Having finished his homework, he went out. Feeling exhausted, she went to bed early.
このレッスンで学ぶこと
分詞構文は、時・理由・条件などを表す節を、主語と接続詞なしで短く言う形です。“After he finished his homework, he went out.” は “Having finished his homework, he went out.” になります。レポート、記事、小説など、簡潔さが大切な書き言葉でよく使われます。
実は日本語も、似たような短縮をよく使います。「疲れていたので、早く寝た」を「疲れて、早く寝た」と言うと、「ので」という接続詞が消えて、て形だけで理由を表していますね。分詞構文も同じように、接続詞と主語を省いて文をつなぎます。ただし英語では、-ing にするか having + 過去分詞にするかで「同時」か「すでに完了」かをはっきり区別します。日本語の「〜して、」にはこの区別がないので、ここが最大のポイントです。
名詞を説明する分詞(“the man sitting next to me”「私の隣に座っている男性」)とは区別しましょう。分詞構文は、名詞ではなくメインの文全体にかかります。
-ing の形は、メインの動作と同時に起きている動作(“While she was waiting for the bus…” → “Waiting for the bus, …”「バスを待ちながら」)や、メインの動作に伴う、またはその理由になる状態(“Because she felt exhausted…” → “Feeling exhausted, …”「くたくたに疲れていたので」)を表します。
「〜しながら」の意味をはっきりさせたいときは、“While waiting for the bus, …” のように while を残すこともできます。
覚えておきたいのは、-ing だけの形は基本的に「同時」を表すということです。日本語の「宿題を終えて、出かけた」をそのまま “Finishing his homework, …” にすると、「宿題を終えながら出かけた」のように聞こえることがあります。前にすでに終わっていた動作なら、次の having の形を使いましょう。
having + 過去分詞は、メインの動作が始まったときに、その動作がすでに終わっていたことを表します。過去完了形(“After I had checked…”)を短くまとめた形で、「〜し終えてから」「すでに〜していたので」にあたります。
「〜した後で」「〜してから」をそのまま after で言いたいときは、after の後を -ing にします。after は前置詞なので、後ろに動詞の過去形や原形は置けません。“After locking the door” または “After having locked the door” と言い、“After locked the door” や “After lock the door” にはしません。
-ed の過去分詞だけで「〜し終えて」と言うこともできません。“Finished the report, she went home.” は間違いです。過去分詞だけの形は受け身の意味になるので、後ろに目的語(the report)を取って「〜を終えた」という能動の意味にはなりません。正しくは “Having finished the report, she went home.” です。続けてすぐに起きる動作(“Opening the door, she saw…”「ドアを開けると、〜が見えた」)なら -ing だけでも自然ですが、支払い済み、確認済みのように「先に終わっていた」ことがはっきりしている場合は、having + 過去分詞を使うのが確実です。
過去分詞(-ed/-en)で始まる分詞構文は受け身の意味です。メインの文の主語は、その動作を「する」側ではなく「される」側です。“Written in French, the letter…” は「フランス語で書かれていたので、その手紙は…」という意味です。
日本語の「フランス語で書かれた手紙」の「書かれた」と同じ感覚です。日本語では「書かれ」のように動詞の形で受け身を表しますが、英語では過去分詞 written がその役割をします。手紙は自分で書くのではなく書かれるものなので、“Writing in French, the letter…” にはしません。
分詞構文の意味上の主語は、メインの文の主語と同じでなければなりません。そうでないと「懸垂分詞(dangling participle)」になり、おかしな意味になってしまいます。“Walking down the street, the trees looked beautiful.” は、文字どおりには「木々が通りを歩いていた」という意味になります。
これは日本語話者が特に気をつけたいポイントです。日本語では「通りを歩いていると、木々がとてもきれいに見えた」のように、前半と後半で主語が変わっても、また主語を省いても、まったく自然です。でも英語では、カンマの直後に来る主語が、分詞の動作をする人でなければなりません。
もう1つの落とし穴は、主語を言わないビジネス日本語です。「データを確認のうえ、予測を更新しました」を英語にするとき、主語がないので受け身にして “Having reviewed the data, the forecast was updated.” としがちですが、これだと予測そのものがデータを確認したことになります。分詞の動作をしたのは誰かを考え、その人を主語にしましょう。
直し方は2つあります。メインの文に正しい主語を入れる(“…, I thought the trees looked beautiful.”)か、主語のある完全な節にする(“While I was walking down the street, the trees looked beautiful.”)かです。
「宿題を終えて」のように、メインの動作より前に終わっていたなら having + 過去分詞です。-ing だけだと「同時」のように聞こえます。
手紙は何も書いていません。「書かれた」側なので、受け身の意味の過去分詞 written を使います。
過去分詞だけの形は受け身の意味なので、目的語を取って「〜を終えて」とは言えません。having + 過去分詞にします。
「鍵をかけた後で」の「かけた」につられて過去形にしないようにしましょう。前置詞 after の後は -ing です(After having locked も可)。
日本語では主語が変わっても自然ですが、英語では分詞の意味上の主語とメインの文の主語が同じでなければなりません。木は歩きません。
主語のない日本語をそのまま受け身にすると、予測がデータを確認したことになってしまいます。動作をした人を主語にしましょう。
日本語の「〜して、」は、「疲れて、早く寝た」(同時・理由)にも「宿題を終えて、出かけた」(先に完了)にも使えます
英語の分詞構文は、この2つを形で区別します。同時の動作や状態なら -ing:“Feeling exhausted, she went to bed early.” 先に終わっていた動作なら having + 過去分詞:“Having finished his homework, he went out.” 「〜し終えて」「〜済みで」と言い換えられるときは having を選びましょう。
「ドアに鍵をかけた後で、出かけた」:日本語では「後で」の前に過去形の「かけた」が来ます
