enough は「十分な」「十分に」という意味です。意味はやさしいのですが、日本人がつまずくのは文の中での「位置」です。
このレッスンで学ぶこと
enough は「十分な」「十分に」、つまり必要な量がちょうどある、という意味です。意味で迷うことはほとんどありません。気をつけたいのは語順です。名詞と使うときは日本語と同じ順番ですが、形容詞や副詞と使うときは日本語と逆になります。
enough が名詞の量について言うときは、some や a lot of などほかの数量の言葉と同じように、名詞の前に置きます。これは「十分な時間」「十分なお金」と同じ順番なので、日本人にはわかりやすいはずです。
“We have enough time.” — enough は time の前。「十分な時間」と同じ順番です。
“There isn't enough food for everyone.” — enough は food の前。
注意点が2つあります。1つ目は名詞の形です。日本語の名詞は単数でも複数でも形が変わりませんが、英語では数えられる名詞は複数形にします:enough chairs(“enough chair” ではない)。information や money のような数えられない名詞は s をつけません:enough information(“enough informations” ではない)。2つ目は of です。“enough of money” とは言わず、enough money と言います。enough of は the、my、them などの前だけで使います(enough of the cake、enough of them)。また、“money enough” や “time enough” は古風な言い方で、現代の英語では enough を名詞の前に置きます。enough 自体の形は変わりません。
形容詞や副詞と使うときは順番が逆になり、enough はその語の「後ろ」に置きます。日本語の「十分高い」「十分速く」とは反対の順番です。
“Is she old enough to vote?” — old enough。「十分な年齢」につられて enough old としないようにしましょう。
“He didn't run fast enough to win.” — fast enough。「十分速く」でも enough fast ではありません。
名詞なら enough が前、形容詞・副詞なら enough が後ろ。この2つの語順は向きが逆だと覚えておきましょう。また、enough と very を混同しないように。very は形容詞の前に置く語で(very tall)、名詞の前には置けません。“There aren't very chairs” とは言えず、名詞には enough(または many、a lot of)を使います。
日本語の「〜するのに十分」「〜できるほど」は、英語では enough のあとに to+動詞の原形を続けます。日本語では「泳げるほど暖かい」のように目的が先に来ますが、英語では「暖かい → 十分 → 泳ぐのに」の順です。
“It's warm enough to swim.” —「泳げるくらい暖かい」。
“We don't have enough money to buy a car.” —「車を買えるだけのお金がない」。
「〜するために」につられて for を使わないようにしましょう。for は名詞や代名詞の前だけで使い(“big enough for all this food”=この食べ物が全部入るくらい大きい)、動詞の前には使いません。“for go” ではなく “to go” です。
「十分な年齢」につられて enough を前に置かないようにしましょう。形容詞と使うとき、enough は後ろです。
同じルールです。「十分大きい」→ big enough。enough big ではありません。
数えられる名詞は複数形にします。日本語の「椅子」には複数形がないので、s を落としやすいところです。
money enough は現代の英語では古風に聞こえます。名詞と使うとき、enough は前に置きます(of もつけません)。
「家に帰るのに十分遅い」の「〜のに」は to+動詞の原形です。for は名詞や代名詞の前だけで使います。
「十分おいしい」の直訳ですが、good enough は「まあまあ合格」という控えめな評価に聞こえます。心からほめたいときは really good などを使いましょう。
日本語の「十分」は、名詞にも形容詞にも前につきます:「十分な時間」「十分高い」「十分速く」
名詞のときは英語も同じ順番です(enough time)。でも形容詞・副詞のときは、英語では enough が後ろに来ます:“tall enough”、“strong enough”、“fast enough”。“enough tall” はこのレッスンでいちばん多い間違いです。very、quite、too は形容詞の前に置くので(“very tall”、“too tall”)、enough だけが例外だと覚えましょう。
「棚に届くほど背が高い」「泳げるくらい暖かい」のように、日本語では目的や基準が先に来ます
英語では、まず形容詞、次に enough、最後に to+動詞です:“He's tall enough to reach the shelf.”、“It's warm enough to swim.” enough を落として “He's tall to reach the shelf.” とすると意味が通りません。また、「〜するために」の感覚で for を使わず、動詞の前は to にします(for は名詞・代名詞の前:enough food for everyone)。
日本語の名詞には単数・複数の区別がなく、「十分な椅子」「十分な情報」と同じ形で言えます
英語では、enough のあとの数えられる名詞は複数形にします:“enough chairs”、“enough seats”。数えられない名詞はそのままです:“enough information”、“enough money”、“enough time”。“enough chair” や “enough informations” は間違いです。
日本語の「十分おいしい」「もう十分です」は、ほめ言葉や丁寧な断りとして使えます
英語の “It's good enough.” は「まあ合格点」くらいの控えめな評価で、ほめ言葉には聞こえません。ほめるなら “It's really good!” です。また “I've had enough!” や “That's enough!” は「もううんざり!」「いいかげんにして!」という意味にもなります。食事で「もう十分です」と言いたいときは “I'm full, thanks.” が無難です。
💡 名詞なら enough が前(enough time)。数えられる名詞は複数形にします(enough chairs)。
💡 形容詞・副詞なら enough は後ろ。「十分高い」と逆の順番で tall enough です。
💡 「〜するのに十分」は enough+to+動詞。for+動詞は使いません。
💡 good enough は「まあ合格点」。ほめるときは really good を使いましょう。
"Do we have enough gas to make it to the next town?"
"I think so, but let's stop just to be safe — I'm not sure it's enough."
"Good idea. Is the cooler big enough for all this food?"
"Barely! We packed enough snacks for a week, not a weekend."
練習問題 1 · 正しい語順を選びましょう
We don't have ___ to finish this today.
練習問題 2 · 正しい語順を選びましょう
Is she old ___ to vote?
練習問題 3 · 正しい語順を選びましょう
He didn't run ___ to win the race.
練習問題 4 · 正しい語を選びましょう
There aren't ___ chairs for everyone.
練習問題 5 · 正しい語を選びましょう
I have ___ money to buy the tickets.
練習問題 6 · 正しい語順を選びましょう
This coffee isn't ___ to keep me awake.
練習問題 7 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake:
練習問題 8 · 文を完成させましょう
Complete: We don't have ___ information to decide yet. (one word)
練習問題 9 · 文を完成させましょう
Complete: She's not old ___ to drive yet. (one word)
練習問題 10 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 11 · 正しい語順を選びましょう
Which word order is correct?
練習問題 12 · よくある間違い:「十分高い」の語順
Japanese: "彼は棚に手が届くほど背が高くありません。" Which English sentence is correct?
5つのクイズで、学んだことを確認しましょう。
問題 1 / 5
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Are you ___ to ride this rollercoaster?
both、either、neither の使い方
2つのものや2人について話す both(どちらも)、either(どちらでも)、neither(どちらも〜ない)。“Me too” と “Me neither” の使い分けも整理します。
all、every、each の使い分け
「全ての」「毎〜」「それぞれ」にあたる all、every、each の違い。every のあとは単数形、all のあとは複数形という基本と、every of の誤りを整理します。
few と little(少し・ほとんどない)
日本語の「少し」は few にも little にもなります。名詞が数えられるかで選び、a があるかないかで「少しある」と「ほとんどない」を言い分けましょう。
no、none、none of の使い分け
「ひとつもない」を表す no、none、none of。名詞の前か、単独か、特定のグループか、で使い分けます。「誰も来なかった」を “Anyone didn't come” と言わないコツも解説。