「誰か」「何か」「誰も〜ない」「みんな」にあたる英語です。日本語の「誰も+否定」をそのまま訳すと否定が二重になったり、any- が主語になったりします。仕組みを整理しましょう。
このレッスンで学ぶこと
不定代名詞は、人やもの、量を「どれ」「誰」と特定せずに指す言葉です。誰なのか、何なのかが分からないときや、それが重要でないときに使います。日本語の「誰か」「何か」「誰も」「何も」「みんな」「全部」にあたります。“Someone called while you were out” は誰が電話したかを言っていませんし、“I need something to drink” も具体的に何かは言っていません。
このレッスンでは、よく使う8つを扱います。人を表す someone, anyone, no one, everyone と、ものを表す something, anything, nothing, everything です。日本語の「誰」と「何」の区別とまったく同じなので、ここは分かりやすいはずです。
作りを見てみましょう。前の部分が意味を決め、うしろの -one が「人」、-thing が「もの」を表します。some- はふつうの肯定文、申し出やお願いで使います(“Someone is waiting for you”、“Would you like something to eat?”)。any- は主に疑問文と否定文で使います(“Did anyone call?”、“I don't have anything to add”)。no- はそれだけで否定の意味を持ちます(“No one answered”、“Nothing happened”)。every- はグループ全体を例外なく指します(“Everyone agreed”、“Everything is ready”)。
日本語の「誰か」「何か」は疑問文でも使えますが(「誰か電話してきましたか?」)、英語の疑問文では anyone がふつうです:Did anyone call? 否定文の「付け足すことは何もありません」も I don't have anything to add です。また、肯定文の any- は「誰でも」「何でも」の意味になります:「誰でも参加できます」→ Anyone can join、「何でも頼んでいいですよ」→ You can ask for anything。
「ほかの誰か」「ほかに何か」「ほかには何も」は、else を代名詞のうしろに置きます:someone else, anything else, nothing else。日本語の語順につられて “other someone” や “someone more” としないようにしましょう。同じように「何か冷たいもの」「何かいいこと」は形容詞をうしろに置いて something cold, something good と言います(“cold something” ではありません)。
つづりのルール:everyone, everything, someone, something, anyone, anything は1語ですが、no one は2語で書きます。“Noone” は標準的なつづりではありません(イギリス英語では no-one と書くこともあります)。nobody は1語です。なお、-one の代わりに -body を使った somebody, anybody, nobody, everybody も同じ意味で、少しくだけた響きがあるだけです。
日本語の「みんな」は「私たちみんな」のように複数のイメージがあるので、“Everyone are here” としがちです。でも英語の everyone は単数扱いで、“Everyone is here.” が正しい形です。every- は「一人ひとり全員」と考えると覚えやすくなります。
everything も単数扱いです:「全部よさそうですね」→ “Everything looks great.” 「全部」を all と訳して “All is ready” とすると古めかしい、文学的な響きになります。日常会話では “Everything is ready” です。
これはこの仲間全体に当てはまります。someone/anyone/no one/everyone と something/anything/nothing/everything は単数の動詞をとります:is, has, knows, works(are, have, know, work ではありません)。三単現の s を忘れて “Nobody know” としないよう注意しましょう。
someone, anyone, no one, everyone のあとで同じ人をもう一度指すときは、ふつう they/their/them を使います。someone などは男性か女性かを示さないからです:“Someone left their umbrella by the door”、“If anyone calls, tell them I'll be back at three.”
日本語では「誰かが傘を忘れた」のように、「その人の」を言わないのが自然です。そのため英語でも所有格を落として “Someone left umbrella” としたり、「彼」の感覚で his を使ったりしがちです。英語では所有格が必要で、性別が分からない人には their を使います。これは例外や流行ではなく、ごく標準的な英語です。注意点:someone/anyone/no one/everyone のすぐあとの動詞は単数のまま(“Someone has left...”)ですが、受け直した they は、いつもどおり複数の動詞をとります:“I wonder what they want.” 分からない人を he/his で受けると古めかしく聞こえるか、男性だと知っているように聞こえます。
no one, nobody, nothing には、すでに否定の意味が入っています。標準英語では、ほかに否定語を足しません。“Nobody knows the answer” や “Nothing happened” は、それだけで完全な否定文です。
日本語の「誰も」「何も」は、うしろに「知らない」「来なかった」のような否定の動詞が必要です。そのまま英語にすると、2つの間違いが起こります。1つは否定を2回入れる形(「何も知らない」→ “I don't know nothing”、「誰も来なかった」→ “Nobody didn't come”)。もう1つは、動詞だけ否定にして any- を主語にする形(“Anyone didn't come”)です。英語の正しい言い方は2通りです。動詞を否定(don't, doesn't, didn't, isn't)して any- の語を使う “I don't know anything about it” か、否定語だけを使う “I know nothing about it”(これも正しいですが、少し強い言い方です)。両方を混ぜた “I don't know nothing” や “Nobody doesn't know” は使えません。また、「誰も」「何も」が主語のときは、否定語の no- を主語にして動詞は肯定にします:「誰も来なかった」→ “Nobody came”。any- は否定の動詞より前(主語の位置)には置けません。二重否定は一部の方言やくだけた話し言葉にはありますが、標準英語ではなく、書き言葉や試験、仕事では使えません。
「誰も来なかった」の直訳です。any- は否定の主語になれません。否定は主語の nobody / no one で表し、動詞は肯定にします。
「何も知らない」の「何も」と「〜ない」を両方訳した形です。don't があるなら anything。don't を使わないなら I know nothing です。
「駅で誰にも会わなかった」:否定の動詞(didn't, don't, isn't)のあとは any- を使います。
「みんな」は複数のイメージですが、everyone は単数扱いです。動詞は is になります。
nobody も単数扱いなので、三単現の s が必要です。
日本語では「その人の」を省きますが、英語では所有格が必要です。性別が分からないときは their を使います。
「ほかの誰か」は else を代名詞のうしろに置きます:someone else, something else。
no one は2語で書きます。1語で書きたいときは nobody を使います。
