日本語では「プリンターを直した技術者」のように説明を名詞の前に置くだけですが、英語では名詞のあとに who・which・that・whose でつなぎます。省略できるものと、できないものがあります。
このレッスンで学ぶこと
関係詞節は、名詞にくっついてその名詞について詳しく説明する小さな文です。新しい文を始めずに説明を加えられます。“I have a coworker. She trained me” と2文に分けずに、“I have a coworker who trained me.” と言えます。
日本語では「私を指導してくれた同僚」のように、説明を名詞の前に置くだけで、つなぎの言葉は要りません。英語では説明が名詞のあとに来て、そのつなぎ目に who・which・that・whose が入ります。どれも直前の名詞を指し、「この人・このものについて、さらに説明します」という合図になります。
なお、who・which・whose は疑問文でも使います:“Who called?” “Which one?” これは別の働きで、「疑問代名詞」のレッスンで扱います。このレッスンでは質問をするのではなく、節を名詞につなぐ働きを学びます。
名詞が人のときは who を使います:the assistant who answers the phones, the customer who left a review.
名詞がものや動物のときは which を使います:the invoice which needs a signature, the cat which won't stop meowing. 人には who、ものには which という区別は、日本語の「いる」「ある」の使い分けに似ているので、なじみやすいはずです(ただし、動物は「いる」でも英語では which です)。“the form who…” や “the man which…” は間違いです。
that は人にもものにも使える万能の言葉で、話し言葉でも書き言葉でもよく使われます:the form that needs your signature, the driver that dropped off the package. 人の場合は who のほうが少し一般的ですが、that も正しい英語です。学校で習った whom(“the person whom I met”)も正しいのですが、硬く聞こえます。日常の英語では who や that を使うか、次のセクションで見るように省略するのがふつうです。
注意したいのが、学校で「関係代名詞 what=〜すること・もの」と習ったことです。what は名詞を含んでいるので、名詞のすぐあとには置けません。the book that I read と言い、“the book what I read” とは言いません。「私が知っていることすべて」も everything (that) I know で、“everything what I know” は間違いです。
もう1つ、日本人によくあるミスが、節の中に代名詞を残してしまうことです。“The jacket that I ordered it online…” の it は要りません。that がすでに the jacket を指しているので、it を加えると目的語が2つになってしまいます。
こうした、どの人・どのものかを特定する関係詞節には、コンマを付けません。
whose は、直前の名詞と次の名詞の所有や密接な関係(持ち物、一部、特徴)を表します。「便が遅れた男性」は “the man whose flight got delayed”、「ウェブサイトがダウンした会社」は “a company whose website crashed” です。日本語の「〜が…した+名詞」で、「〜」がその名詞の持ち物や一部なら whose の出番です。人にもものにも使えます。
whose は形が変わらず、すぐあとに名詞が来ます。冠詞は付けません:the man whose flight と言い、“the man whose the flight” とは言いません。また、who や his を使って “the man who flight…”, “the man his flight…” とするのも間違いです。発音が同じ who's(who is / who has の短縮形)とも混同しないようにしましょう。
さらに、whose は後ろに続く部分の役割に関係なく、絶対に省略できません。この違いは次のセクションで説明します。
関係代名詞でいちばん大事で、いちばん混乱しやすいルールです。who・which・that は、完全に省略できることもあれば、省略すると文が成り立たなくなることもあります。決め手は、関係代名詞が自分の節の中でどんな役割をしているかです。
関係代名詞が節の主語(あとに続く動詞の動作をする人・もの)なら、省略できません。“The electrician who rewired our kitchen left his tools behind.” では、who が rewired の主語で、関係詞節の中にほかの主語はありません。日本語の「台所の配線をやり直した電気工事士」と同じように何も入れずに “The electrician rewired our kitchen left his tools behind” とすると、正しい文になりません。日本語につなぎの言葉がないせいで、日本人がいちばんよくするミスです。
