get を使った受動態(Get Passive)

B2 · 中上級受動態

My phone got stolen. 会話でよく使う、くだけた受動態です。「盗まれちゃった」「クビになった」のように、急に起きたできごとを話すときにぴったりです。

このレッスンで学ぶこと

  • get+過去分詞は、be+過去分詞のくだけた言い方
  • get のあとは必ず過去分詞:got fired, got caught(got fire ではありません)
  • get が自然なとき(急な、予想外の、よくないできごと)と、be が合うとき(かたい文章、公式な文書)
  • 「携帯を盗まれた」を、人を主語にせずに言う方法:My phone got stolen

日常会話の受動態

1回きりのできごとなら、get+過去分詞と be+過去分詞はほぼ同じ意味になることが多いです。“He got fired” と “He was fired” は同じ事実を表せます。ただし get の受動態のほうがくだけていて、何かが急に、思いがけず起きた、という感じがよく出ます。日本語の「〜されちゃった」「〜になった」に近い感覚です。

日本語には「携帯を盗まれた」のように、困った目にあった人を主語にする受身(迷惑の受身)があります。英語ではこの形は使えません。盗まれたのは携帯なので、携帯を主語にします:“My phone got stolen on the bus.” “I got stolen my phone” や “I was stolen my phone” は間違いです。(“I had my phone stolen” や “Someone stole my phone” とも言えます。)

時制はふつうに get を変化させます:gets stolen, got stolen, is getting fixed, will get fired。現在完了形は、アメリカ英語ではふつう has gotten stolen です。イギリス英語では has got stolen はあまり使わず、be の受動態で has been stolen と言うのがふつうです。

"My phone got stolen on the bus."
"He got fired last week."

get がいちばん自然なとき

get の受動態が特に自然なのは、日常の話し言葉で、急なできごと、劇的なできごと、ちょっと不運なできごとを話すときです。事故、なくし物、びっくりしたこと、そして人の立場の変化(昇進する、クビになる、招待される、つかまる)などです。

日本語では「昇進した」「クビになった」「結婚した」と、受身を使わずに言うものも多いですが、英語では got promoted, got fired, got married のように get の受動態がよく使われます。“She promoted to manager” とすると、彼女がだれかを昇進させたように聞こえてしまいます。正しくは “She got promoted to manager.” です。

形にも注意しましょう。get のあとは必ず過去分詞で、原形ではありません:“I got caught in the rain.”(got catch ではありません)。「ゲットする」のイメージで get=「手に入れる」と考えると不思議に感じますが、ここの get は「〜の状態になる」という意味です。-ed は書くときも話すときも落とさないようにしましょう。promoted や invited では1音節多くなります。「雨に降られた」も “I was rained” ではなく、“I got caught in the rain.” と言います。

「盗まれた」にも気をつけましょう。英語の steal は物に使い(“My phone got stolen”)、rob は人や場所に使います(“I got robbed”)。“I got stolen” は、あなた自身が物のように盗まれたという意味になってしまいます。

"I got caught in the rain."
"She got promoted to manager."

かたい文章や公式な文書では be

かたい文章、公式な発表、客観的な説明では、be の受動態が今でもいちばん自然です。get の受動態はそこではくだけすぎて聞こえます。会社の公式発表で「新方針が発表されちゃいました」と書かないのと同じです。

また、状態を表すときは必ず be を使い、get は使いません。「嵐で窓が割れた」はできごとなので “The window got broken during the storm” と言えますが、「家は木に囲まれている」は状態なので “The house is surrounded by trees” です。“gets surrounded” は「(警察などに)囲まれる」というできごとの意味になります。

"The new policy was announced today."
"The building was constructed in 1980."

実際の英語

"We got invited to the wedding."
"The car got damaged in the accident."
"They got married last summer."
"I got asked a really tough question in the interview."

注意

✗He got fire last week.
✓He got fired last week.

get のあとは原形ではなく過去分詞(fired)です。-ed を落とすと間違いになります。

✗I got stolen my phone on the bus.
✓My phone got stolen on the bus.

「携帯を盗まれた」の迷惑の受身をそのまま訳した形です。受動態の主語は盗まれた物です。(I had my phone stolen も正しい言い方です。)

✗I got stolen on the bus.
✓I got robbed on the bus.

「盗まれた」は2つに分かれます:物なら steal(my phone got stolen)、人や場所なら rob(I got robbed)。

✗She promoted to manager.
✓She got promoted to manager.

