無冠詞(Zero Article)

A2 · 初中級冠詞

冠詞をつけないのも、英語ではれっきとした選び方の1つです。一般論では複数形や不可算名詞を冠詞なしで使い、特定のものを指すときだけ the をつけます。

このレッスンで学ぶこと

  • 「犬は忠実だ」は Dogs are loyal:一般論では冠詞なしの複数形を使う
  • 不可算名詞も一般論では冠詞なし:Coffee helps me focus.
  • 食事と言語は冠詞なし:after breakfast、Japanese is difficult
  • go to school、go to work、go to bed のような決まった表現と、the が必要になる場合

基本の考え方:冠詞をつけないのも1つの選択

無冠詞(zero article)とは、a/an も the もつけないことです。英語では、決まった場面で冠詞をつけません。特に、特定の1つではなく「〜というもの全般」について話すときです。

日本語には冠詞がないので、冠詞なしの名詞は自然に感じられるはずです。ただ、英語の無冠詞には「形」があります。数えられる名詞なら複数形(dogs)、数えられない名詞ならそのまま(coffee)です。日本語には複数形がないため、「犬は忠実だ」を “Dog is loyal.” と単数のまま言ってしまったり、逆に the を覚えたあとで何にでも the をつけてしまったりしがちです。いつも次のように考えましょう:特定のものの話(the)か、全般の話(冠詞なし)か。

一般論:複数形と不可算名詞

あるもの全体(犬というもの、コーヒーというもの)について話すときは、数えられる名詞の複数形か、数えられない名詞を冠詞なしで使います。the をつけると、話し手と聞き手がわかっている特定のものを指すことになります。

“Dogs are loyal.” → 犬という種類全体について

“The dogs next door are loud.” → 特定の犬(となりの家の犬)

“Coffee helps me focus.” → 飲み物としてのコーヒー全般

“The coffee at that café is amazing.” → 特定のカフェのコーヒー

日本語の「犬が好きです」は、英語では “I like dogs.” です。“I like dog.” と単数・冠詞なしで言うと、「犬の肉が好き」のように聞こえることもあります。“I like the dogs.” なら「(あの)特定の犬たちが好き」です。抽象的な名詞も同じです:「人生は美しい」→ Life is beautiful、「自然は守られる必要がある」→ Nature needs protection。「運動は健康にいい」は Exercise is good for your health のように、health の前に your をつけるのが自然です。

"Dogs are loyal."
"The dogs next door are loud."
"Coffee helps me focus."
"The coffee at that café is amazing."

食事と言語

毎日の食事(breakfast、lunch、dinner)や言語の名前は、ふつう冠詞をつけません。

食事:“We have breakfast at 7.”(7時に朝ごはんを食べます)。日本語と同じく冠詞はいりません。the を覚えたあとに “have the breakfast” としないようにしましょう。the がつくのは、説明のついた特定の食事のときだけです:“The breakfast we had was amazing.”(あのとき食べた朝ごはんは最高だった)。

言語:“She speaks Japanese.” 言語名には冠詞をつけません。主語になるときも同じです:Japanese is difficult。「日本語」を直訳して “I study Japanese language.” とするのはよくある間違いです。Japanese だけで「日本語」の意味になります(言うなら the Japanese language)。また、“the Japanese” は「日本人(全体)」という意味で、言語ではありません。

"We have breakfast at 7."
"The breakfast we had was amazing."
"She speaks Japanese."

場所・施設を使った決まった表現

建物そのものではなく、その場所の本来の目的(勉強する、働く、寝る)について話すときは、決まった表現として冠詞をつけません:go to school(学校に通う)、go to work(仕事に行く)、go to bed(寝る)。日本語の「学校に行く」「寝る」にも冠詞はないので、そのまま覚えれば大丈夫です。ただし go to bed は「ベッドのところへ行く」ではなく「寝る」という意味の表現なので、“go to the bed” とはしません。建物そのものの話をするときは the をつけます:“The school is on Main Street.”(建物の場所を説明している)。

すべての単語が同じではなく、イギリス英語とアメリカ英語で違うこともあります。代表的なのが hospital です。アメリカ英語では一般的な意味でもふつう the をつけて “go to the hospital”、イギリス英語では “go to hospital” と言います。迷ったら、特定の建物について話すときは the をつけましょう。

実際の英語

"Exercise is good for your health."
"He usually has lunch at his desk."
"My roommate speaks three languages."
"She goes to bed early on weekdays."

注意

✗The dogs are loyal animals.
✓Dogs are loyal animals.

犬全般についての一般論には冠詞をつけません。The dogs と言うと、特定の犬たちの話になります。

✗I like dog.
✓I like dogs.

「犬が好き」は複数形で言います。単数・冠詞なしの dog は「犬の肉」のように聞こえることがあります。

✗The life is beautiful.
✓Life is beautiful.