関係代名詞が節の目的語(動作を受けるもの)で、関係代名詞と動詞のあいだに別の主語があるなら、ふつうは省略できます。“The wiring diagram that the electrician left behind was hard to read.” では、that は left の目的語で、主語は the electrician です。そのため、“The wiring diagram the electrician left behind was hard to read.” もまったく同じように自然です。これは日本語の「電気工事士が残していった配線図」とまったく同じ形なので、日本人には実は使いやすい形です。
日本語で考えるコツはこうです。説明の部分の動作をしているのが、その名詞自身なら主格なので残します(「配線をやり直した電気工事士」→ 工事士がやり直した)。説明の部分に「〜が」という別の主語があるなら目的格なので、省略できます(「電気工事士が残していった配線図」)。ただし「バンが故障した運転手」のように、「〜」がその名詞の持ち物や一部なら whose を使います。英語で確かめるなら、who/which/that のすぐあとを見ましょう。すぐに動詞が来る(always や never などの副詞をはさむことはあります)なら残し、まず別の名詞や代名詞が来てから動詞が来るなら省略できます。
もう1組で確認しましょう。“The librarian who reserved the book texted me”(who は reserved の主語なので省略できません)と “The book that I reserved is ready for pickup”(that は reserved の目的語で、主語は I。日本語の「私が予約した本」と同じ形なので、“The book I reserved is ready for pickup” でも正しい英語です)。
whose だけは例外です。後ろに続く部分が主語でも目的語でも、絶対に省略しません。whose 自体は主語でも目的語でもなく、次の名詞との所有の関係を表すつなぎだからです。
日常のアメリカ英語では、ものについてのこのような関係詞節では that がいちばん自然でよく使われ、アメリカの多くのスタイルガイドもはっきりと that を勧めています。ただし、同じ位置で which を使うのもまったく正しく、とてもよく耳にします。イギリス英語では which をもう少し自由に使います。どちらも文法的に正しく、決まったルールではなくスタイルの違いです。
「返金について電話してきたお客様」は、お客様自身が電話したので who は主格です。主格の関係代名詞は省略できません。
that がすでに the jacket を指しているので、節の中に it を残しません。that も省略して “The jacket I ordered online finally arrived.” とも言えます。
who は人にだけ使います。請求書はものなので that か which にしましょう。
関係代名詞の what は名詞を含んでいるので、名詞のすぐあとには置けません。that か which、または省略して the book I read とします。
「私が知っていることすべて」は everything (that) I know です。everything、something、nothing のあとに what は使いません。
whose は所有を表し、who's は who is / who has の短縮形です。発音が同じなので、書くときに気をつけましょう。who's のすぐあとに名詞は来ません。
日本語では「今朝荷物を届けた運転手」のように、説明を名詞の前に置くだけで、つなぎの言葉はありません。
英語では説明が名詞のあとに来て、名詞自身が動作をする場合(主格)は who/that が必ず必要です:“The driver who delivered the package this morning is waiting outside.” つなぎの言葉なしで “The driver delivered the package…” とすると、文の動詞が2つになって正しい文になりません。
「私が予約した本」「電気工事士が残していった配線図」のように、説明の部分に別の主語(〜が)がある形
この形は英語の目的格の関係代名詞にあたり、省略できます:“The book (that) I reserved”. 省略した形は日本語と同じ「主語+動詞」のかたまりを名詞のあとに置くだけなので、日本人にはむしろ自然です。名詞自身が動作をする「本を予約した司書」は主格なので、“the librarian who reserved the book” と who を残します。
日本語では人や動物には「いる」、ものには「ある」を使い分けます。
英語の関係代名詞も、人なら who、ものや動物なら which で使い分けます(動物はふつう which ですが、ペットには who を使う人もいます)。迷ったら、人にもものにも使える that が安全です:“the form that needs your signature”. “the form who…” は間違いです。
「郵便受けが詰まった住人」「バンが故障した運転手」のように、「〜が」で持ち物や一部を表す形
英語では whose を使い、すぐあとに冠詞なしで名詞を続けます:“The tenant whose mailbox is jammed…”. who や his では表せません。whose は形が変わらず、省略もできません。
💡 名詞自身が説明の動作をする(主格)なら who/that を残す。説明に「〜が」という別の主語があるなら(目的格)省略できます。
💡 人 → who、もの・動物 → which、どちらも → that。
💡 関係詞節の中に it や him を残さない:the jacket (that) I ordered.
