句動詞の基本(Phrasal Verbs)

A2 · 初中級句動詞

wake up、give up、look up。動詞と小さな語(up、down、out)が組み合わさって、新しい意味の「1つの単語」になります。

このレッスンで学ぶこと

  • 句動詞は、動詞 + 1つか2つの小さな語(up、down、out、off、on、away などの「副詞・前置詞」)でできている
  • この小さな語はただの場所の前置詞ではなく、動詞と組み合わさって新しい意味(ときには予想外の意味)を作る
  • 文字どおりの意味の句動詞もある(sit down = 座る)が、多くは熟語的な意味を持つ(give up = あきらめる、やめる)
  • 日本語では動詞1つで言うことが多い(起きる、消す、育つ)。英語では小さな語を忘れないこと

句動詞とは?

句動詞(phrasal verb)は、動詞 + up、down、out、off、on、away、in などの小さな語が組み合わさって、ひとまとまりの意味を作るものです。見た目は2語ですが、多くの場合1つの動詞のように働きます。

日本語には同じしくみがありません。英語で wake up、give up、turn off と言うところを、日本語では「起きる」「あきらめる」「消す」と動詞1つで言います。そのため、英語にするとき up や off を落としたり、それが意味を変えていることに気づかなかったりしがちです。実は、ギブアップ、テイクオフ、チェックインのように、カタカナ語として知っている句動詞もたくさんあります。句動詞は1つの単語として覚えましょう。

"wake up (目を覚ます)"
"give up (あきらめる、何かをするのをやめる)"
"look up (辞書などで調べる)"

文字どおりの意味と熟語的な意味

句動詞の中には、それぞれの単語の意味に近いもの(文字どおりの使い方)もあります。でも多くは、動詞と小さな語の意味からは想像しにくい、新しい熟語的な意味を持っています。

日本語の動詞をそのまま訳すと、よく間違えます。「起きる」は2つに分かれます。目を覚ますのは wake up、ベッドから出るのは get up です。stand up は、いすなどから「立ち上がる」ことです。「辞書で単語を調べる」は look up で、search や check ではありません(look for は、かぎや仕事など「なくした物や欲しい物を探す」ことです)。「(人が)育つ、大人になる」は grow up。「用紙に記入する」は fill out(主にアメリカ英語)か fill in(イギリス英語でよく使う)で、fill だけではありません。「タバコをやめる」は give up smoking です(quit smoking も同じ意味でよく使います)。

家電の場合、「テレビや電気をつける・消す」は turn on / turn off(または switch on / off)です。「音を小さくする」は turn down で、“make the music small” とは言いません。call off に対する cancel のように、句動詞と同じ意味の動詞が1語であることも多く、それも正しい英語ですが、句動詞のほうが日常会話でよく使われます。

"文字どおり:Sit down, please. (座る)"
"熟語的:I'll never give up on my dream. (決してあきらめない)"

同じ動詞でも、小さな語が変わると意味が変わる

同じ動詞でも、組み合わせる小さな語が変わると、まったく違う句動詞になります。句動詞を覚えるのに時間がかかるのはこのためで、組み合わせ1つ1つが別の単語だと考えましょう。

日本語の複合動詞も少し似ています。「取る」から「取り消す」「取り込む」「取り上げる」ができるように、組み合わせで意味が大きく変わります。句動詞は、できれば例文といっしょに、ひとまとまりで覚えるのがおすすめです。

"take off (飛行機が離陸する/服を脱ぐ/急に成功する)"
"take up (趣味などを始める)"
"take back (物を返す/言ったことを取り消す)"

実際の英語

"I woke up early to catch the train."
"She finally gave up trying to fix the old car."
"Can you turn down the volume a little?"
"The plane took off right on schedule."

注意

✗I woke on early this morning.
✓I woke up early this morning.

wake と組み合わせるのは up です。句動詞の小さな語は決まっているので、必ずセットで覚えましょう。

✗She gave trying to fix the car.
✓She gave up trying to fix the car.

up がないと、give は「あげる」という意味になり、文が成り立ちません。「あきらめる、やめる」は give up です。

✗I grew in a small village.
✓I grew up in a small village.

「(人が)育った、子ども時代を過ごした」は grow up です。grow だけだと「(植物などが)育つ、増える」や「栽培する」という意味になります。

✗Please fill this form before you leave.
✓Please fill out this form before you leave.

「用紙に記入する」は fill out(イギリス英語では fill in がよく使われます)。fill だけだと「容器を満たす」イメージになります。

✗I stand up at seven every morning.
✓I get up at seven every morning.