「昇進した」は英語では受動態です。She promoted だと、彼女がだれかを昇進させたことになります。

✗The new policy got announced today. (公式なプレスリリースで)
✓The new policy was announced today.

get の受動態は、かたい文章や公式な発表にはくだけすぎています。そこでは be の受動態を使います。

✗The house gets surrounded by trees.
✓The house is surrounded by trees.

「木に囲まれている」は状態なので is surrounded です。gets surrounded はできごと(取り囲まれる)を表します。get と be がいつも入れ替えられるわけではありません。

日本語と比べてみよう

日本語の迷惑の受身:「(私は)バスで携帯を盗まれた」「自転車を盗まれた」のように、困った人を主語にできます。

英語の受動態では、動作を受けたもの(盗まれた物)が主語になります:“My phone got stolen.” “My bike got stolen.” 日本語の語順のまま “I got stolen my phone” や “I was stolen my phone” とするのは、日本語話者に特に多い間違いです。人を主語にしたいなら “I had my phone stolen” を使うか、rob を使って “I got robbed” と言います。

「昇進した」「クビになった」「結婚した」:日本語では受身を使わずに言うことが多いできごとです。

英語の会話では、こうしたできごとによく get の受動態を使います:“She got promoted to manager.” “He got fired.” “They got married.” 「雨に降られた」は日本語では迷惑の受身ですが、英語では雨を主語にせず “I got caught in the rain.” と言います。“She promoted” だと「彼女が(だれかを)昇進させた」という意味になります。

「〜されちゃった」「〜されてしまった」:くだけた日本語で、予想外のできごとや残念なできごとを言う形です。

get の受動態のニュアンスはこれに近く、話し言葉向きです。ただし形は get+過去分詞で、原形は使いません:“He got fired”(got fire ではありません)、“She got arrested”。また、できごとにしか使えず、状態には be を使います:“The house is surrounded by trees.”

💡 get のあとは必ず過去分詞:got fired, got caught, got invited。got fire とは言いません。

💡 「携帯を盗まれた」→ My phone got stolen。盗まれた物が主語です。人なら I got robbed。

💡 「昇進した」「クビになった」「雨に降られた」→ got promoted, got fired, got caught in the rain。

💡 get はできごとにだけ使います。状態なら be:is surrounded。かたい文章でも be を使いましょう。

実際の場面:よくない知らせを伝える

"You look upset. What happened?"

"My bike got stolen outside the gym this morning."

"Oh no, that's awful! Did you call the police?"

"Yeah, but I doubt I'll get it back."

練習

練習問題 1 · より自然な文を選びましょう

Choose the more natural, informal sentence about a sudden event.

練習問題 2 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct 'get passive' sentence.

練習問題 3 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct 'get passive' sentence.

練習問題 4 · 正しい文体を選びましょう

Which register is 'get passive' most associated with?

練習問題 5 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct 'get passive' sentence.

練習問題 6 · よりかたい文を選びましょう

Choose the sentence more likely to describe an official announcement (formal).

練習問題 7 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct 'get passive' sentence.

練習問題 8 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct 'get passive' sentence.

練習問題 9 · get の受動態で書きかえましょう

Rewrite using the informal 'get passive': 'My bike was stolen yesterday.'

練習問題 10 · get の受動態で書きかえましょう

Rewrite using the informal 'get passive': 'He was hurt during the game.'

練習問題 11 · グループに分けましょう

My phone got stolen.
The building was constructed in 1980.
He got fired yesterday.
The results were published last week.

0 / 4 分類済み

練習問題 12 · よくある落とし穴:「携帯を盗まれた」

Japanese: "バスで携帯を盗まれました。" Which English sentence is correct?

クイックチャレンジ

5つのクイック問題で、覚えたことを確かめましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

Choose the correct 'get passive' sentence.

学んだこと

  • get+過去分詞は、be+過去分詞のくだけた言い方で、「〜されちゃった」に近いニュアンスです。
  • 急なできごと、予想外のできごと、よくないできごとによく使い、話し言葉で特によく使われます。
  • get のあとは必ず過去分詞:got fired, got caught, got invited。
  • できごとや変化にだけ使い、状態には be を使います。
  • 「携帯を盗まれた」→ My phone got stolen。人を主語にするなら I got robbed / I had my phone stolen。
  • かたい文章や公式な文書では、be の受動態がいちばん自然です。
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