💡 「〜が…な+名詞」で〜が持ち物なら whose。whose のあとに the は付けません。
"Have you met the new intern who's covering the front desk this month?"
"Not yet — is she the one whose résumé you forwarded to me?"
"That's her. And the project she finished last week impressed the whole team."
"Nice. The manager who interviewed her said she's a great fit."
練習問題 1 · 関係代名詞が指すものを選びましょう
In the sentence "The technician who fixed the printer left early," what does "who" refer to?
練習問題 2 · 節の中での役割を選びましょう
In the sentence "The photos that she uploaded were blurry," what job does "that" do inside its own clause?
練習問題 3 · 正しい関係代名詞を選びましょう
Complete the sentence: The chef ___ runs the food truck used to work at a hotel.
練習問題 4 · 正しい関係代名詞を選びましょう
Complete the sentence: I can't find the receipt ___ came with the delivery.
練習問題 5 · 正しい関係代名詞を選びましょう
Complete the sentence: The tenant ___ mailbox is jammed reported it to the building manager.
練習問題 6 · グループに分けましょう
0 / 6 分類済み
練習問題 7 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 8 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 9 · 文を完成させましょう
Complete the sentence with the correct relative pronoun (one word): The umbrella ___ I borrowed from the front desk isn't mine.
練習問題 10 · 文を完成させましょう
Complete the sentence with the correct relative pronoun (one word): The passenger ___ seat was double-booked complained to the flight attendant.
練習問題 11 · 文を完成させましょう
Complete the sentence with the correct relative pronoun (one word): The assistant ___ answers the phones speaks three languages.
練習問題 12 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the correct sentence: "The driver delivered the package this morning is waiting outside."
練習問題 13 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the correct sentence: "This is the form who needs your signature."
練習問題 14 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the correct sentence: "The waiter whose took my order forgot to bring water."
練習問題 15 · 実際の場面
You're texting a friend about a package delivery. Which sentence is correct?
練習問題 16 · 実際の場面
At a parent-teacher conference, which sentence correctly shows a pronoun that CAN be dropped in parentheses?
練習問題 17 · よくある落とし穴:「〜した人」の訳し方
Japanese: "エンジンを直した整備士は信頼できます。" Which English sentence is correct?
関係代名詞と、省略できるかどうかについての5つのクイック問題です。
問題 1 / 5
スコア:0/0
Your coworker is describing a delayed shipment. Which sentence is correct?
不定代名詞(Indefinite Pronouns)
someone, anything, nobody, everyone。「誰も来なかった」は Nobody came。単数扱いの動詞、they での受け方、否定語を重ねないルールを例文で確認します。
相互代名詞 each other と one another
「お互いに」「〜し合う」は英語で each other / one another。副詞ではなく代名詞として使うコツ、each other's の形、「2人なら each other」という古いルールの誤解も解きます。
疑問代名詞(Interrogative Pronouns)
who, whose, what, which で人・持ち主・もの・選択をたずねます。「誰の?」は who's ではなく whose。do/does/did が必要な疑問文と、いらない疑問文も整理します。
指示代名詞(Demonstrative Pronouns)
これ・それ・あれは英語で this、that、these、those のどれ? 近いか遠いか、1つか複数かで選ぶ指示代名詞を、日本語のこそあどと比べて整理します。