She talks as if she knew everything. 事実ではない比較を、英語は動詞の時制で示します。高校で習った「as if+仮定法」を、自然に使えるようにしましょう。
このレッスンで学ぶこと
as if と as though は「まるで〜かのように」という比較を表します。その比較は、多くの場合「そう見える」というだけで、事実ではありません。事実と違う比較のとき、英語では動詞を1段階過去にずらします。wish や second conditional(仮定法過去)と同じ考え方です。
日本語の「まるで全部知っているかのように話す」では、「知っている」は現在形のままです。でも英語では、事実でないことを示すために過去形にします:“She talks as if she knew everything.”。「まるで幽霊を見たかのような顔をしていた」も、英語では過去完了形です:“He looked as if he had seen a ghost.”
as if と as though の意味は同じで、as though のほうが少しかたい印象です。時制のルールはどちらも同じです。
今の時点で事実ではない、想像上の状況と比べるときは、as if / as though のあとに過去形を使います:“She talks as if she knew everything.”(彼女はまるで何でも知っているかのように話す)。動詞は過去形ですが、意味は現在のことです。高校で習う「仮定法過去」です。
be動詞は、改まった英語では主語に関係なく were を使います:“He treats me as if I were a stranger.”(彼はまるで私が他人であるかのように扱う)。学校では were が正しいと習いますが、日常会話では “as if I was” もよく使われ、くだけた場面なら問題ありません。間違いなのは、他人ではないとはっきりしているのに現在形の “as if I am a stranger” を使うことです。
「〜のふりをする」は pretend で表せます:“He pretends to know everything.”。「まるで〜のようにふるまう」は act as if / behave as if です:“He acts as if he owned the place.”
想像している出来事が、話している時点より前のことなら、もう1段階ずらして過去完了形(had+過去分詞)にします:“He looked as if he had seen a ghost.”(彼はまるで幽霊を見たかのような顔をしていた)、“She spoke as though she had rehearsed it.”(彼女はまるでリハーサルしてきたかのように話した)。
日本語の「た」は、過去にも「それより前」にも使えるので、つい “as if he saw a ghost” と過去形にしがちです。looked の時点よりさらに前のことなので、had seen が標準的な形です。「何もなかったかのようにふるまった」も同じで、“She acted as if nothing had happened.” です。くだけた会話では “as if nothing happened” も聞きますが、ここでは標準的な形を練習します。
また、二重否定に注意しましょう。日本語の「何もなかった」は動詞が否定形ですが、英語の nothing はそれだけで否定の意味です。“as if nothing had happened” が正しく、“as if nothing hadn't happened” は誤りです。
すべての比較が事実と違うわけではありません。本当にそう見えて、実際にそうかもしれないときは、現在形や現在完了形のままにします:“It looks as though it's going to rain.”(雨が降りそうだ)。日本語の「〜しそうだ」「〜みたいだ」に近く、本当に降るかもしれないので、時制はずらしません。なお、“it going to rain” のように be動詞(is)を落とさないようにしましょう。
時制が意味を伝えます。“You look as if you've seen a ghost.”(幽霊でも見たような顔だね)は、本当に見た可能性を残しています。“You look as if you'd seen a ghost.” は「もちろん見ていないけれど、そんな顔をしている」という意味です。「本当かもしれない?それとも見た目だけ?」と考えましょう。くだけた英語では、明らかに事実でない比較にも現在形を使うことがあります(“He acts as if he owns the place.”)。会話では like も as if の代わりによく使われます(“He acts like he owns the place.”)。ただ、過去形を使えば事実でないことがはっきり伝わるので、練習ではその形を使います。
彼女は本当は何でも知っているわけではないので、事実と違う比較です。日本語の「知っている」につられず、過去形 knew にします。
「見た」は looked の時点より前のことなので、過去完了形 had seen を使います。
「何もなかった」の否定を2回入れてしまう誤りです。nothing だけで否定になるので、had happened です。
私は他人ではないので、事実と違う比較です。am を were(くだけた会話では was)にします。
be going to の be(ここでは is)を落とさないようにしましょう。本当に降りそうなときは時制をずらしません。
「まるで全部知っているかのように」「まるで私が他人であるかのように」:日本語では事実でない比較でも現在形を使います
英語では、事実と違うことを時制で示します。現在の事実と違うなら過去形:“as if she knew everything”、“as if I were a stranger”。日本語の形のまま “as if she knows” にすると、「本当に知っているのかもしれない」という意味に近づきます。高校で習った「as if+仮定法過去」のルールがそのまま使えます。
