分離できる句動詞・できない句動詞

A2 · 初中級句動詞

Turn it off、look after the kids:目的語を置ける場所が2つある句動詞と、1つしかない句動詞があります。

このレッスンで学ぶこと

  • 分離できる句動詞(separable)は、目的語を副詞の後にも、動詞と副詞の間にも置けます:turn off the light / turn the light off
  • 分離できない句動詞(inseparable)は、動詞と後ろの語の間に何も入れません:look after the kids(“look the kids after” は間違いです)
  • 分離できる句動詞の目的語が代名詞(it、him、her、them)なら、必ず動詞と副詞の間に置きます。どちらでもよいわけではありません
  • 分離できるかどうかは意味からは確実にはわからないので、1つずつ覚えましょう

置き場所が2つの句動詞、1つの句動詞

句動詞(phrasal verb)の中には、目的語の位置が自由なものがあります。これを分離できる句動詞(separable)と言います。一方、目的語をいつも句動詞全体の後ろに置き、間には入れられないものもあります。これが分離できない句動詞(inseparable)です。

日本語には句動詞がありません。英語が「動詞 + 小さな語(off、up、back、after など)」で表すことを、日本語はふつう1つの動詞で表します(消す = turn off、迎えに行く = pick up、返す = give back、世話をする = look after)。そのため off や up を忘れたり、変な位置に置いたりしやすいのです。また、学校で turn off を「消す」という1つの熟語として丸暗記すると、間に何かを入れるという発想が出てきにくくなります。

"separable: turn off the light / turn the light off (どちらも正しい)"
"inseparable: look after the kids (この語順だけが正しい)"

代名詞のルール:必ず間に入れる

分離できる句動詞の目的語が代名詞(it、him、her、them、us、you、me)のときは、必ず動詞と副詞の間に置きます。名詞ならどちらの位置でもかまいませんが、代名詞を副詞の後に置くことはできません。

turn off を1つのかたまりとして覚えていると、“turn off it” や “pick up her” と言ってしまいがちです。off や up が前置詞のように見えるのも原因です。でもここでの off や up は前置詞ではないので、代名詞はかたまりの真ん中に入ります。turn it off、pick her up、give it back。学校で習う「代名詞は間に入れる」というルールのとおりです。動詞 → 代名詞 → 副詞、というリズムで、声に出して覚えましょう。

"Turn it off. ('Turn off it.' ではない)"
"Can you pick her up? ('Can you pick up her?' ではない)"
"Give it back. ('Give back it.' ではない)"

分離できない句動詞

分離できない句動詞は、「動詞 + 前置詞」とほとんど同じように働きます。目的語は名詞でも代名詞でも、いつも句動詞全体の後ろに置き、間には何も入れません。

日本語の「〜の世話をする」「〜に偶然会う」「〜を乗り越える」が決まった形のまま使われるのと同じように、look after them、run into her、get over it も形が固まっています。look forward to(〜を楽しみにする)のように後ろに2語つくものも、分離しません:I'm looking forward to it.

"I ran into an old friend yesterday. ('I ran an old friend into' ではない)"
"She looks after her grandmother. ('She looks her grandmother after' ではない)"

実際の英語

"Could you turn the heating up a bit?"
"I need to pick up some milk on the way home."
"He's always looked out for his younger siblings."
"Don't forget to switch it off before you leave."

注意

✗Turn off it before you go.
✓Turn it off before you go.

分離できる句動詞では、代名詞は動詞と副詞の間に入れます。副詞の後には置けません。turn off を1つのかたまりとして離さない、という思いこみに注意しましょう。

✗She looks her grandmother after.
✓She looks after her grandmother.

look after は分離できない句動詞です。look と after の間には、代名詞も含めて何も入れません。「〜の世話をする」と同じく、形は固定です。

✗Can you pick my sister from school?
✓Can you pick my sister up from school?

日本語は「迎えに行く」だけで意味が伝わりますが、英語では pick up が必要です。up がないと「迎えに行く」の意味になりません。

✗Put your coat, it's cold outside.
✓Put your coat on, it's cold outside.

「コートを着る」は put on です。put だけだと置く場所が必要です(put it on the table)。代名詞なら “Put it on”。

✗Wait a minute — I'm wearing my shoes.
✓Wait a minute — I'm putting my shoes on.

