。)

話し言葉では「〜してくれる?」「〜してもらえる?」と、語尾を上げるだけでお願いになります。語順は変わりません

「窓閉めてくれる?」は “Close the window, would you?” とほぼ同じ感覚で使えます。ただし英語の付加疑問は助動詞が先:“would you?” であって “you would?” ではありません。「〜してね」の「ね」を “yes?” や “OK?” にするのではなく、決まった形の would you? / could you? / will you? を使いましょう。

日本語では「閉めてください」→「閉めていただけますか」と、敬語や動詞の形でていねいさを上げます

英語の命令文には敬語の形がなく、you も1つだけです。もっとていねいにしたいときは、命令文をやめて疑問文にします:「手伝っていただけますか」→ “Could you help me?”。「ドアを閉めていただいてもよろしいですか」→ “Would you mind closing the door?”(-ing の形で、to close ではありません)。くわしくは Requests, Offers and Suggestions のレッスンで学びます。

💡 please の位置に迷ったら文頭へ。いちばん安全で、いちばん感じがよく聞こえます。「ください」のように動詞の後ろには入れません。

💡 「〜してくれる?」→ would you?:助動詞が先、そして you。動詞はくり返しません。

💡 日本語の「閉めて」と同じ感覚で命令文だけを言うと、英語ではきつく聞こえがちです。please か付加疑問をつけましょう。

実際の場面:共有オフィスで

"It's a bit loud in here. Turn it down, will you?"

"Sorry about that — sure, no problem."

"Thanks. And please close the door on your way out, if you don't mind."

"Of course."

練習

練習問題 1 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 2 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 3 · 正しいやわらげ方を選びましょう

Choose the correct softened request.

練習問題 4 · 正しいやわらげ方を選びましょう

Choose the correct softened request.

練習問題 5 · 正しいやわらげ方を選びましょう

Choose the correct softened request.

練習問題 6 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 7 · より感じのよい、ていねいな言い方を選びましょう

Choose the friendlier, more polite version.

練習問題 8 · 正しいやわらげ方を選びましょう

Choose the correct softened request.

練習問題 9 · please を使って命令をやわらげましょう

Add 'please' to soften this command, at the start: 'Turn off the lights.'

練習問題 10 · 付加疑問を使って命令をやわらげましょう

Add a tag question to soften this command: 'Close the window.'

練習問題 11 · グループに分けましょう

Please sit down.
Sit down, would you?
Please don't shout.
Turn it down, will you?
Please wait here.
Pass me that, could you?

0 / 6 分類済み

練習問題 12 · よくある間違い:「〜してくれる?」の語順

Japanese: "窓を閉めてくれる?" (no word-order change in Japanese, just rising intonation). Which is the correct English request?

クイックチャレンジ

学んだことを5つの問題で確認しましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

Choose the correct sentence.

学んだこと

  • 文頭の please は温かい印象、文末の please はていねいだけれど少し直接的です。
  • please は文頭(don't の前も含む)か文末に置きます。「ください」のように動詞のすぐ後ろには入れません。
  • 決まった形の付加疑問(would you? / will you? / could you?)で命令がお願いに変わります。will you? がいちばん直接的です。
  • 「〜してくれる?」→ would you?:助動詞が先。“you would?” にはしません。
  • 英語の命令文だけだと、きつく聞こえがちです。もっとていねいな疑問文(Could you…?、Would you mind + -ing?)は Requests, Offers and Suggestions で学びます。
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