Some stuff. Or something. Around thirty, give or take. ――日本語の「〜とか」「〜くらい」「なんか」と同じ、わざとぼかす言い方です。
このレッスンで学ぶこと
すべての会話に正確な情報が必要なわけではありません。1つずつ物の名前を挙げたり、正確な数を言ったり、人の名前を思い出したりしていると、会話が遅くなるだけで、役に立たないこともよくあります。英語には「だいたいわかるよね、それで十分」という意味のあいまいな単語や表現がたくさんあります。
日本語でも、いつも同じことをしていますね。「旅行用にいろいろ買わなきゃ」「20人くらいいた」「ピザとか頼もうか」。「なんか20人くらいいた」の「なんか」は、英語の “like twenty people” の like とよく似た働きです。新しい考え方は必要ありません。英語の言い方と、いくつかの落とし穴を覚えれば大丈夫です。
正確な単語が思い出せないときや、そこまで言う必要がないときのために、英語には便利なことばがあります。物には “stuff”(「いろいろなもの」「〜とか」)や “thing” / “thingy”(「あれ」「なんとかいうやつ」)、名前が出てこない人には “what's-his-name” / “what's-her-name”(「なんとかさん」「あの人、名前なんだっけ」)を使います。
ここで日本語の話者が特に気をつけたいのが、カタカナの「スタッフ」です。カタカナでは stuff(もの)も staff(職員)も同じ「スタッフ」になりますが、英語ではつづりも意味も違います。「いろいろ買う」は “some stuff” で、“some staff” だと「職員を買う」になってしまいます。また、stuff は information や advice と同じく不可算名詞です。“some stuff”、“a lot of stuff” と言い、“stuffs” や “a stuff” とは言いません。数えたいときは “things” を使います:“a few things”。
“And stuff like that” や “and so on” は「〜とか」「〜など」にあたり、リストがまだ続くけれど言う必要はない、という合図です。ただし、日本語の「スポーツなどが好き」のように1つだけ挙げて「など」を付ける感覚で “I like sports and so on” と言うと不自然です。“and so on” や “etc.” は、ふつう2つ以上挙げたあとに使います。1つだけなら、くだけた会話では “I like sports and stuff (like that).” のように言います。また、学校で習う “etc.” はおもに書き言葉で、会話では “and stuff like that” や “and things like that” のほうが自然です。
数や時刻をぼかすには around、about、or so、-ish、give or take(「〜くらい」「約」「〜ごろ」「多少の前後はあるけど」)を使います。“7-ish” は「7時ごろ」で、少し前でも少しあとでもかまいません。「20人くらい」を “almost twenty people” と言うのはよくある間違いです。almost は「もう少しで20人(20人よりは少ない)」という意味で、「約」ではありません。「約20人」なら “about twenty people” や “twenty or so people” です。
最後に、「〜とか」は物にも数にも使えますが、英語では使い分けます。物や行動のあとは “or something”(“pizza or something”、“go for a walk or something”)、数や時間のあとは “or so”(“fifteen or so”、“an hour or so”)です。“pizza or so” は自然な英語ではありません。
くだけた会話ならあいまい表現は自然ですが、契約書やマニュアル、正式な報告書ではいい加減で不正確に見えたり、法的なトラブルの原因になったりします。正確な情報を書きましょう。
ネイティブはあいまい表現を意識的に、いつも使っています。語彙が少ないからではなく、会話を効率よく進めるための道具です。
カタカナではどちらも「スタッフ」ですが、staff は「職員」です。「いろいろなもの」は stuff と書きます。
stuff は不可算名詞なので -s は付きません。数えたいときは things を使います:a few things。
「20人くらい」の意味なら about twenty か twenty or so です。almost twenty は「20人近く(20人よりは少し少ない)」という意味になります。
「ピザとか」の「とか」は、物や行動のあとなら or something です。or so は数や時間のあとに使います:fifteen or so、an hour or so。
日本語の話し言葉はあいまい表現だらけです:〜とか、〜など、〜くらい、〜ごろ、なんか、あれ、なんとかさん
ほとんどに英語の相手がいます:「いろいろ(なもの)」→ stuff、「あれ」「なんとかいうやつ」→ thing / thingy、「なんとかさん」→ what's-his-name、「〜とか、そういうの」→ and stuff like that、「〜くらい」「約」→ around / about、「多少の前後はあるけど」→ give or take、つなぎの「なんか」→ like。区別が必要なのは1つだけ:数や時刻のあとは “or so”(“ten minutes or so”)、物や行動のあとは “or something”(“Let's get pizza or something”)です。
カタカナの「スタッフ」は、stuff(もの)と staff(職員)の両方を表してしまいます
英語では stuff(もの、いろいろ)と staff(職員、スタッフ)はまったく別の単語です。“I need to buy some stuff” が「いろいろ買わなきゃ」です。さらに、stuff は不可算名詞なので -s も a も付けません:“some stuff”、“a lot of stuff”。数えたいときは things を使います:“I need to buy a few things for the trip.”
