must と can't を使うと、目の前の手がかりから確信のある結論を言えます。「〜にちがいない」「〜のはずがない」にあたる表現です。
このレッスンで学ぶこと
must と can't は、ただの当てずっぽうではなく、手がかりから導いた論理的な結論を表します。何かがほぼ確実に本当だ、またはほぼ確実に本当ではない、と考えるときに使います。“The lights are off, so they must be asleep.”(電気が消えているから、もう寝ているにちがいない)、“He can't be at work — I just saw his car at home.”(彼が職場にいるはずがない。さっき家に車があるのを見たから)。
日本語の「〜にちがいない」「〜はずだ」が must、「〜はずがない」が can't にあたるので、考え方は同じです。
1つ注意があります。「寝ているにちがいない」を “they must sleep” にすると「寝なければならない」という義務の意味になってしまいます。今続いている状態や動作には must be + 形容詞、または must be + -ing を使います:“they must be asleep”、“they must be sleeping”。「冗談でしょう」も “You must be joking.” です。
それほど確信がないときは might、may、could を使います:“They might be asleep.”(寝ているかもしれない)。must と can't はほぼ100%、might/may/could は「ありうる」という程度です。
must は「きっと〜だ」という確信のある肯定の結論、can't は「〜のはずがない」という確信のある否定の結論です。“This must be the wrong address.”(住所が間違っているにちがいない)、“That can't be right.”(そんなはずはない)。
いちばんの落とし穴は、「must の否定だから mustn't」と考えてしまうことです。学校で習ったとおり、mustn't は「〜してはいけない」という禁止の意味です(“You mustn't park here.” ここに駐車してはいけない)。“He mustn't be at work” は「彼は職場にいてはいけない」のように聞こえてしまいます。否定の推量は「はずがない」= can't(または cannot)と覚えましょう。
アメリカ英語の補足:アメリカ英語では、少し弱めの否定の推量として must not(ふつう短縮しない形)も使われます:“He must not be home — nobody's answering.” ただし「ありえない」と言うなら can't が確実で、短縮形の mustn't を推量に使うことはまれです。
must と can't のあとは、いつも to も -ing もない原形です:must be。“must to be” や “must being” は間違いです。
過去のことについて確信のある結論を言うときは、must have / can't have + 過去分詞を使います:“She must have forgotten her keys.”(彼女は鍵を忘れたにちがいない)、“They can't have left yet — their car is still here.”(まだ帰ったはずがない。車がまだここにある)。
日本語では「忘れた」「乗り遅れた」のように、文末の「た」で過去を表します。そのため “She must forgot her keys” のように動詞を過去形にしがちですが、must は形を変えず、過去は have + 過去分詞で表します。また、“She had to forget her keys” は「忘れなければならなかった」という義務の意味になるので注意しましょう。
否定も同じです。「彼女がそのサプライズを知っていたはずがない」は “She can't have known about the surprise.”、「楽ではなかったでしょうね」は “That can't have been easy.” です(“That couldn't have been easy” も同じ意味で使えます)。ここでも mustn't have は使いません。
「きっと電車に乗り遅れたんだ」を will で言うと(“He will miss the train”)、「これから乗り遅れるだろう」という未来の話になります。過去の推量は “He must have missed the train.” です。
「職場にいるはずがない」は推量なので can't です。mustn't は「〜してはいけない」という禁止の意味です。
過去についての否定の推量も can't have + 過去分詞です。mustn't have は使いません。
「忘れた」の「た」につられて過去形にしないようにしましょう。過去の推量は must have + 過去分詞です。
「寝ているにちがいない」は今の状態です。must sleep は「寝なければならない」という義務の意味になります。must be asleep か must be sleeping にします。
must のあとに to は付けません。動詞の原形を直接置きます。
「乗り遅れたにちがいない」は過去についての推量です。He will miss it は「これから乗り遅れる」という未来になってしまいます。
日本語では「〜にちがいない」「〜はずだ」と「〜はずがない」で、確信のある推量を表します
英語の must と can't はこれとよく対応します:“He must be at home.”(家にいるにちがいない)、“That can't be true.”(本当のはずがない)。英語にするときは「はずがない」= can't と結びつけて覚えると、mustn't との混同を防げます。
学校英語では must に「〜しなければならない」と「〜にちがいない」の2つの意味があり、mustn't は「〜してはいけない」と習います
must の2つの意味は否定では対称になりません。「〜してはいけない」は mustn't ですが、「〜のはずがない」は can't です:“He can't be at the office.”、“That can't have been easy.” 「〜ではないかもしれない」なら might not を使います:“He might not be at home.”(アメリカ英語では、短縮しない must not が少し弱い否定の推量として使われることもあります。)
「鍵を忘れたにちがいない」「電車に乗り遅れたんだろう」のように、日本語では「た」で過去を表します
英語では must の形は変えず、have + 過去分詞で過去を表します:“She must have forgotten her keys.”、“He must have missed the train.” “She must forgot” は間違いで、“She had to forget” は義務、“He will miss the train” は未来の意味になります。
💡 「〜のはずがない」は can't。「〜にちがいない」の否定でも mustn't は使いません。
💡 「楽ではなかったでしょう」= That can't have been easy。
💡 「忘れたにちがいない」= She must have forgotten(must forgot ではありません)。
💡 「寝ているにちがいない」= They must be asleep / must be sleeping(must sleep ではありません)。
"The door's unlocked but no one's answering."
"They must have just stepped out for a minute."
"Maybe. Their bags are still here, though."
"True — they can't have gone far, then."
練習問題 1 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — a confident positive conclusion from evidence.
練習問題 2 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — a confident negative conclusion.
練習問題 3 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — deduction about the past.
練習問題 4 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — confident negative deduction about the past.
練習問題 5 · 正しい答えを選びましょう
Which modal signals a confident, logical certainty (positive conclusion)?
練習問題 6 · 正しい答えを選びましょう
Which modal signals a confident, logical certainty (negative conclusion)?
練習問題 7 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence.
練習問題 8 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — deduction about the past, negative.
練習問題 9 · 文を完成させましょう
Complete: 'You ___ (must/be) exhausted after that flight.'
練習問題 10 · 文を完成させましょう
Complete (negative deduction, past): 'She ___ (can't/have/known) about the surprise.'
練習問題 11 · グループに分けましょう
0 / 6 分類済み
練習問題 12 · よくある落とし穴:「〜したはずがない」を mustn't にする
Japanese: "彼女がそのサプライズを知っていたはずがない。" Which English sentence is correct?
学んだことを5つの問題で確認しましょう。
問題 1 / 5
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Choose the correct sentence.
助動詞 + have + 過去分詞(Modal Perfects)
should have、could have、would have で「〜すればよかった」「〜できたのに」「〜しただろう」を表す方法。後悔、非難、逃したチャンス、仮定の過去を整理します。
可能性を表す助動詞(may / might / could)
「〜かもしれない」は may、might、could で表します。今・これから・過去の推測の言い方と、「忘れたかもしれない」が may have forgotten になる理由を整理します。
need、needn't、don't need to
「〜しなくてもいい」は needn't と don't need to の2通り。to の有無、mustn't との違い、「〜しなくてもよかったのに」の needn't have まで整理します。
should、ought to、had better の使い分け
アドバイスの should、ought to、had better。形のルールと強さの違い、そして「〜したほうがいい」をいつも had better と訳すと失礼になる理由を整理します。