抽象的な名詞を一般的な意味で使うときは、the をつけません。

Exercise is good for health.ここではやや不自然
✓Exercise is good for your health.

「健康にいい」の直訳でも通じますが、英語では good for your health(または good for you)が自然な言い方です。

✗She speaks the Japanese.
✓She speaks Japanese.

言語名には冠詞をつけません。the Japanese は「日本人(全体)」という意味になります。“Japanese language” と直訳する必要もありません。

✗We had the breakfast at 7.
✓We had breakfast at 7.

毎日の食事には、ふつう冠詞をつけません。日本語の「朝ごはんを食べた」と同じ感覚で大丈夫です。

✗He goes to the bed early.
✓He goes to bed early.

go to bed は「寝る」という意味の決まった表現で、the はつけません。

日本語と比べてみよう

日本語には複数形がないので、「犬は忠実だ」「猫が好き」のように、一般論でも名詞の形は変わらない

英語の一般論では、数えられる名詞を複数形にして冠詞をつけません:“Dogs are loyal.” “Cats sleep a lot.” “I like cats.” 単数のまま “Dog is loyal.” や “I like cat.” とは言いません。冠詞がないこと自体は日本語と同じですが、複数形にする点を忘れないようにしましょう。

日本語には冠詞がないため、the を習うと「大事なもの」「よく知っているもの」に何でもつけたくなる

the は「どれのことか、話し手と聞き手の両方にわかっている特定のもの」にだけつけます。一般論の “The dogs are loyal.” は「(話に出ている)その犬たちは忠実だ」という意味になります。全般の話なら冠詞なし:“Dogs are loyal.” “Life is short.” “Coffee helps me focus.” 特定のものなら the:“the coffee at that café”。

日本語の「朝ごはんを食べる」「日本語を話す」「学校に行く」「寝る」には、もちろん冠詞がない

ここは日本語の感覚がそのまま役に立ちます:“We have breakfast at 7.” “She speaks Japanese.” “He goes to school by bus.” “She goes to bed early.” 気をつけるのは、the をつけすぎないことと、「日本語」を “Japanese language” と直訳しないことです。Japanese だけで「日本語」です。

💡 まず考えましょう:全般の話(冠詞なし)? それとも特定のもの(the)?

💡 数えられる名詞の一般論は複数形:I like dogs. Dogs are loyal.(I like dog. は×)

💡 go to school / go to work / go to bed は、the なしの決まった表現。

💡 hospital:アメリカ英語は go to the hospital、イギリス英語は go to hospital。

実際の場面:職場での休憩時間

"Do you usually have lunch at your desk?"

"Sometimes — I try to get outside, though. Exercise really helps me focus in the afternoon."

"Same. I go to bed way too late, though — I need more sleep."

練習

練習問題 1 · 正しい形を選びましょう

A general statement about all cats — which is correct?

練習問題 2 · 全般か特定か、グループに分けましょう

Dogs are loyal.
The dogs next door are loud.
Cats sleep a lot.
The cats in this shelter are friendly.

0 / 4 分類済み

練習問題 3 · 正しい文を選びましょう

Which sentence is correct?

練習問題 4 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 5 · 単語を並べ替えましょう

??????

練習問題 6 · 単語を並べ替えましょう

?????

練習問題 7 · 文を完成させましょう

Complete: ___ helps me focus. (one word, general truth about coffee)

練習問題 8 · 文を完成させましょう

Complete: My roommate speaks three ___. (one word)

練習問題 9 · 正しい直し方を選びましょう

Fix the mistake:

練習問題 10 · 正しい直し方を選びましょう

Fix the mistake:

練習問題 11 · 実際の場面

You're talking about the daily routine of attending classes, not one building. What's natural?

練習問題 12 · 実際の場面

You're pointing at a building across the street. Which is correct?

練習問題 13 · アメリカ英語? イギリス英語?

An American speaker describing a routine hospital visit — which is more typical?

練習問題 14 · よくある間違い:「犬が好き」

Japanese: "私は犬が好きです。" (dogs in general) Which English sentence is correct?

クイックチャレンジ

5つの短い問題で、覚えたことを確かめましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

General statement about all coffee — which is correct?

学んだこと

  • 一般論では、数えられる名詞は冠詞なしの複数形、数えられない名詞は冠詞なし:Dogs are loyal. I like dogs. Life is beautiful. I drink coffee.
  • 毎日の食事と言語には、ふつう冠詞をつけません:after breakfast、She speaks Japanese、Japanese is difficult。
  • go to school、go to work、go to bed は、the をつけない決まった表現です。
  • 特定のものの話になると、the が必要です:The school is on Main Street.
  • イギリス英語とアメリカ英語で違うこともあります。hospital が代表例です。
このカテゴリーのレッスンをすべて見る