可能性を表す助動詞(may / might / could)

B2 · 中上級助動詞

「〜かもしれない」を英語で。may、might、could で、今のこと、これからのこと、すでに起きたことを推測します。

このレッスンで学ぶこと

  • May/might/could + 動詞の原形:今やこれからの「〜かもしれない」(“It can rain” にならない理由も)
  • May/might/could + be + -ing:「今〜しているかもしれない」
  • May/might/could + have + 過去分詞:「〜したかもしれない」という過去の推測
  • Might not は「〜ないかもしれない」(couldn't ではない)。may は許可にも使う(You may leave now)

「〜かもしれない」を表す

may、might、could は「〜かもしれない」という可能性を表します。本当かどうか、起こるかどうか確信がないときに使います。形は「助動詞 + 動詞の原形」で、to はつけません。“It might rain later.” は「あとで雨が降るかもしれません」、“She may be at home.” は「彼女は家にいるかもしれません」です。

might と could はやや疑いが強く、may は少しかたい響きがあります。ふだんの会話では、3つともほぼ同じように使えます。逆に「たぶん」「きっと」とかなり確信があるなら、これらの助動詞は弱すぎます。“She's probably at home.” のように probably を使いましょう。なお、may は少しかしこまった許可にも使います:“You may leave now.”(もう帰ってもいいですよ)。might はふつう許可には使いません。

注意点が2つあります。まず、助動詞は主語によって形が変わりません。it might、she may で、“it mights” や “she mays” とは言いません(三単現の s はつけません)。次に、学校で「can = 〜できる、〜でありうる」と習うため、“It can rain later.” と言いがちですが、これは具体的な推測としては不自然です。can は “It can get very cold here in winter.”(冬はとても寒くなることがある)のような一般的な可能性に使い、「あとで降るかもしれない」には might、may、could を使います。

"It might rain later."
"She may be at home."

「今〜しているかもしれない」

今まさに起きているかもしれないことは、may/might/could + be + -ing で表します。“She might be sleeping right now.” は「彼女は今寝ているかもしれません」です。日本語の「〜ているかもしれない」とよく対応するので、考えやすいはずです。be と -ing の両方が必要で、“She might sleeping”(be がない)も “She might be sleep”(-ing がない)も間違いです。

ただし、日本語の「〜ている」は「すでに〜した状態」も表します。「彼女はもう出かけているかもしれない」は、今出かけている最中ではなく「もう出かけた」という意味なので、英語では “She might have left already.” です(次のセクションを参照)。

否定は、助動詞のすぐ後ろに not を置きます。do は使いません。“It might not rain after all.”(結局降らないかもしれない)です。「〜ないかもしれない」は might not / may not で、couldn't ではありません。couldn't や can't は「〜のはずがない」という「ありえない」の意味になります:“He can't be at home.”(彼が家にいるはずがない)。

"She might be sleeping right now."
"He might be working late."

過去のことを推測する

「〜したかもしれない」と過去のことを推測するときは、may/might/could + have + 過去分詞を使います。“They could have missed the bus.” は「彼らはバスに乗り遅れたかもしれません」、“She may have forgotten.” は「彼女は忘れたのかもしれません」です。

ここが日本語話者にとっていちばんの落とし穴です。日本語では「忘れた」+「かもしれない」のように、過去は動詞の側につきます。そのまま英語にすると “She may forgot.” となりますが、助動詞の後ろは必ず原形なので間違いです。英語では have + 過去分詞が「過去」を担当します。また、この意味で肯定文の can は使いません(“She can have forgotten.” は間違い)。can't have は「〜したはずがない」の意味でよく使います。話し言葉では could have は could've と短縮されることがよくあります。

"They could have missed the bus."
"She may have forgotten."

実際の英語

"It could snow tonight."
"She might have left already."
"He might be working late."
"They may not have received the email."

注意

✗He could being stuck in traffic.
✓He could be stuck in traffic.

助動詞のすぐ後ろは原形の be です。being ではありません。-ing は、その後ろに動詞があるときにつけます(might be working)。

✗She might left already.
✓She might have left already.

「もう出かけたかもしれない」の「た」を、そのまま過去形にしてしまう間違いです。過去の推測は have + 過去分詞で表します。

✗She may forgot.
✓She may have forgotten.

助動詞の後ろに過去形は置けません。「忘れたかもしれない」は may have forgotten です。

✗It don't might rain after all.
✓It might not rain after all.

助動詞は do を使いません。not を might/may の直後に置きます:「結局降らないかもしれない」。

✗It can rain later, so take an umbrella.
✓It might rain later, so take an umbrella.

