日本語の「犬は」は、犬全体にも目の前の犬にも使えます。英語では、種類全体の話か、特定のものの話かで形がはっきり変わります。
このレッスンで学ぶこと
総称(generic reference)とは、特定の1つではなく、ある種類全体について話すことです。英語には総称の言い方が3つあります:無冠詞の複数形、the+単数形、a/an+単数形。このレッスンでは、これらと特定(具体的にどれのことか分かるもの)の言い方を区別します。
日本語には冠詞も複数形もないので、「犬は忠実な動物です」を “Dog is loyal animal” と言ってしまいがちです。英語では、数えられる名詞を単数形で裸のまま使うことはできません。種類全体について話すときは、ふつう複数形にして冠詞を付けません:Dogs are loyal. また、the を覚えると今度は付けすぎて “The dogs are loyal” としがちですが、the は「どれのことか分かる特定のもの」に使います。不可算名詞や抽象名詞の一般的な話も無冠詞です:Life is short. Water is essential. I like books.
いちばんよく使う総称は、冠詞なしの複数形です。これで種類全体を表します。不可算名詞・抽象名詞も同じで、一般的な話なら冠詞を付けません:Water is essential for life. information, nature, life, time などは、一般的に言うとき the を付けません。もう1つの、ややかたい言い方が the+単数形で、特に動物の種、発明品、楽器、体の器官に使います(the human brain)。
"Tigers are the largest cats in the world." — 種類としてのトラ全体なので、冠詞なしの複数形です。“Tiger is the largest cat” のように単数形を裸で使うことはできず、“The tigers are…” にすると特定のトラたちの話になります。
"The telephone changed the way people communicate forever." — 特定の電話機ではなく、発明品としての「電話」です。ここでは the が必要で、“Telephone changed…” とは言いません。ただし、この形が使える範囲は限られています。「人間は社会的な動物だ」は “Humans are social animals” で、“Human is…” や “The human is…” ではありません。
the+複数形は、the+単数形の総称とはまったく働きが違います。複数形に the を付けると、種類全体ではなく、話し手と聞き手がどれのことか分かる特定のグループを指します。at the zoo や next door のような語句が、どのグループかを示していることがよくあります。日本語の「その」「例の」「〜にいる」を付けられるなら、the の出番です。
"The tigers at the zoo were sleeping when we visited." — 動物園にいる、特定のトラたちです。
"Could you hand me the phone? It's right next to you." — 2人ともどれのことか分かる、特定の電話です。“hand me phone” のように冠詞を落とさないようにしましょう。
a/an には2つの意味があり、どちらかは文脈で決まります。「どれでもいい1つ」(総称)と、「特定の1つだけど、聞き手にとっては初めて出てくるもの」(特定)です。日本語なら「ある〜」「〜を1つ」と言えそうなところです。日本語では何も付けずに「バスで携帯を拾った」と言えますが、英語では a が必要です。母音の音で始まる語の前では an にします:an interesting scientist。
"I found a phone on the bus — does it belong to you?" — 実在する特定の携帯ですが、初めて話題に出たので a です。
"A dog needs daily exercise." — 特定の犬ではなく、犬という種類の代表としての「どの犬でも」です。
「犬は忠実な動物だ」の直訳です。数えられる名詞を裸の単数形では使えません。種類全体なら冠詞なしの複数形です。
「犬が好き」は犬全体の話なので複数形です。I like dog は「犬の肉が好き」のように聞こえることがあります。
the を付けると、特定のゾウたちの話になります。ゾウ全体について言うなら冠詞は不要です。
information は不可算名詞なので複数形にせず、動詞も is です。一般的な話なので the も付けません。
「人間は」は、一般的には humans や people を使います。(the human being もありますが、とてもかたい文体です。)
日本語では「携帯を拾った」で済みますが、英語では初めて話題に出る1つのものに a/an が必要です。
「隣の犬たち」はどの犬か分かる特定のグループなので、the が必要です。
発明品や動物の種を1つの種類として単数形で言うときは、the が必要です。
日本語には冠詞も複数形もなく、「犬は忠実な動物です」「ゾウは頭がいい」と名詞をそのまま使います。
英語の数えられる名詞は、単数形で裸のまま使えません。種類全体の話なら冠詞なしの複数形にします:“Dogs are loyal animals in general.” “Elephants are intelligent animals.” “Dog is loyal animal” や “I like dog” は間違いで、特に “I like dog” は「犬の肉が好き」のように聞こえることがあります。
日本語の「は」は、一般論(「犬は忠実だ」)にも特定のもの(「その犬は忠実だ」)にも使えます。