日本語では、ぼかすことが丁寧さにもなります。ビジネスでも「〜のほう」「ちょっと…」「〜かと思います」をよく使います
このレッスンのあいまい表現(stuff、or something、-ish、give or take)は、丁寧さではなく「くだけた感じ」を出すものです。友だちとの会話では自然ですが、ビジネスメール、契約書、マニュアル、報告書に入れると、いい加減で不正確に見えます。英語で丁寧にしたいときは、Could you…? や I'm afraid… などの丁寧な表現を使い、数字や日付、品物の名前は正確に書きましょう。
💡 「いろいろなもの」は some stuff(-s なし、staff ではない)、数えるなら a few things。
💡 「20人くらい」→ about twenty、twenty or so。「7時ごろ」→ around 7、7-ish。
💡 or so は数や時間のあと、or something は物や行動のあと。
"What do we need to bring?"
"Just snacks, drinks, and stuff like that — nothing fancy."
"How many people are coming, roughly?"
"Maybe fifteen or so, give or take a few."
練習問題 1 · 意味を選びましょう
'I need to buy some stuff for the trip.' 'stuff' here means...
練習問題 2 · 働きを選びましょう
'We should get pizza or something.' 'or something' signals...
練習問題 3 · 意味を選びましょう
'There were like twenty people there, or so.' 'or so' means...
練習問題 4 · 理由を選びましょう
'He's got a new gadget, a thingy for charging his phone wirelessly.' 'thingy' is used because...
練習問題 5 · 働きを選びましょう
'We need pens, paper, and stuff like that.' 'and stuff like that' signals...
練習問題 6 · 意味を選びましょう
'It's around 30 dollars, give or take.' 'give or take' signals...
練習問題 7 · 場面に合う文を選びましょう
Which sentence uses vague language appropriately, in a CASUAL context?
練習問題 8 · 理由を選びましょう
'What's-his-name called earlier — you know, the guy from accounting.' 'What's-his-name' is used to refer to...
練習問題 9 · リストの締めくくりを完成させましょう
Complete a vague, open-ended list: 'Bring snacks, drinks, and ___ ___ ___.' (three words meaning 'similar things')
練習問題 10 · 正確な文に書き直しましょう
Rewrite more precisely, removing the vague language: 'There were like fifty people or so.'
練習問題 11 · グループに分けましょう
0 / 8 分類済み
練習問題 12 · よくある間違い:カタカナの「スタッフ」
Japanese: "旅行用にいろいろ買わなきゃ。" Which English translation is correct?
5つのクイズで、覚えたことを確認しましょう。
問題 1 / 5
スコア:0/0
'I'll be there around 7, ish.' '-ish' attached to a time means...
程度をやわらげる副詞(Downtoners)
slightly、a bit、rather、somewhat、fairly で形容詞や動詞の強さを下げる方法。「少し疲れた」が “I'm little tired” にならない理由も解説します。
ヘッジ表現(Hedges:言い方をやわらげる)
I think、I guess、sort of、probably など、意見や指摘、反対意見をやわらげる英語のヘッジ表現。「〜と思います」の使いすぎにも注意します。
話し言葉のパターン(言い直し・言いかけ・くり返し)
言いかけてやめる false start、途中で言い直す repair、強調のくり返し。ネイティブも毎日使う、自然な話し言葉の仕組みとそのサインになる言葉を学びます。
談話標識(Discourse Markers)
well、you know、I mean、anyway、actually など、会話の流れを整える英語のつなぎ言葉。日本語の「まあ」「つまり」「とにかく」とどう対応するかを確認します。