冠詞 a、an、the の基本

A1 · 初級冠詞

日本語には冠詞がないので、英語の a、an、the は多くの人がつまずくポイントです。でも考え方はシンプルです。名詞を言う前に「数えられる?1つ?相手もどれか分かる?」と確認する習慣をつけましょう。

このレッスンで学ぶこと

  • 冠詞の考え方:名詞の前で「数えられるか」「1つか」「相手も分かるか」を確認する
  • a か an か:つづりではなく、最初の音で決める
  • the を使うとき:話し手と聞き手の両方が「どれのことか」分かっているとき
  • 日本語話者に多い間違い:冠詞の抜け(I'm teacher)、the の使いすぎ、“an advice”

日本語にない「冠詞」という考え方

日本語では「先生です」「ペンを貸して」「ドアを閉めて」のように、名詞をそのまま使えます。英語では、数えられる名詞が1つのとき、名詞だけで使うことはほとんどできません。a/an か the(または my、this など)を前につけます。

a/an は「(ある)1つの、どれでもいい1つ」、the は「(あの)その、例の」というイメージです。日本語の昔話を思い出してください。「昔々、おじいさんがいました。そのおじいさんは…」。初めて出てくるときは「が」、2回目からは「その」「は」。英語も同じで、最初は a man、2回目からは the man です。完全に一致するわけではありませんが、よい手がかりになります。

a か an か:文字ではなく音で選ぶ

a と an は同じ単語です。次の単語の最初の「音」で使い分けます。子音の音なら a、母音の音なら an です。つづりの最初の文字ではないことに注意しましょう。ここではカタカナ語が助けになります。カタカナは音を表すので、アンブレラ(an umbrella)、アップル(an apple)のように「ア・イ・ウ・エ・オ」で始まる音なら、たいてい an です。ただし、ウール(wool)やイヤー(year)のように、カタカナでは母音に見えても英語では w や y の子音で始まる単語は a です(a wool sweater、a year)。

"a university": university は u で始まりますが、発音は「ユ」(英語の “you” と同じ音)で始まるので子音の音です。ユニバーシティのように「ユ」で始まるので a を使います。a European(ヨーロピアン)も同じです。一方、an umbrella(アンブレラ)と an MBA(エム・ビー・エー)は母音の音なので an です。

"an hour": hour の h は発音しないので、母音の音(アワー)で始まります。だから an hour です。ただし、ほとんどの英単語では h を発音するので a を使います:a house(ハウス)、a hotel(ホテル)、a hospital(ホスピタル)。h を発音しない単語は hour、honest、honour(アメリカ英語では honor)、heir など、ごく一部です。

a/an:まだ特定されていないもの

a/an は、数えられる名詞が1つで、初めて話題に出すとき、またはどれか特定しないときに使います。数えられない名詞(advice、money)や複数形(cats)には a/an をつけません。日本語の「アドバイス」は「1つアドバイスがあります」と数えられそうに感じますが、英語の advice は数えられない名詞です。“an advice” ではなく some advice、1つなら a piece of advice と言います。また、否定文でも a は必要です。「自転車を持っていません」は “I don't have a bike” です。

"I saw a man at the bus stop." —「バス停で(ある)男の人を見ました。」

"Can I borrow a pen?" —「ペンを(1本)借りてもいいですか?」

"I saw a man at the bus stop."
"Can I borrow a pen?"

the:お互いに分かっている特定のもの

the は、どれのことか相手もはっきり分かるときに使います。すでに話に出てきたもの、世界に1つしかないもの、その場の状況でどれか分かるものです。日本語では「ドアを閉めて」と言えば十分ですが、英語では “Can you close the door?” と the が必要です。反対に、一般的な話をするときはふつう the をつけません:Life is short(人生は短い)、I love cats(猫が好き)。毎日の食事名も同じで、after breakfast(朝食のあとで)と言います。the を覚えたあとで、何にでもつけすぎないように注意しましょう。

"I saw a man at the bus stop. The man was reading a newspaper." → その男の人はすでに話に出ている

"The sun rises in the east." → 太陽は1つしかない

"Can you close the door?" → その場の状況でどのドアか分かる

"I saw a man at the bus stop. The man was reading a newspaper."
"The sun rises in the east."
"Can you close the door?"

実際の英語

"She works at a university downtown."
"Can you pass me the salt?"
"We waited an hour for the bus."
"I need a new laptop — mine just broke."

注意

✗She is engineer.
✓She is an engineer.

日本語の「彼女はエンジニアです」には冠詞がありませんが、英語では職業にも a/an が必要です。engineer は母音の音で始まるので an です。

✗Can you close door?
✓Can you close the door?

「ドアを閉めて」のドアは、その場でどれか分かる特定のドアなので the が必要です。

✗I don't have bike.
✓I don't have a bike.