英語では形が分かれます。一般論は “Dogs are loyal”、特定のグループは “The dogs next door bark all night” です。the を「は」の代わりのように付けて “The dogs are loyal animals” や “The books are a great way to learn new things” とすると、特定の犬や本の話になってしまいます。「その」「例の」を付けられるかどうかで判断しましょう。
「情報」「人生」「水」なども、日本語では数を気にせずそのまま使います。
英語の不可算名詞・抽象名詞は、一般的な話では冠詞を付けず、複数形にもしません:“Information is very useful for beginners.” “Water is essential for life.” “Life is short.” “informations” や “an information” とは言いません。1つ、2つと数えたいときは a piece of information を使います。the を付けるのは “the information you sent me” のように特定のものだけです。
「人間は社会的な動物だ」「電話は世界を変えた」:日本語では人や発明品を同じ形で一般化します。
英語では使い分けがあります。人間について一般的に言うときは複数形で “Humans are social animals”(“Human is…” や “The human is…” ではありません)。一方、発明品・動物の種・体の器官を1つの種類として言うときは the+単数形が使えます:“The telephone changed…”、“The human brain is…”。ここで the を落として “Telephone was invented…” とはしません。
💡 種類全体の話で、数えられる名詞? → 冠詞なしの複数形:Elephants are…, I like dogs.
💡 不可算名詞・抽象名詞の一般論 → 冠詞なし、複数形なし:Life is…, Water is…, Information is…
💡 「その」「例の」「隣の」を付けられる? → 特定なので the。
💡 the+単数形の総称は、動物の種・発明品・楽器・器官に。「人間は」は Humans です。
"Dogs are so loyal — I really want one."
"I know! Actually, I just adopted a dog last week."
"No way, congrats! Is he friendly with other dogs?"
"Very — the staff at the shelter said he gets along with everyone."
練習問題 1 · 正しい形を選びましょう
___ are the largest cats in the world.
練習問題 2 · 正しい形を選びましょう
___ at the zoo were sleeping when we visited.
練習問題 3 · 正しい語を選びましょう
___ telephone changed the way people communicate forever.
練習問題 4 · 正しい語を選びましょう
Could you hand me ___ phone? It's right next to you.
練習問題 5 · 正しい語を選びましょう
I found ___ phone on the bus — does it belong to you?
練習問題 6 · 正しい直し方を選びましょう
Fix the mistake:
練習問題 7 · 正しい文を選びましょう
Which sentence makes a general statement about all elephants?
練習問題 8 · 文を完成させましょう
Complete: ___ human brain is an incredibly complex organ. (one word, a generic statement about the organ as a class)
練習問題 9 · 文を完成させましょう
Complete: I adopted ___ cat last month — she's adjusting well. (one word, first mention, new to the listener)
練習問題 10 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 11 · 正しい直し方を選びましょう
Fix the mistake:
練習問題 12 · よくある落とし穴:「犬が好きです」
Japanese: "私は犬が好きです。" (talking about dogs in general) Which English sentence is correct?
5つのクイック問題で、覚えたことを確かめましょう。
問題 1 / 5
スコア:0/0
___ are apex predators in the African savanna.
地名・人名と冠詞(the をつける?つけない?)
Japan、Paris、Texas は冠詞なし、the Nile、the Alps、the United States は the つき。「〜川」「〜山」などの日本語の地名がヒントになります。
冠詞の応用(Advanced Article Usage)
形容詞つきの抽象名詞に a、最上級・序数・only・same に the、such a と what a の使い分け。冠詞のない日本語から考えると迷いやすい上級の冠詞パターンです。
無冠詞(Zero Article)
Dogs are loyal. She speaks Japanese. 一般論、食事、言語、go to school などでは冠詞をつけません。the をつけすぎる間違いや「犬が好き」の言い方も確認します。
冠詞 a、an、the の基本
日本語にない冠詞 a、an、the の使い方。a と an は文字ではなく音で選ぶこと、the を使う場面、“I'm teacher” や “an advice” の誤りを解説します。