no、none、none of はどれも「ゼロ」を表します。決め手は後ろに何が来るか。そして英語では、否定語は1つの文に1つだけです。
このレッスンで学ぶこと
no、none、none of は、どれも数や量が「ゼロ」であること、つまり「ひとつもない」「一人もいない」を表します。違いは文法上の形です。no は名詞の直前に置き、none は単独で使い、none of は特定のグループの話をするときに使います。
日本語の「お金がゼロ」「〜のうち誰も」という言い方と比べると整理しやすくなります。「お金ゼロ」→ no money、「(それは)ひとつもない」→ none、「学生のうち誰も」→ none of the students。「〜の(うち)」がちょうど of に当たります。
no は名詞の直前に置き、of は付けません。複数形の名詞(“no students”)にも、不可算名詞(“no milk”)にも使えます。not any を強くした言い方で、“There is no milk left” は “There isn't any milk left” と同じ意味です(「牛乳がもう残っていない」)。
“No students passed the exam.” — no が名詞 students の直前にあります。
“There is no milk left.” — no が名詞 milk の直前にあります。
数に注意しましょう。日本語では名詞に複数形がないので、「質問はありません」を “I have no question” と言いがちです。英語では可算名詞の場合、ふつうは複数形のほうが自然です:I have no questions、または I don't have any questions。また、「車を持っていません」は I don't have a car がふつうの言い方で、I have no car も正しいですが、少し強調した響きになります。
none は、文脈ですでにわかっている名詞の代わりに使います。後ろに名詞は置かず、単独で使います。日本語の「ひとつもない」「一人もいない」に近い感覚です。
“I have three brothers, but none live nearby.” — none は “no brothers” の代わりです(兄弟のうち一人も近くに住んでいない)。
“I asked everyone, but none wanted to help.” — none は、いま話に出た人たちを指しています(その中の誰も)。もっと一般的に「誰も」と言うなら no one も使えます。
大事なポイント:none は必ず、すでに話に出たグループや量を指します。前にグループが出てこない一般的な「誰も〜ない」には、no one か nobody を使います。「家には誰もいなかった」は no one was home で、“none was home” ではありません。
ちょうど2人・2つの場合は、「どちらも〜ない」の neither を使います:“I have two brothers, but neither lives nearby.”
特定の、はっきり決まったグループ(the students、the books、us、them)のメンバーが「ゼロ」であることを言うときは、none of を使います。
“None of the students passed the exam.” — 特定のグループ:the students。
“None of us wanted to leave early.” — 特定のグループ:us。
「〜のうち」に当たる of は必須です。none of the students が正しく、“none the students” とは言いません。一方、no は of と一緒には使えません。“no of the students” は誤りです。また、the students のように後ろの名詞は複数形にします(none of my friends。“none of my friend” は誤り)。
「学生は全員合格しなかった」を “All the students didn't pass” と言うと、英語ではふつう「全員が合格したわけではない(合格しなかった人もいる)」という部分否定に聞こえます。「一人も合格しなかった」と言いたいなら、None of the students passed がはっきりします。
動詞の形について:none of + 複数名詞のあとは、単数・複数どちらの動詞も正しいです。“None of the answers is correct” はややかたい言い方、“None of the answers are correct” は話し言葉でとてもよく使われます。none of + 不可算名詞のあとは、単数の動詞だけです:“None of the information is correct.”