「あとで雨が降るかもしれない」は具体的な推測なので、might、may、could を使います。can は一般的な可能性に使います。

✗He couldn't be at home — I'm not sure.
✓He might not be at home.

couldn't / can't は「〜のはずがない」です。「家にいないかもしれない」は might not / may not で表します。

✗May be she is at home.
✓Maybe she is at home.

文頭の「もしかしたら」は1語の maybe です。2語の may be は助動詞 + be:She may be at home.

日本語と比べてみよう

日本語では「忘れるかもしれない」「忘れたかもしれない」のように、過去は「かもしれない」の前の動詞につきます

英語では助動詞の後ろはいつも原形なので、過去は have + 過去分詞で表します。「忘れたかもしれない」は “She may have forgotten.” / “She might have forgotten.” です。“She may forgot.” や “She might left.” は間違いです。“He could forget.” は「(これから)忘れるかもしれない」の意味になります。

学校英語では can を「〜できる」「〜でありうる」と習います

can は「〜することがある」という一般的な可能性には使えます(“It can rain a lot in April.” = 4月は雨が多いことがある)。でも「今日の午後は雨が降るかもしれない」のような具体的な推測には使いません。“It might rain this afternoon.” と might、may、could を使いましょう。

「来ないかもしれない」(可能性)と「家にいるはずがない」(ありえない)は、日本語でもはっきり違います

英語でも形が分かれます。might not / may not = 「〜ないかもしれない」、couldn't / can't = 「〜のはずがない」です。“He might not come.” は「彼は来ないかもしれない」、“He can't be at home.” は「彼が家にいるはずがない」。「〜ないかもしれない」を couldn't にすると、ずっと強い断定に聞こえます。

「たぶん」は、日本語ではかなり確信があるときにも使います

英語の maybe は「もしかしたら」くらいの弱い推測です。かなり確信があるなら probably を使いましょう。また、文頭の「たぶん」「もしかしたら」は1語の maybe で、“Maybe she's at home.” です。2語の may be は「助動詞 + be」で、“She may be at home.” のように使います。“May be she is at home.” は間違いです。

💡 「〜かもしれない」= may / might / could + 動詞の原形。三単現の s はつけません。

💡 「〜したかもしれない」= may / might / could + have + 過去分詞(“may forgot” は×)。

💡 「今〜しているかもしれない」= might be + -ing。ただし「もう〜している(した)」なら might have + 過去分詞。

💡 「〜ないかもしれない」= might not / may not。「〜のはずがない」= can't / couldn't。

💡 文頭の「もしかしたら」は maybe(1語)。かなり確信があるなら probably。

実際の場面:彼はどこ?

"Have you heard from Sam? He's late."

"He might be stuck in traffic."

"Maybe. Or he could have forgotten about the meeting."

"True — let's give him a call and see."

練習

練習問題 1 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence — expressing possibility.

練習問題 2 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 3 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 4 · 正しい否定形を選びましょう

Choose the correct negative.

練習問題 5 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence — a possibility happening right now.

練習問題 6 · 正しい答えを選びましょう

Which modal is also commonly used to give permission, as in 'You ___ leave now'?

練習問題 7 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence — possibility about the past.

練習問題 8 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence — possibility about the past.

練習問題 9 · 文を完成させましょう

Complete: 'He ___ (might/be) busy — try calling later.'

練習問題 10 · 文を完成させましょう

Complete (past possibility): 'They ___ (could/have/left) already.'

練習問題 11 · グループに分けましょう

might rain
might have rained
could be
could have been
may arrive
may have arrived

0 / 6 分類済み

練習問題 12 · よくある間違い:「〜したかもしれない」の過去形

Japanese: "彼は会議のことを忘れたかもしれません。" Which English sentence is correct?

クイックチャレンジ

5つのクイズで、学んだことを確認しましょう。

問題 1 / 5

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Choose the correct sentence.

学んだこと

  • may、might、could は「〜かもしれない」という可能性を表します。-s も to もつけません。
  • 具体的な推測には can を使いません:「雨が降るかもしれない」= It might/could rain.
  • may/might/could + be + -ing:「今〜しているかもしれない」。
  • may/might/could + have + 過去分詞:「〜したかもしれない」。過去形を助動詞の後ろに置くのは間違いです。
  • might not / may not = 「〜ないかもしれない」、couldn't / can't = 「〜のはずがない」。
  • may は許可にも使います(You may leave now)。might はふつう許可には使いません。
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