「今、靴を履いているところ」は動作の途中なので put on を使います。日本語の「履いている」は動作にも状態にも使えますが、wear は身につけている状態です:“She's wearing a red coat.”(赤いコートを着ている)。

日本語と比べてみよう

学校英語では turn off =「消す」、pick up =「迎えに行く」のように、句動詞を1つの熟語として覚えることが多いです。

意味を覚えるにはよい方法ですが、「かたまりだから離さない」と思うと “Turn off it” や “Can you pick up her?” になってしまいます。分離できる句動詞では、代名詞は真ん中です:“Turn it off”、“Can you pick her up?” 名詞なら “pick up my sister” も “pick my sister up” も言えますが、代名詞なら1通りだけです。

日本語では1つの動詞で足ります:「消して」「妹を迎えに行って」「返して」。

英語では off や up も意味の一部なので、省略できません。pick だけだと主に「選ぶ」「摘む」の意味で、「迎えに行く」は pick up です。“Can you pick my sister up from school?” と言い、“Can you pick my sister from school?” とは言いません。句動詞は代名詞を使った例(turn it off、pick her up、give it back)と一緒に覚えると、正しい語順が身につきます。

カタカナ語の「ピックアップする」は「選び出す・取り上げる」という意味で使われます。

英語の pick up は「(人を)迎えに行く・車で拾う」「(物を)拾い上げる」「(途中で)買ってくる」という意味です:“I need to pick up some milk on the way home.” 「いくつか選ぶ」と言いたいときは pick out や choose を使います。

「〜の世話をする」「〜に偶然会う」「〜を乗り越える」は、決まった形のまま目的語と一緒に使います。

分離できない句動詞も同じように考えられます。look after、run into、get over、deal with、come across は、目的語をいつも後ろに置きます:“She looks after her grandmother”、“I ran into her”、“Deal with it”。ただし、どれが分離できるかを見分けるルールはありません。think over は分離でき(think it over)、似ている get over は分離できません(get over it)。

💡 代名詞は真ん中:turn it off、pick her up、give it back。“turn off it” とは言いません。

💡 動詞 → 代名詞 → 副詞のリズムで、声に出して覚えましょう。

💡 分離できない句動詞(look after、run into、get over、deal with)は、「〜の世話をする」のように形が固定です。

💡 小さな語を忘れずに:「迎えに行く」は pick up、「返す」は give back、「着る(動作)」は put on。

実際の場面:頼みごとをする

"Can you pick up the kids from school today?"

"Sure — should I drop them off at your place after?"

"That would be great. Can you also turn off the oven before you leave here?"

"Of course — I'll take care of everything."

練習

練習問題 1 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence with a pronoun object.

練習問題 2 · 正しい文を選びましょう

Which sentence is correct? ('look after' is inseparable)

練習問題 3 · 正しい語を選びましょう

Can you pick ___ my sister from school?

練習問題 4 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 5 · 正しい文を選びましょう

Which sentence is correct with 'run into' (inseparable, meaning meet by chance)?

練習問題 6 · 正しい組み合わせを選びましょう

Both sentences mean 'switch the lights off' and both are correct with a noun object: 'Turn ___ the lights.' / 'Turn the lights ___.'

練習問題 7 · 正しいルールを選びましょう

Which rule applies to a pronoun object (it, him, her, them) with a separable phrasal verb?

練習問題 8 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 9 · 代名詞を使って書きかえましょう

Rewrite with a pronoun: 'Take off your shoes.' → 'Take ___ off.'

練習問題 10 · 代名詞を使って書きかえましょう

Rewrite with a pronoun: 'Can you help out my brother?' → 'Can you help ___ out?'

練習問題 11 · 句動詞をグループに分けましょう

turn off
look after
pick up
get over
give back
run into
put on
deal with

0 / 8 分類済み

練習問題 12 · よくある間違い:代名詞を副詞の後に置く

Japanese: 「駅まで彼女を迎えに行ってくれる?」 Which English sentence is correct?

クイックチャレンジ

学んだことを確かめる、5つのクイック問題です。

問題 1 / 5

スコア:0/0

Choose the correct sentence.

学んだこと

  • 分離できる句動詞は、目的語を副詞の後にも間にも置けます:turn off the light / turn the light off.
  • 分離できない句動詞は、間に何も入れません:look after the kids.
  • 分離できる句動詞の目的語が代名詞なら、必ず間に入れます:turn it off(“turn off it” ではありません)。
  • off や up は省略できません:pick up、give back、turn off。日本語では1語の動詞でも、英語では2語になります。
  • 分離できるかどうかを見分ける確実なルールはないので、句動詞ごとに覚えましょう。
このカテゴリーのレッスンをすべて見る