「誰も来なかった」をそのまま訳した形です。any で始まる語は主語として not の前に置けません。No one / Nobody で始めて、動詞は肯定(came)にします。
否定はすでに don't に入っています。否定文では any を使う(I don't have any money)か、no だけを使う(I have no money)かのどちらかで、両方は使えません。
「何も悪いことはしていない」の「何も」を nothing、「ない」を didn't にした形です。didn't がすでに否定しているので anything にします。否定を1つにして I did nothing wrong とも言えます。
「誰も電話してこなかった」。nobody はそれ自体が否定の意味を持つので、動詞は肯定のまま:Nobody called、または No one called。
日本語には複数形がないので忘れがちですが、none of の後ろは「グループ」なので、可算名詞は複数形にします。
「学生のうち誰も」の「のうち」に当たる of が必要です。特定のグループ(the students、us、them)の前では none of にします。
no は名詞の直前にだけ置き、of とは一緒に使いません。特定のグループなら none of です。
ここで言いたいのは、前にグループが出てこない一般的な「誰も〜ない」です。その場合は no one か nobody。none には、指し示すグループが必要です。
日本語の「何も」「誰も」「ひとつも」は、ふつう否定の「ない」とセットで使います:「何もしていない」「誰も来なかった」「お金がひとつもない」
「何も」を nothing、「ない」を don't と1語ずつ置き換えると、“I didn't do nothing” のように否定が2つになってしまいます。標準的な英語では否定語は1つだけです。方法は2つあります。動詞を否定して any を使う(“I didn't do anything wrong”、“I don't have any money”)か、動詞は肯定のままで no / nothing / no one を使う(“I did nothing wrong”、“I have no money”)かです。日本語の「ない」も1つだけなので、「否定は1か所」と考えれば自然に身につきます。
「誰も来なかった」「誰も電話に出なかった」のように、「誰も」が文の最初に来ます
日本語の語順のまま “Anyone didn't come” と言うのは誤りです。any で始まる語は、not より前(主語の位置)には置けません。主語が「誰も〜ない」なら、No one / Nobody で始めて動詞は肯定にします:“No one came.”、“Nobody answered the phone.” 特定のグループの中の「誰も」なら “None of them came.” です。
日本語は「〜のうち誰も」「〜のどれも」のように、「の」でグループを示します
この「の(うち)」が英語の of にぴったり対応します:「学生のうち誰も」→ none of the students、「私たちの誰も」→ none of us。「の」があるなら of も必要、と覚えておきましょう。逆に、後ろにすぐ名詞が来るだけなら(「お金ゼロ」)、of なしの no money です。
日本語の名詞には単数・複数の区別がありません:「質問はありません」「学生は一人も合格しなかった」
英語では可算名詞の数を決める必要があります。no や none of の後ろでは、ふつう複数形が自然です:“There are no students”、“I don't have any questions”、“none of my friends”。単数(“No student passed”)も使えますが、強調した、ややかたい響きになります。
💡 後ろに名詞がある → no。後ろに何もない → none。後ろに特定のグループ(the…、us、them)がある → none of。
💡 否定は1つだけ:「何も」「誰も」を nothing / nobody にしたら、動詞は肯定のまま。
💡 don't / didn't / isn't のあとは any / anything / anyone。no / nothing / no one ではありません。
💡 「誰も〜なかった」は No one ... / Nobody ... で始めます。Anyone didn't ... とは言いません。
"Is there any milk left?"
"No, there's none — we used the last of it this morning."
"What about eggs? None of the ones I bought yesterday?"
"Nope, no eggs either. We need to go shopping."
練習問題 1 · 正しい語を選びましょう
___ students passed the exam — it was much harder than expected.
練習問題 2 · 正しい語を選びましょう
I have three brothers, but ___ live nearby.
練習問題 3 · 正しい語を選びましょう
___ of the students passed the exam.
練習問題 4 · 正しい文を選びましょう
Which sentence is correct?
練習問題 5 · 正しい語を選びましょう
___ of my friends could come to the party.
練習問題 6 · 正しい語を選びましょう
None of the information ___ correct.
練習問題 7 · 正しい語を選びましょう
___ was home when I called — I tried three times.
練習問題 8 · 文を完成させましょう
Complete: I have ___ time for this today. (one word, meaning 'not any')
練習問題 9 · 文を完成させましょう
Complete: She asked all her coworkers, but ___ wanted to help. (one word: the form of 'no' that stands alone)
練習問題 10 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 11 · 正しい直し方を選びましょう
Fix the mistake:
練習問題 12 · 日本人によくある間違い:「誰も〜なかった」
Japanese: "誰も電話に出なかった。" ("誰も" + a negative verb). Which English sentence is correct?
5つの問題で、覚えたことを確認しましょう。
問題 1 / 5
スコア:0/0
There is ___ butter left in the fridge.
other、another、others の使い分け
「もう一つ」は another、「ほかの〜」は other、「ほかの人たち」は others、「残り」は the other(s)。冠詞と複数形に注目して、4つの形を使い分けましょう。
そのほかの数量詞(most / several / plenty of / a number of)
「ほとんどの人」は almost people ではなく most people。most と most of、several、plenty of、a number of と the number of を比べます。
enough(十分に)の使い方
enough time なのに old enough。名詞・形容詞・副詞と使うときの enough の位置と、「〜するのに十分」を enough … to で表す方法を学びます。
both、either、neither の使い方
2つのものや2人について話す both(どちらも)、either(どちらでも)、neither(どちらも〜ない)。“Me too” と “Me neither” の使い分けも整理します。