数えられる名詞が1つなら、否定文でも a/an が必要です。

✗Can you give me an advice?
✓Can you give me some advice?

advice は数えられない名詞なので a/an はつきません。some advice、または a piece of advice と言います。

✗The life is short.
✓Life is short.

the を覚えると何にでもつけたくなりますが、一般的な話(人生、自然、愛など)には the をつけません。

✗She works at an university.
✓She works at a university.

university は「ユ」の音(子音)で始まるので a です。文字ではなく音で選びましょう。

日本語と比べてみよう

日本語には冠詞がありません:「私は先生です」「姉は看護師です」「ペンを借りてもいい?」

英語では、数えられる名詞が1つのとき、名詞の前に何かが必要です。職業も同じで、“I'm a teacher”、“She's an engineer”、“My sister is a nurse” と言います。“I'm teacher” は日本語話者にもっとも多い間違いの1つです。名詞を言う前に「a/an か the は?」と一瞬考える習慣をつけましょう。

「男の人がいました。その男の人は新聞を読んでいました」:日本語では「が」と「その」で、新しい情報か既に出た情報かを示します

英語では冠詞がこの役割をします。初めて出てくる人や物には a/an(I saw a man)、2回目からは the(The man was reading a newspaper)。日本語で「その」と言える場面は、英語では the になることが多いです。

カタカナ語は英語の音をもとにしています:ユニバーシティ、アンブレラ、アワー、ホテル

a か an かは最初の音で決まるので、カタカナの読みがヒントになります。「ア・イ・ウ・エ・オ」で始まれば an(an umbrella、an hour)、「ユ」や子音で始まれば a(a university、a European、a hotel)。つづりの u や h だけを見て決めないようにしましょう。ただし、ウール(wool)、イヤー(year)のように英語では w や y で始まる単語は a なので、最後は英語の発音で確かめましょう。

「アドバイスを1つ」「情報がいくつか」「家具を3つ」:日本語ではどんな名詞も数えるように話せます

英語には数えられない名詞があり、a/an も複数形の -s もつきません:advice、information、furniture、homework。“an advice” ではなく some advice、1つだけなら a piece of advice と言います。

💡 a か an か迷ったら、声に出して最初の音を確かめましょう。カタカナ読みもヒントになります。

💡 職業にも a/an:I'm a teacher、She's an engineer。

💡 一般的な話(人生、猫全般など)には the をつけません:Life is short、I love cats。

💡 「アドバイス」は英語では数えられない名詞:some advice(“an advice” は誤り)。

💡 会話に出てくる outlet は「コンセント」のことです(イギリス英語では socket)。英語の consent は「同意」という意味です。

実際の場面:カフェで

"Can I get a medium coffee and an oat milk latte, please?"

"Sure. The oat milk latte will be about five minutes."

"No problem — is there an outlet near the window?"

"Yes, the one by the plant works."

練習

練習問題 1 · 正しい冠詞を選びましょう

She's ___ engineer.

練習問題 2 · 音でグループに分けましょう

hour
university
umbrella
MBA
European
apple

0 / 6 分類済み

練習問題 3 · 正しい文を選びましょう

Which sentence is correct?

練習問題 4 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 5 · 単語を並べ替えましょう

?????

練習問題 6 · 単語を並べ替えましょう

????

練習問題 7 · 文を完成させましょう

Complete with an article: Can I borrow ___ pen? (any pen, one word)

練習問題 8 · 文を完成させましょう

Complete: ___ sun rises in the east. (one word)

練習問題 9 · 間違いを直しましょう

Fix the mistake:

練習問題 10 · 間違いを直しましょう

Fix the mistake:

練習問題 11 · 実際の場面

You're telling a story and mention a stranger for the first time. What's natural?

練習問題 12 · 実際の場面

You already mentioned the man once. How do you refer to him the second time?

練習問題 13 · 正しい冠詞を選びましょう

He's studying for ___ MBA.

練習問題 14 · よくある間違い:「姉は看護師です」

Japanese: "姉は看護師です。" Japanese has no articles. Which English sentence is correct?

クイックチャレンジ

いろいろな5つの問題で、学んだことを確認しましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

Choose the correct article: I saw ___ unicorn in the parade costume.

学んだこと

  • 数えられる名詞が1つなら、名詞だけでは使えません。a/an か the などをつけます。
  • a と an は同じ単語。次の単語の最初の音で選びます(an hour、a university)。
  • the は特定のもの:すでに話に出た、1つしかない、状況で分かるもの。
  • 数えられない名詞と複数形には a/an をつけません:some advice、cats。
  • 職業にも a/an:I'm a teacher。
  • 一般的な話や毎日の食事には、ふつう the をつけません:Life is short、after breakfast。
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