関係詞節の制限用法(Defining Relative Clauses)

B1 · 中級関係詞節

The book that I borrowed was excellent. カンマはなし。関係詞節が「どの本か」を特定しています。

このレッスンで学ぶこと

  • 制限用法の関係詞節は、どの人・どの物のことかを特定します
  • カンマはつけません(前にも後ろにも)
  • 取り除くと、大事な情報がなくなってしまいます
  • 関係代名詞(who/which/that/whose)の選び方と省略については「関係代名詞」のレッスンで詳しく扱います

大事な情報だから、カンマはつけない

制限用法(限定用法)の関係詞節は、英語で defining relative clause と言い、どの人・どの物・どのグループのことかを特定します。これがないと、「どれのこと?」とわからなくなってしまいます。欠かせない情報なので、英語ではカンマをつけません。

日本語では「私が借りた本」「賞を取った生徒」のように、説明が名詞の前に来ます。英語では逆で、名詞を先に言い、その後ろに関係詞節を続けます:“the book that I borrowed”、“the student who scored highest”。日本語の語順のまま “the I borrowed book” とは言えません。まず名詞、次に that/who+主語+動詞、と考えましょう。

"The book that I borrowed was excellent."
"The student who scored highest won the prize."

「どれのこと?」を特定する

次のように確認しましょう。「この関係詞節を取ったら、だれのこと・何のことか、まだはっきりわかるか?」答えが「いいえ」なら制限用法で、カンマはつけません。

“The car that hit the fence was towed away” から関係詞節を取ると “The car was towed away” だけが残り、「どの車?」となります。だから関係詞節は欠かせません。関係代名詞にも注意しましょう。日本語の「フェンスにぶつかった車」には、人か物かを示す言葉がありません。英語では、人なら who(that も可)、物なら that(または which)を使います:“The car that hit the fence”。“The car who hit the fence” は誤りです。

"The car that hit the fence was towed away."
"The waiter who served us was very friendly."

ルール:カンマはつけない

いちばん大切なルールは、関係詞節の前にも後ろにもカンマをつけないことです。特に、関係詞節が終わってメインの動詞が始まる場所に注意しましょう。日本語では「定期的に運動する人は、気分が良い」のように、長い主語のあとに読点を打つのが自然です。でも英語では、“People who exercise regularly feel better” と、feel の前にカンマを入れません。

関係代名詞が目的語のとき(日本語の「私たちが昨夜行ったレストラン」のように、「〜が…した+名詞」の形)は、関係代名詞を省略できます:“The restaurant we visited last night was excellent.” 省略しても制限用法のままで、カンマはつけません。ただし、関係代名詞が主語のとき(「問題を解決した社員」)は省略できません:“The employee who solved the problem got a bonus”。“The employee solved the problem got a bonus” だと、どこからが関係詞節かわからなくなります。

ほかにも2つの落とし穴があります。1つは、関係詞節の中に目的語を残してしまう間違いです。“the book that I borrowed it” の it は不要です(that がすでに「本」を指しています)。もう1つは、日本語の「〜なもの」「〜のやつ」をそのまま訳すことです。「フードがついているもの」は “the one that has a hood”、「〜する人たち」は “those who…” や “people who…” と言います。“the that…” とは言いません。なお、カンマをつけると、非制限用法(継続用法)の関係詞節、つまり「追加の情報」になります。これは非制限用法のレッスンで学びます。

"People who exercise regularly feel better."
"The email that arrived this morning needs a reply."

実際の英語

"The photo that was taken in Iceland won an award."
"The employee who solved the problem got a bonus."
"The restaurant we visited last night was excellent."
"The laptop that I bought last year still works fine."

注意

✗The book, that I borrowed, was excellent.
✓The book that I borrowed was excellent.

制限用法の関係詞節は、どの本かを特定する欠かせない情報なので、カンマで区切りません。日本語の「〜本は、」の読点につられないようにしましょう。

✗My sister, who studies medicine, called me. (姉が何人かいて、そのうちのどの姉かを言いたい場合)
✓My sister who studies medicine called me.

関係詞節が「どの姉か」を特定しているなら、カンマはつけません。カンマがあると、英語の話し手は「姉は1人だけで、医学の勉強は追加情報」と受け取ります。日本語の「医学を勉強している姉」はどちらの意味にもなるので、英語ではカンマで区別することを意識しましょう。

✗The car who hit the fence was towed away.
✓The car that hit the fence was towed away.

who は人にだけ使います。車のような物には that(または which)を使います。

✗The restaurant, we visited last night, was excellent.
✓The restaurant we visited last night was excellent.

関係代名詞を省略しても制限用法のままです。カンマはつけません。

✗The employee solved the problem got a bonus.
✓The employee who solved the problem got a bonus.

日本語の「問題を解決した社員」には何もつきませんが、英語では関係代名詞が主語のとき省略できません。ここでは who が solved の主語です。

✗The I borrowed book was excellent.
✓The book that I borrowed was excellent.

