It's time+過去形(「そろそろ〜する頃だ」)

B2 · 中上級願望と仮定法

It's time we left. It's time for you to leave. 過去形なのに「今」の話。「もう〜してもいい頃なのに、まだしていない」という気持ちを表します。

このレッスンで学ぶこと

  • It's time+主語+過去形は、過去ではなく「今」や「すぐ先」のことを表します
  • 「そろそろ帰る頃だ」を “It's time we leave” ではなく “It's time we left” と言う理由
  • It's time for+人+to+動詞:より中立的な言い方
  • It's high time と it's about time:「いいかげん〜する頃だ」「とっくに〜すべきだ」

過去形で「今」のことを言う

“it's time”+主語+過去形は、「本当は今そうするべきなのに、まだしていない」ことを表します。「もう遅いくらいだ」という気持ちが入ることも多い表現です。動詞は過去形ですが、話しているのは今やすぐ先のことだけです。

日本語では「そろそろ帰る時間だ」「もう大人になってもいい頃だ」と、「帰る」「なる」のような現在の形を使います。そのまま英語にすると “It's time we leave” になりますが、ここでは過去形を使います。学校で習う「仮定法過去」と同じで、過去形が「まだ現実ではない」ことを表しているのです(wish や “If I knew…” と同じ考え方です)。ですから “It's time we left.” が正しい形です。that を入れて “It's time that we left” とも言えますが、ふつうは省略します。進行形の “It's time we were leaving.” も使えます。

"It's time we left."
"It's time you grew up."

It's time for+人+to+動詞

もっと中立的な言い方は、for+人+to+動詞です。責めたり強く言ったりする感じが少なく、単に「〜する時間だ」と伝える響きになります:「あなたはもう帰る時間ですよ」→ “It's time for you to leave.” 人を言わなければ、さらに簡単です:「そろそろ行く時間だ」→ “It's time to go.” 日本語の「〜する時間」とそのまま対応するので、使いやすい形です。

人や物を入れるときは for を忘れないようにしましょう(“It's time you to leave” ではありません)。また、for+人・物のあとは必ず to+動詞の原形で、時制のある動詞は置きません。「会議が始まる時間だ」は “It's time for the meeting to start.” で、“It's time for the meeting starts” ではありません。「子どもたちが寝る時間だ」も “It's time for the kids to go to bed.” です。「寝る時間」を “It's time to bed” とはしません(“It's time for bed” か “It's time to go to bed” です)。この表現では time の前に the も付けません(“It's the time to go” ではなく “It's time to go”)。

"It's time for you to leave."
"It's time for the meeting to start."

It's high time / it's about time

high や about を加えると、もっと強い言い方になります。「遅れている」という気持ちがはっきり出て、いらだちや軽い非難が入ることもよくあります。

日本語の「いいかげん〜しなさい」「とっくに〜しているはずだ」に近い感覚です:“It's high time you apologized.”(いいかげん謝るべきだよ)、“It's about time you called your mother.”(いいかげんお母さんに電話してもいい頃でしょう)。“About time!” だけなら「やっとか!」「遅いよ!」という意味です。文法は同じで、主語+過去形を使います。

"It's high time you apologized."
"It's about time you called your mother."

実際の英語

"It's time we made a decision."
"It's time for the kids to go to bed."
"It's high time this got fixed."
"It's about time we had a proper conversation."

注意

✗It's time we leave.
✓It's time we left.

「帰る頃だ」は現在形ですが、英語の it's time+主語のあとは過去形です。話しているのは今のことです。

✗It's time that we go home.
✓It's time we went home.

that を入れても入れなくても、動詞は過去形です。ふつうは that を省略します。

✗It's high time we make a decision.
✓It's high time we made a decision.

high time や about time でも同じく、主語のあとは過去形です。

✗It's time you to grow up.
✓It's time for you to grow up.

to不定詞を使うなら、人の前に for が必要です。for を使わないなら It's time you grew up です。

✗It's time for the meeting starts.
✓It's time for the meeting to start.

「会議が始まる時間」をそのまま訳した形です。for+人・物のあとは to+動詞の原形です。

✗It's time to bed.
✓It's time for bed.

「寝る時間」は time for bed(for+名詞)か time to go to bed(to+動詞)です。

日本語と比べてみよう

日本語では「帰る時間だ」「大人になってもいい頃だ」のように、「時間」「頃」の前は現在の形です。

英語で it's time のあとに主語を置くときは、過去形にします:“It's time we went.” “It's time you grew up.” “It's time we leave” や “It's time you grow up” は、くだけた会話で耳にすることはあっても、標準的な英語では誤りとされます。この過去形は「過去」ではなく、「本当はもうそうなっているべきなのに、まだなっていない」という意味です。

日本語の「〜た」は、ふつう過去を表します。

It's time+過去形の過去形は、学校で習う仮定法過去と同じで、時は「今」です。“It's time we told her the truth.” は「彼女に本当のことを話す頃だ(まだ話していない)」という意味で、「話した」ことにはなりません。

「寝る時間」「行く時間」のように、日本語では「動詞+時間」で「〜する時間」を表します。

英語では It's time to+動詞、または It's time for+名詞です:“It's time to go”、“It's time for bed”。人や物を入れるなら for+人・物+to+動詞:“It's time for the kids to go to bed.” “It's time to bed” や “It's time for the meeting starts” とは言いません。

💡 「そろそろ〜する頃だ」→ It's time we+過去形:It's time we went。現在形にはしません。

💡 この過去形は「今」の話です。「まだしていない」という気持ちを表します。

💡 中立的に言うなら It's time for+人+to+原形。強く言うなら high time / about time。

実際の場面:友だちへのちょっとしたひと言

"Are you still job hunting?"

"Yeah, but honestly, it's time I updated my resume first."

"It's about time — you've been saying that for months!"

"I know, I know. This weekend, I promise."

練習

練習問題 1 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 2 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 3 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct alternative structure with 'for.'

練習問題 4 · より強い言い方を選びましょう

Choose the more emphatic version.

練習問題 5 · いつのことか選びましょう

Which time does 'It's time we left' actually refer to?

練習問題 6 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 7 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 8 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 9 · “It's time” を使って書きかえましょう

Rewrite using 'It's time': 'We should leave now.'

練習問題 10 · “It's time for… to” を使って書きかえましょう

Rewrite using 'It's time for + someone + to': 'You should go home.'

練習問題 11 · グループに分けましょう

It's time we left.
It's time you grew up.
It's time for us to leave.
It's time for you to grow up.

0 / 4 分類済み

練習問題 12 · よくある落とし穴:「〜する頃だ」を現在形にする

Japanese: "もうそろそろ大人になってもいい頃だよ。" Which English sentence is correct?

クイックチャレンジ

5つのクイック問題で、覚えたことを確かめましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

Choose the correct sentence.

学んだこと

  • It's time+主語+過去形は、動詞が過去形でも「今」や「すぐ先」のことを表します。
  • 「そろそろ帰る頃だ」→ It's time we went。現在形や would は使いません。
  • It's time for+人+to+原形は、いちばん中立的な言い方です。
  • It's high time / it's about time は「いいかげん〜する頃だ」という、強くていらだった言い方です。
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