日本語には冠詞がないため、a/an を落としたり、the を付けすぎたりしがちです。英語で冠詞が必要な所と、付けてはいけない所を整理しましょう。
このレッスンで学ぶこと
冠詞の間違いは、ほとんどが次の2つのどちらかです。英語で a/an が必要な所で落としてしまうか、英語では冠詞を付けない所に the を付けてしまうかです。日本語には冠詞も、名詞の単数・複数の区別もないので、「どの冠詞が自然か」を感覚で判断するのは難しいものです。訳して考えるのではなく、「1つ、2つと数えられる名詞の単数形か?」「特定のものか、一般的な話か?」と、毎回チェックする習慣をつけましょう。このレッスンでは、日本人が特によく間違える場面を集めました。
数えられる名詞の単数形には、限定詞(a/an, the, my, this など)が必要です。be のあとの職業も例外ではありません。日本語では「彼女は先生です」「父はエンジニアです」と名詞だけで言えますが、英語では a teacher, an engineer と a/an が必要です。
as のあとも同じです。「彼女は看護師として働いています」は “She works as a nurse.” 「大きくなったら医者になりたい」も “I want to be a doctor.” です。複数形なら a/an は付きません:“They are teachers.”
確認:an は母音の「音」の前(an engineer, an hour)、a は子音の「音」の前(a doctor, a university)に使います。
特定のものではなく、一般的なことを話すとき、不可算名詞と複数形には冠詞を付けません。“Life is difficult sometimes”(人生はときどき大変だ)、“Money can't buy happiness”(お金で幸せは買えない)、“I love dogs”(犬が大好き)、“English is difficult”(英語は難しい)。the を「その」と覚えた人は、「みんな知っているものだから」と the を付けたくなりますが、“I love the dogs” と言うと、特定の犬たち(たとえば近所の犬)の話に聞こえます。また、“I love dog” のように単数形のまま言うのも間違いです。一般的に「犬」と言うときは、複数形の dogs にします。
ものが特定されると、the が戻ります:“the dogs next door”(隣の家の犬たち)、“the life of a soldier”(兵士の生活)。また、2人で一緒に見たあの夕日のように、どの場面のことかお互いにわかっているなら “the sunset” です。
もう1つのよくある落とし穴は、本来の目的で使う施設です。「バスで学校に行きます」は、生徒として通うなら “I go to school by bus” で、the は付けません。同じように go to work, go to bed、in hospital(イギリス英語。アメリカ英語では in the hospital)。交通手段の by にも冠詞は付けません:by bus, by train, by car。ただし「バスに乗る」は “take the bus” で、the が付きます。“by the bus” とは言いません。
国名、都市名、大陸名には、ふつう冠詞を付けません:France, Canada, India, Japan, Ukraine, Tokyo, Asia。“Japan is beautiful”、“He was born in Ukraine” です。古い教科書や資料には “the Ukraine” という形が出てくることがありますが、これは古い言い方で、今では不適切とされています。
一方、複数形の名前や、States, Kingdom, Republic のような普通名詞を含む名前には the が付きます:the United States / the USA, the Netherlands, the United Kingdom, the Philippines。日本語の「アメリカ」には冠詞がないので “in United States” と言いがちですが、「アメリカ合衆国(=州が集まった国)」と考えると、the が付く理由がわかりやすいでしょう:“in the United States”。川、海、大洋、山脈にも the が付きます(the Thames, the Pacific, the Alps)。
「一番いい」「一番美しい」のように、ある中でただ1つのトップを指すとき、英語ではほぼ必ず the を付けます。日本語の「町で一番のレストラン」には冠詞がないので、“best restaurant” と言いがちです。正しくは “the best restaurant”、“the most beautiful place” です。
ただし most が「ほとんどの」という意味のときは、the を付けません。「ほとんどの人は音楽が好きです」は “Most people like music” で、“the most people” でも “the most of people” でもありません。
「彼女は先生です」の直訳です。be のあとの職業の単数形には a/an が必要です。
抽象名詞・不可算名詞の一般論には冠詞を付けません。the は特定のお金や幸せの話になってしまいます。
「犬(というもの)が大好き」は、冠詞なしの複数形 dogs です。the dogs は特定の犬たちを指します。
日本語には複数の区別がないので単数形のまま言いがちですが、数えられる名詞の一般論は複数形にします。
言語名には冠詞を付けません。the English は「イギリス人(全体)」という意味になります。
ほとんどの国名には the を付けません。“the Ukraine” は古い言い方です。
「町で一番のレストラン」には冠詞がありませんが、英語の最上級+名詞にはほぼ必ず the が付きます。
「ほとんどの人」は most people で、the も of も付けません(特定の集団なら most of the people I know)。the most は最上級の形です:the most beautiful。