「幽霊を見たかのような顔をしていた」「何もなかったかのようにふるまった」:日本語では「た」で表します
英語では、looked や acted の時点よりさらに前のことなので、過去完了形(had+過去分詞)を使います:“as if he had seen a ghost”、“as if nothing had happened”。これが「as if+仮定法過去完了」です。「何もなかった」の否定は nothing だけで表し、hadn't は使いません。
「雨が降りそうだ」「何かが焦げているみたいだ」:日本語の「〜そうだ」「〜みたいだ」は、本当にそうかもしれないことを表します
このように比較が本当かもしれないときは、as if / as though のあとも現在形や現在完了形のままです:“It looks as though it's going to rain”、“It smells as though something's burning”。時制をずらすのは、事実でないとはっきりしているときだけです。
💡 現在の事実と違う比較:as if+過去形(knew、were)。
💡 それより前の事実と違う比較:as if+過去完了形(had seen、had happened)。
💡 「何もなかったかのように」= as if nothing had happened。否定は nothing だけ。
💡 本当かもしれない(「〜しそうだ」)なら時制はずらしません:It looks as though it's going to rain.
💡 「〜のふりをする」= pretend to、「まるで〜のようにふるまう」= act as if。
"How was the meeting with the new manager?"
"Strange. He talked as if he already knew everyone, but it was his first day."
"Maybe he did his research beforehand."
"Maybe. Still, he acted as if he had worked here for years."
練習問題 1 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence (unreal present comparison).
練習問題 2 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence (unreal past comparison).
練習問題 3 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence.
練習問題 4 · 事実と違う比較を選びましょう
Which comparison is unreal — the speaker doesn't actually know the answer?
練習問題 5 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence (unreal past comparison).
練習問題 6 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence.
練習問題 7 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence (unreal past).
練習問題 8 · 事実と違う比較を選びましょう
Which sentence presents the comparison as clearly unreal — you know they haven't seen a ghost?
練習問題 9 · “as if” を使って文をつなげましょう
Combine with 'as if' (unreal present): 'He walks. He is in charge, but he isn't.'
練習問題 10 · “as though” を使って文をつなげましょう
Combine with 'as though' (unreal past): 'She looked tired. She had run a marathon, but she hadn't.'
練習問題 11 · グループに分けましょう
0 / 4 分類済み
練習問題 12 · よくある間違い:「何もなかったかのように」
Japanese: "彼女はまるで何もなかったかのようにふるまった。" Japanese uses a negative verb here. Which English sentence is correct?
5つの問題で、学んだことを確認しましょう。
問題 1 / 5
スコア:0/0
Choose the correct sentence.
would rather(むしろ〜したい)
自分の好みは would rather +原形、相手にしてほしいことは would rather +主語+過去形。to をつけない、than のあとも原形、というポイントを押さえます。
It's time+過去形(「そろそろ〜する頃だ」)
It's time we left.「そろそろ帰る頃だ」を過去形で言う理由と、It's time for you to leave との使い分け、high time / about time の強いニュアンスを学びます。
If only(〜だったらなあ!)
If only は「〜だったらなあ!」「〜していればなあ!」。時制は I wish と同じで、より感情がこもり、後半を言わずに使うのがふつうです。only if との違いも確認します。
wish の使い方(〜ならいいのに)
「〜ならいいのに」「〜すればよかった」「〜してくれたらいいのに」を wish で表す方法と、本当に起こりうることには hope を使う理由をまとめます。