毎朝ベッドから「起きる」は get up です。stand up は「立ち上がる」という動作だけを表します。

✗The TV is too loud. Turn down it, please.
✓The TV is too loud. Turn it down, please.

代名詞(it、me、them)は動詞と小さな語の間に入れます:turn it down。名詞なら turn down the TV / turn the TV down のどちらも使えます。

日本語と比べてみよう

日本語では「起きる」「育つ」「消す」「離陸する」「記入する」のように、動詞1つで言います

動詞だけを訳すと小さな語が抜けて、意味が変わってしまいます。「小さな村で育った」は “I grew up in a small village.” です。“I grew in a small village” だと、植物のように村で大きくなったように聞こえます。“She gave up trying to fix the car” の up がないと、give は「あげる」という意味になってしまいます。

日本語の「起きる」は、目が覚めることにも、ベッドから出ることにも使います

英語では分けて言います。“I woke up at seven, but I got up at eight.”(7時に目が覚めたけど、起き上がったのは8時だった。)毎朝「起きる」と言うなら get up が自然で、stand up(立ち上がる)ではありません。

ギブアップ、テイクオフ、チェックイン、ログインなど、句動詞から来たカタカナ語

これらは英語の句動詞を覚える手がかりになります。ギブアップ(あきらめる)→ give up、テイクオフ(離陸)→ take off。ただし英語では動詞として使い、時制も変わります:“The plane took off.” “She gave up.” また、cancel のような1語の動詞も正しいですが、日常会話では “The meeting was called off.” のような句動詞もよく聞くので、聞いてわかるようにしておきましょう。

日本語では「それを消して」「音を小さくして」と、目的語は動詞の前に来ます

turn off、turn down、call back のような句動詞では、it、me、them などの代名詞は動詞と小さな語の間に入ります。“Turn it off.” “Turn it down.” “Call me back.” “Turn off it” は間違いです。名詞なら、どちらの位置でも大丈夫です:“turn off the TV” / “turn the TV off”。

💡 日本語では動詞1つでも、英語では動詞 + 小さな語が必要なことが多いです:育つ → grow up、目を覚ます → wake up、消す → turn off。

💡 turn off のような句動詞では、代名詞は真ん中に:turn it off(turn off it ではありません)。

💡 毎朝「起きる」= get up、「辞書で調べる」= look up、「用紙に記入する」= fill out、「音を小さくする」= turn down。

実際の場面:予定を立てる

"What time should we meet up tomorrow?"

"How about we set off around nine, so we don't hold everyone up?"

"Sounds good. I'll look up the bus times tonight."

"Great — let's catch up properly once we get there."

練習

練習問題 1 · 正しい語を選びましょう

What time do you usually wake ___ ?

練習問題 2 · 正しい語を選びましょう

Can you turn ___ the music? It's too loud.

練習問題 3 · 正しい語を選びましょう

I need to give ___ smoking this year.

練習問題 4 · 正しい語を選びましょう

Please fill ___ this form before you leave.

練習問題 5 · 正しい意味を選びましょう

What does 'give up' mean?

練習問題 6 · 正しい文を選びましょう

Which sentence uses 'look up' with its idiomatic meaning?

練習問題 7 · 正しい答えを選びましょう

A phrasal verb is made of a verb plus:

練習問題 8 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 9 · 文を完成させましょう

Fill in the missing particle: The meeting was called ___ because of the weather. (cancelled)

練習問題 10 · 文を完成させましょう

Fill in the missing particle: Please sit ___ and make yourself comfortable.

練習問題 11 · 単語を並べ替えましょう

???????

練習問題 12 · よくある間違い:「音を小さくする」を直訳する

Japanese: "音楽の音を小さくしてくれる?" Which English sentence is correct?

クイックチャレンジ

5つのクイズで、学んだことを確認しましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

What time did you get ___ this morning?

学んだこと

  • 句動詞は、動詞 + 小さな語(up、down、out、off、on、away)でできた、ひとまとまりの表現です。
  • 文字どおりの意味のもの(sit down)もありますが、多くは熟語的な意味を持ちます(give up、「急に成功する」という意味の take off)。
  • 同じ動詞でも小さな語が変わると、まったく違う意味になります。組み合わせごとに新しい単語として覚えましょう。
  • 日本語では動詞1つで言うところも、英語では小さな語を忘れずに:grow up、get up、fill out、turn off。
  • turn off のような句動詞では、代名詞は動詞と小さな語の間に入ります:turn it off。例外もあり、分離できる・できない句動詞のレッスンでくわしく学びます。
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