生徒として通う「学校に行く」は go to school で、the は付けません。by のあとの交通手段にも冠詞は付けません。
日本語には冠詞がなく、「彼女は先生です」「医者になりたい」「看護師として働いています」と、職業を名詞だけで言えます。
英語では、職業の単数形にはほぼ必ず a/an が付きます:“She is a teacher”、“I want to be a doctor”、“She works as a nurse”。直訳した “She is teacher” や “I want to be doctor” は、上級者でも出やすい間違いです。数少ない例外は、ただ1人しかいない役職を表す場合です(He was elected president)。
日本語の「人生は」「お金は」「犬が好き」には、特定か一般かを示す言葉がありません。そのため the を「その」や「話題のもの」の印と考えて、一般論にも付けてしまいがちです。
一般論では、抽象名詞・不可算名詞・複数形、そして言語名に the を付けません:“Life is beautiful”、“Water is essential for life”、“I like dogs”、“English is difficult”。“The life is difficult” は特定の誰かの人生の話に聞こえます。the を付けるのは、名詞が特定されたときです:“the life of my grandparents”、“the water in this bottle”。
日本語の「犬が好き」は、1匹か何匹かを区別しません。
英語で「犬というもの全般が好き」と言うときは、冠詞なしの複数形にします:“I love dogs.” 単数形の “I love dog” も、特定の犬を指す “I love the dogs” も、一般論としては間違いです。
「ウクライナ」「フランス」「アメリカ」のように、日本語の国名はカタカナだけで、冠詞はありません。
英語でもほとんどの国名は冠詞なしです:“in Japan”、“from France”、“in Ukraine”。ただし、複数形の名前や普通名詞を含む名前には the が必要です:the United States, the Netherlands, the United Kingdom。「アメリカに住んでいる」は “He lives in the United States” です。
💡 職業の単数形には a/an:「私は医者です」→ I'm a doctor。
💡 「人生」「お金」「犬」「英語」を一般的な意味で言うときは the なし:life, money, dogs, English。特定のものか、全体の話かを考えましょう。
💡 国名はふつう the なし(Japan, France, Ukraine)。複数形の名前や States, Kingdom, Republic を含む名前には the。
💡 数えられる名詞の単数形を、名詞だけで使っていないか確認しましょう。
"What do you want to be when you finish studying?"
"I want to be a doctor — it's the most meaningful job I can imagine."
"That's a big commitment. Where would you like to work?"
"Honestly, anywhere — I just want to help people. Money isn't the main reason."
練習問題 1 · 正しい文を選びましょう
Which is correct?
練習問題 2 · 正しい文を選びましょう
Which is correct?
練習問題 3 · 正しい文を選びましょう
Which is correct?
練習問題 4 · 正しい文を選びましょう
Which is correct?
練習問題 5 · 正しい文を選びましょう
Which is correct?
練習問題 6 · 正しい文を選びましょう
Which is correct?
練習問題 7 · 正しい文を選びましょう
Which is correct?
練習問題 8 · 正しい文を選びましょう
Which is correct?
練習問題 9 · 間違いを直しましょう
Correct the mistake: I want to be doctor when I grow up.
練習問題 10 · 間違いを直しましょう
Correct the mistake: The life is difficult sometimes.
練習問題 11 · よくある落とし穴:職業に a/an を付け忘れる
Japanese: "父はエンジニアです。" Japanese has no articles. Which English translation is correct?
5つのクイック問題で、覚えたことを確かめましょう。
問題 1 / 5
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Which is correct?
前置詞のよくある間違い(Common Preposition Mistakes)
married with ではなく married to、listen music ではなく listen to music、discuss about は誤り。助詞「と・に・を」の直訳から起きる前置詞のミスを直します。
動名詞と不定詞のよくある間違い
enjoy to swim や look forward to see はなぜ間違い?「〜すること」が -ing になるか to になるかは動詞ごとに決まっています。よくある間違いをまとめて直します。
代名詞のよくある間違い
between you and me、My brother and I、I relax(myself は不要)。助詞で役割を示す日本語の感覚から生まれやすい代名詞の間違いを、ルールと簡単なチェック法で直します。
主語と動詞の一致のよくある間違い
the news is、the police are、everyone is。日本語話者が間違えやすい主語と動詞の一致を、本当の主語の見つけ方から三単現の s まで整理します。