日本語の「私が借りた本」の語順のままでは英語になりません。名詞を先に言い、その後ろに関係詞節を続けます。

✗The book that I borrowed it was excellent.
✓The book that I borrowed was excellent.

that がすでに「本」を指しているので、関係詞節の中に it を残しません。

日本語と比べてみよう

日本語では、説明は名詞の前に来ます:「私が借りた本」「賞を取った生徒」

英語では名詞が先で、説明は後ろです:“the book that I borrowed”、“the student who scored highest”。日本語を後ろから訳すつもりで、「本 ← 私が借りた」と組み立てましょう。関係詞節の中は、ふつうの英語の語順(主語+動詞+目的語)のままです:“the book that my brother wrote”。

日本語では、長い主語や「〜は」のあとに読点を打つのが自然です:「私が借りた本は、とても良かった」

英語の制限用法では、この位置にカンマを入れません:“The book that I borrowed was excellent.” “The book, that I borrowed, was excellent” や “The book that I borrowed, was excellent” は誤りです。英語のカンマは「区切りやすい場所」ではなく、「追加情報(非制限用法)かどうか」を示すものだと覚えておきましょう。

日本語には関係代名詞がなく、「問題を解決した社員」「私たちが行ったレストラン」と、そのまま名詞につなげます

英語で関係代名詞を省略できるのは、それが目的語のときだけです:“The restaurant we visited last night”(we が主語、the restaurant が visited の目的語)。関係代名詞が主語のときは必ず必要です:“The employee who solved the problem got a bonus.” 見分け方は、関係詞節の中にすでに主語があるかどうかです。we、I、Sam などの主語があれば省略できます。なければ who/that が必要です。

日本語では「フードがついているの」「フードがついているもの」と、名詞をくり返さずに言えます

英語では、the のあとに名詞か one が必要です:“The one that has a hood.” 複数なら “the ones that…”、人なら “those who…” です。“The that has a hood” とは言いません。

💡 確認のしかた:関係詞節を取って読んでみましょう。だれ・何のことかわからなくなるなら、カンマはつけません。

💡 日本語の「〜した+名詞」は、英語では「名詞+that/who+〜した」の順です。

💡 関係代名詞を省略できるのは目的語のときだけです(the restaurant we visited)。主語のときは必要です(the employee who solved…)。

💡 物には that か which を使います。アメリカ英語では制限用法で that が好まれ、イギリス英語では which もよく使います。どちらにしてもカンマはつけません。

実際の場面:特定の物を説明する

"Which jacket do you mean?"

"The one that has a hood — the jacket that I left on the chair."

"Oh, the jacket that Sam borrowed last week?"

"Yes, that's the one that I need back."

練習

練習問題 1 · カンマの使い方が正しい文を選びましょう

Choose the correctly punctuated sentence.

練習問題 2 · 欠かせない情報を含む文を選びましょう

Which clause is essential to know WHICH student is meant?

練習問題 3 · 欠かせない情報を含む文を選びましょう

Choose the sentence where removing the clause would lose essential meaning.

練習問題 4 · カンマの使い方が正しい文を選びましょう

Choose the correctly punctuated defining relative clause.

練習問題 5 · どの家かを特定している文を選びましょう

Which sentence identifies exactly which house is meant?

練習問題 6 · カンマの使い方が正しい文を選びましょう

Choose the correctly punctuated sentence.

練習問題 7 · どのメールかを特定している文を選びましょう

Choose the sentence where the clause narrows down which item is meant.

練習問題 8 · カンマの使い方が正しい文を選びましょう

Choose the correctly punctuated sentence.

練習問題 9 · 2つの文を1つにしましょう

Combine into one sentence with a defining relative clause (no commas): 'The photo won an award. It was taken in Iceland.'

練習問題 10 · 2つの文を1つにしましょう

Combine into one sentence with a defining relative clause: 'The employee got a bonus. She solved the problem.'

練習問題 11 · グループに分けましょう

The dog that barked all night kept us awake.
My neighbor's dog, which barked all night, kept us awake.
The driver who ran the red light was fined.
My uncle, who ran a bakery, retired last year.

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練習問題 12 · よくある間違い:主語のあとの読点をそのままカンマにする

Japanese: "定期的に運動する人は、気分が良いです。" Which English translation is correct?

クイックチャレンジ

5つのクイズで、覚えたことを確認しましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

Choose the correctly punctuated defining relative clause.

学んだこと

  • 制限用法の関係詞節は、どの人・どの物のことかを特定します。
  • カンマは前にも後ろにもつけません。日本語の「〜は、」の読点につられないようにしましょう。
  • 取り除くと、だれ・何のことかわからなくなります。
  • 関係代名詞のない形(The restaurant we visited…)も制限用法で、カンマはなし。ただし主語の関係代名詞は省略できません。
  • 人には who(that も可)、物には that/which(“the car who” は誤り)。「〜なもの」は the one that/who です。
  • 名詞が先、説明は後ろ。関係詞節の中は主語+動詞の語順です:the book that my brother wrote。
  • 関係代名詞の選び方と省略については「関係代名詞」のレッスンを見てください。
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