日本語の「誰も」「何も」は、否定の動詞と組み合わせて使います:「何も知らない」「誰にも会わなかった」「誰も来なかった」。
英語では、1つの節に否定語は1つだけです。「否定の動詞+any-」(“I don't know anything”、“I didn't see anyone”)か、「no- の語だけ」(“I know nothing”、“I saw no one”、“Nobody came”)のどちらかを選びます。“I don't know nothing” や “Nobody didn't come” は、「何も」「誰も」と「〜ない」を両方訳してしまった形で、標準英語では間違いです。
「誰も来なかった」では、「誰も」が主語で、否定は文の最後の動詞にあります。
英語では any- を否定の主語にできません。“Anyone didn't come” ではなく “Nobody came” / “No one came” です。否定の意味を主語の no- に持たせ、動詞は肯定の形にします。同じように「何も変わっていない」は “Nothing has changed” です。
「みんな」は「私たちみんな」「彼らみんな」のように、複数のイメージで使われます。
everyone/everybody は単数扱いです:“Everyone is here”、“Everybody knows it”。everything も単数で “Everything is ready” です(“All is ready” とはふつう言いません)。複数で言いたいときは “All of us are here” や “We're all here” のような別の言い方にします。
「誰か」「何か」は肯定文でも疑問文でも使え、「誰でも」「何でも」は「どれでもいい」という意味です。
英語では文の種類で選びます。肯定文と申し出は some-(“I need something to drink”、“Would you like something to eat?”)、疑問文と否定文はふつう any-(“Did anyone call?”、“I don't have anything to add”)です。肯定文の any- は「誰でも」「何でも」にあたります:“You can ask anyone”=「誰に聞いてもいいですよ」。
💡 don't, didn't, isn't がすでにあるなら any-:「何も知らない」→ I don't know anything。
💡 「誰も〜なかった」「何も〜なかった」が主語なら no-+肯定の動詞:Nobody came, Nothing happened。
💡 everyone は「一人ひとり全員」:Everyone is…, Everyone knows…(are, know ではありません)。
💡 「ほかの誰か」「何か冷たいもの」= someone else, something cold。else と形容詞はうしろです。
"Did anyone leave a jacket on the patio?" "I don't think so — everything on the tables is ours." "Good, because no one's come back for anything in the last hour. Let's lock up."
練習問題 1 · 正しい文を選びましょう
Which sentence uses the correct verb form?
練習問題 2 · 正しい文を選びましょう
Which sentence correctly refers back to "someone" without assuming gender?
練習問題 3 · 正しい文を選びましょう
Which sentence is correct?
練習問題 4 · 正しい文を選びましょう
You're checking whether all the food for tonight's dinner has arrived. Which sentence fits?
練習問題 5 · 正しい文を選びましょう
Which sentence is correct?
練習問題 6 · グループに分けましょう
0 / 8 分類済み
練習問題 7 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 8 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 9 · 文を完成させましょう
Complete the sentence with the negative person-word: "I called the office twice, but ___ answered."
練習問題 10 · 文を完成させましょう
Complete the sentence: "The email said ___ needs to bring a laptop for the training."
練習問題 11 · 文を完成させましょう
Complete the sentence: "I checked the fridge, but there's ___ left for lunch."
練習問題 12 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the corrected sentence: "I don't know nothing about the delay."
練習問題 13 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the corrected sentence: "Nobody doesn't know the new schedule."
練習問題 14 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the corrected sentence: "Everyone in the waiting room are checking their phones."
練習問題 15 · 実際の場面
You're filling out a lost-and-found form at the airport. No name was given for the bag's owner. Which sentence is correct?
練習問題 16 · 実際の場面
You're texting your coworkers to ask for help. Complete: "Does ___ want to cover my shift tomorrow?"
練習問題 17 · よくある落とし穴:「誰も来なかった」
Japanese: "誰も会議に来ませんでした。" In Japanese, 誰も ("anyone/no one") goes with a negative verb. Which English sentence is correct?
5つのクイック問題で、覚えたことを確かめましょう。
問題 1 / 5
スコア:0/0
Which sentence is correct?
関係代名詞(who・which・that・whose)
who・which・that・whose で名詞に説明を加える方法と、省略していい関係代名詞・いけない関係代名詞の見分け方。日本語にない「つなぎの言葉」を整理します。
相互代名詞 each other と one another
「お互いに」「〜し合う」は英語で each other / one another。副詞ではなく代名詞として使うコツ、each other's の形、「2人なら each other」という古いルールの誤解も解きます。
疑問代名詞(Interrogative Pronouns)
who, whose, what, which で人・持ち主・もの・選択をたずねます。「誰の?」は who's ではなく whose。do/does/did が必要な疑問文と、いらない疑問文も整理します。
指示代名詞(Demonstrative Pronouns)
これ・それ・あれは英語で this、that、these、those のどれ? 近いか遠いか、1つか複数かで選ぶ指示代名詞を、日本語のこそあどと比べて整理します。