英語の after は前置詞として使うと、後ろは -ing になります:“After locking the door, she left.” または “After having locked the door, she left.” “After locked the door” にはしません。after を使わずに “Having locked the door, she left.” と言っても同じ意味です。
日本語では「通りを歩いていると、木々がきれいに見えた」のように、文の途中で主語が変わったり、主語を省いたりしても自然です
英語の分詞構文では、分詞の動作をする人や物が、メインの文の主語になっていなければなりません。“Walking down the street, the trees looked beautiful.” では木々が歩いたことになります。正しくは “Walking down the street, I thought the trees looked beautiful.” です。
ビジネス日本語では「データを確認のうえ、予測を更新しました」のように、主語を言わないのがふつうです
主語がないまま英語にすると、受け身の文になりやすく、懸垂分詞の原因になります。“Having reviewed the data, the forecast was updated.” ではなく、動作をした人を主語にして “Having reviewed the data, the analyst updated the forecast.” と言いましょう。
💡 「〜し終えて」「すでに〜していたので」なら having + 過去分詞。-ing だけは「同時」です。
💡 主語が動作を「される」側なら過去分詞(written, constructed)。過去分詞だけでは目的語は取れません。
💡 「〜した後で」は After + -ing(After locking)。after の後に過去形は置きません。
💡 分詞の動作をしたのは誰?その人や物がカンマのすぐ後の主語になっているか確認しましょう。
"Why were you late?"
"Having missed the first train, I had to wait twenty minutes for the next one."
"That's rough. Did you call ahead?"
"I did — realizing I'd be late, I texted the office right away."
練習問題 1 · 正しい分詞構文を選びましょう
Choose the correctly reduced adverbial clause for: 'After he finished his homework, he went out.' (completed before)
練習問題 2 · 正しい分詞構文を選びましょう
Choose the correctly reduced adverbial clause for: 'Because she felt exhausted, she went to bed early.' (simultaneous state)
練習問題 3 · 正しい分詞構文を選びましょう
Choose the correctly reduced adverbial clause for: 'While she was waiting for the bus, she read a book.' (simultaneous action)
練習問題 4 · 正しい分詞構文を選びましょう
Choose the correctly reduced adverbial clause for: 'Since he had already paid, he didn't need his wallet.' (completed before)
練習問題 5 · 受け身の分詞構文を選びましょう
Choose the correctly reduced passive adverbial clause for: 'Because it was written in French, the letter was hard to read.'
練習問題 6 · 懸垂分詞のない文を選びましょう
Choose the sentence WITHOUT a dangling participle: '___ down the street, the trees looked beautiful.'
練習問題 7 · 正しい分詞構文を選びましょう
Choose the correctly reduced adverbial clause for: 'If it is used correctly, this tool saves time.'
練習問題 8 · 正しい分詞構文を選びましょう
Choose the correctly reduced adverbial clause for: 'After I had checked the numbers twice, I submitted the report.'
練習問題 9 · 節を短くしましょう
Reduce this clause (completed-before action): 'After she had locked the door, she left.' → ___, she left.
練習問題 10 · 節を短くしましょう
Reduce this clause (simultaneous action): 'While he was driving, he listened to the radio.' → ___, he listened to the radio.
練習問題 11 · グループに分けましょう
0 / 4 分類済み
練習問題 12 · よくある間違い:途中で主語が変わる日本語
Japanese: "通りを歩いていると、木々がとてもきれいに見えた。" Which English translation is correct?
学んだことを5つの問題で確認しましょう。
問題 1 / 5
スコア:0/0
Choose the correctly reduced adverbial clause for: 'Because he had lost his passport, he couldn't board the flight.'
仮定法現在(Subjunctive)
suggest、insist、it's essential that の後の that 節は動詞の原形。三単現の s も時制の一致も適用されない、英語の仮定法現在を整理します。
名詞化(Nominalisation)
動詞や形容詞を名詞にして、かたい英語らしく書く方法です。decision、analysis、growth の形、名詞のあとの of と in、due to の後ろに来る形まで整理します。
代用表現 one/ones・do・so(Substitution)
the red one、so did I、I think so。繰り返しを避ける one/ones・do・so の使い方と、「来ないといいな」が I hope not になる理由をまとめました。
省略(Ellipsis)
わかりきった語句を繰り返さない英語の省略。助動詞の後ろ、比較、短い応答で何を残すかを整理し、“Yes, I like.” のような日本語式の省略を防ぎます。