受動態の基本(Passive Voice)

B1 · 中級受動態

The house was built in 1990. 「誰がしたか」より「何が起きたか」に注目する言い方です。

このレッスンで学ぶこと

  • 受動態は be動詞 + 過去分詞で作る(日本語の「〜られる」にあたる)
  • 受動態の主語は、動作を「する」側ではなく「される」側
  • 動作をした人は by(「〜によって」)で表すが、重要なときや意外なときだけ
  • 日本語の「(私は)〜を…された」は、英語では物を主語にする

注目するものが変わる

能動態の文では、主語が動作を「します」。受動態の文では、主語が動作を「されます」。動作をした人は目立たなくなり、何かや誰かに「何が起きたか」が中心になります。

日本語にも受け身があるので、考え方はなじみやすいはずです。「子どもたちが窓を割った」(能動)→「窓が割られた」(受け身)。ただし、日本語では「窓が割れた」のように受け身を使わない言い方も多く、反対に「(私は)車を盗まれた」のように、英語にはない受け身の使い方もあります。英語の受動態は、会話でもよく使われます。

"Active: The children broke the window."
"Passive: The window was broken."

作り方:be + 過去分詞

be動詞を時制に合わせて変え(am/is/are、was/were など)、その後に動詞の過去分詞(built、written、spoken、eaten)を置きます。能動態の文の目的語が、受動態の文の主語になります。日本語の「建てられた」「話されている」の「られ」「され」の部分を、英語では be + 過去分詞で表すと考えましょう。

1つ目の注意点は be動詞です。日本語の受け身は動詞の語尾(〜られる)で表すので、英語でも be を忘れがちです。“The house built in 1990” では受動態の文になりません。“The house was built in 1990.” のように be が必要です。

2つ目の注意点は過去分詞です。be の後は必ず過去分詞で、不規則動詞の多くは過去形と形が違います:eat → ate → eaten。“The cake was eaten by the kids.” で、“was ate” ではありません。

3つ目の注意点は「〜ている」です。「報告書は今確認されている」のように、今まさに進行中の受け身には being を入れます:“The report is being reviewed now.”(“is reviewed now” や “is reviewing now” ではありません)。一方、「英語は多くの国で話されている」は今この瞬間の動作ではなく一般的な事実なので、“English is spoken in many countries.” と現在形で言います。また、「英語は多くの国で話します」のように「は」で目的語を話題にした日本語をそのまま訳して、“English speaks in many countries” としないようにしましょう。これでは英語が話すことになってしまいます。

もう1つ、「生まれる」に注意しましょう。日本語では「生まれる」はふつうの動詞ですが、英語では過去の受動態で “I was born in 1995” と言います。“I born in 1995” や “I am born in 1995” にはしません。

"The house was built in 1990."
"English is spoken in many countries."

by で動作をした人を言うのはいつ?

動作をした人は by で表します。日本語の「〜によって」「〜に」にあたります:「その手紙はアンナによって書かれた」→ “The letter was written by Anna.”

動作をした人を言うのは、それが重要なときや、意外な情報のときだけです。わからない、重要ではない、言わなくてもわかる、すでに文脈から明らかな場合は、たいてい省略します。日本語の「誰かに盗まれた」の「誰かに」をそのまま “by someone” にしても、何も情報が増えません。

日本語では「私は昨夜、車を盗まれた」のように、被害を受けた人を主語にする受け身(迷惑の受身)がよく使われます。でも英語では、人は「盗まれる」ものではないので、“I was stolen my car” とは言えません。実際に盗まれた物を主語にして、“My car was stolen last night.” と言います。どうしても自分を主語にしたいときは、能動態で “Someone stole my car.” や “I had my car stolen.” と言うこともできます。

"The letter was written by Anna. (誰が書いたかが大事)"
"My car was stolen last night. (誰がしたかわからない)"

実際の英語

"The bridge was completed last year."
"This song was recorded by a famous band."
"The report is being reviewed now."
"Rice is grown in many parts of Asia."

注意

✗I was stolen my car last night.
✓My car was stolen last night.

「車を盗まれた」の直訳です。英語では、盗まれた物(車)を主語にします。

✗My car was stolen by someone last night.
✓My car was stolen last night.

「誰かに」をそのまま by someone にしても、情報は増えません。誰がしたかわからないなら、by は省略します。

✗The report is reviewing now.
✓The report is being reviewed now.

「今確認されている」のように進行中の受け身は is being + 過去分詞です。is reviewing だと報告書が何かを確認していることになります。

✗English speaks in many countries.
✓English is spoken in many countries.

「英語は〜で話します」の「は」につられないようにしましょう。英語は話される側なので、be + 過去分詞にします。

✗The house built in 1990.
✓The house was built in 1990.

「建てられた」の「られ」にあたるのが be動詞です。be がないと受動態になりません。

✗The cake ate by the kids.
✓The cake was eaten by the kids.

be を入れて、その後は過去形(ate)ではなく過去分詞(eaten)を使います。

✗I am born in 1995.
✓I was born in 1995.

「生まれる」は英語では過去の受動態で、I was born と言います。

日本語と比べてみよう

日本語の受け身「〜られる」:「この家は1990年に建てられた」「その手紙はアンナによって書かれた」

物が主語の受け身は、英語とほぼ同じ発想です。「〜られる」→ be + 過去分詞、「〜によって」→ by:“The house was built in 1990.”、“The letter was written by Anna.” 違いは、英語では必ず be動詞が必要なことと、物を主語にした受動態を日本語よりもよく使うことです。

日本語には「(私は)車を盗まれた」「雨に降られた」のように、被害を受けた人を主語にする受け身があります

英語の受動態の主語は、実際に動作を受けた物や人だけです。盗まれたのは車なので “My car was stolen last night.” となり、“I was stolen my car” とは言えません。「誰かに」も、わからないなら by someone をつけずに省略しましょう。

「〜されている」は、「今リフォームされている」(進行中)にも「多くの国で話されている」(一般的な事実)にも使います

英語では区別します。今まさに進行中なら is/are being + 過去分詞:“The old cinema on Main Street is being renovated.”、“The report is being reviewed now.” 一般的な事実や習慣なら is/are + 過去分詞:“English is spoken in many countries.”、“Rice is grown in many parts of Asia.”

「私は1995年に生まれた」の「生まれる」は、日本語ではふつうの動詞です

英語では born を過去分詞として使い、過去の受動態で言います:“I was born in 1995.” 生まれたのは過去の出来事なので、今の話でも was born です。

💡 「〜られる」→ be + 過去分詞。be を忘れず、過去分詞を使いましょう(was eaten、was written、was built)。

💡 「車を盗まれた」→ My car was stolen. 実際に動作を受けた物を主語にします。

💡 「〜によって」→ by。でも、誰がしたかわからない・重要でないなら省略します。

💡 今まさに進行中の受け身は is being + 過去分詞です。

実際の場面:ニュースについて話す

"Did you hear? The old cinema on Main Street is being renovated."

"Really? Who's doing the work?"

"Not sure — I just know it was bought by a local investor last year."

"Nice, I hope it reopens soon."

練習

練習問題 1 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct passive sentence.

練習問題 2 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct passive sentence.

練習問題 3 · 同じ意味の能動態の文を選びましょう

Choose the active sentence that matches: 'The window was broken by the children.'

練習問題 4 · いちばん自然な文を選びましょう

Nobody knows who took my car. Which passive sentence is the most natural?

練習問題 5 · 出来事に注目した文を選びましょう

Which sentence puts the focus on the action, not who did it?

練習問題 6 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct passive sentence.

練習問題 7 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct passive sentence.

練習問題 8 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct passive sentence.

練習問題 9 · 受動態に書き換えましょう

Rewrite in the passive: 'Someone painted this wall.'

練習問題 10 · 受動態に書き換えましょう

Rewrite in the passive, naming the agent: 'Shakespeare wrote Hamlet.'

練習問題 11 · グループに分けましょう

The email was sent yesterday.
The cake was baked by my mom.
The window is being cleaned.
The bridge was designed by an engineer.

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練習問題 12 · よくある間違い:「(私は)〜を盗まれた」

Japanese: "私は昨日の夜、車を盗まれました。" Which English translation is correct?

クイックチャレンジ

学んだことを5つの問題で確認しましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

Choose the correct passive sentence.

学んだこと

  • 受動態は be + 過去分詞で作ります(「〜られる」):was built、is spoken。
  • 受動態の主語は、動作を受ける物や人です。「私は車を盗まれた」は My car was stolen. です。
  • 動作をした人は by(「〜によって」)で表しますが、重要なときや意外なときだけです。
  • 今まさに進行中の受け身は is being + 過去分詞、一般的な事実は is + 過去分詞です。
  • 能動と受動を混ぜないようにしましょう。“The museum opened in 1920.” は正しい文ですが、by the city をつけるなら受動態にして “The museum was opened in 1920 by the city.” とします。
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