形容詞と副詞のよくある間違い

A2 · 初中級よくある文法の間違い

drive careful か drive carefully か、I feel bad か I feel badly か。小さな語尾の違いですが、ネイティブにはすぐわかります。

このレッスンで学ぶこと

  • 形容詞は名詞を説明し(a careful driver)、副詞は動詞・形容詞・ほかの副詞を説明する(drive carefully)
  • 様子を表す副詞の多くは -ly をつけて作る。日本語の「注意深い → 注意深く」と同じ考え方:careful → carefully、quick → quickly
  • be、feel、look、seem、taste、smell、sound などの連結動詞(linking verbs)のあとは、主語の状態を説明する形容詞を使う
  • good は形容詞、well はふつう副詞:she sings well。「goodly」という副詞はない
  • 形容詞を強めるのは副詞の really:a really interesting film(real ではない)

2つの役割、2つの形

形容詞も副詞も何かを説明する言葉ですが、説明する相手が違います。形容詞は名詞を説明し(a careful driver)、副詞は動作が「どのように」行われるかを説明します(drive carefully)。この2つの混同は、中級レベルの学習者にもとても多い間違いです。

うれしいことに、日本語にも同じ区別があります。「注意深い運転手」と「注意深く運転する」、「きれいな字」と「きれいに書く」のように、名詞の前と動詞の前で形が変わりますね。英語の -ly は、日本語の「〜く」「〜に」に当たると考えるとわかりやすいでしょう。

"a careful driver (形容詞+名詞)"
"drive carefully (動詞+副詞)"

-ly を忘れない

動作を「どのように」するかを説明するときは、ほとんどの場合、形容詞そのままではなく -ly のついた副詞が必要です。

日本語の「〜く」「〜に」の形を思い浮かべましょう。「流暢に」「美しく」「速く」「注意深く」が -ly に当たります:“He speaks English fluently.”、“She sings beautifully.”、“She learns things quickly.”、“Drive carefully.”。位置にも注意が必要です。日本語では「流暢に英語を話す」のように副詞を動詞の前に置きますが、英語の様子を表す副詞は、ふつう目的語のあとに置きます:“He speaks English fluently.” で、“He speaks fluently English.” とは言いません。

ただし、いつも -ly がつくわけではありません。fast、hard、late、early は、形容詞と同じ形でそのまま副詞としても使います(“He drives fast.”、“She works hard.”)。“fastly” という単語はありません。また、hardly は「一生懸命に」ではなく「ほとんど〜ない」という意味なので注意しましょう。

"She sings beautifully. (she sings beautiful は誤り)"
"He speaks English fluently. (he speaks English fluent は誤り)"

連結動詞のあとは形容詞

be、feel、look、seem、taste、smell、sound などの連結動詞(linking verbs)は、動作ではなく、主語そのものの状態や様子を説明します。そのため、あとに来るのは副詞ではなく形容詞です。

ここは日本語の感覚に引っぱられやすいところです。日本語では「うれしそうに見えた」「おいしそうに見える」「申し訳なく思う」のように「〜に」「〜く」の形を使いますが、英語では形容詞です:“She looked happy.”、“I feel bad about it.”。「このスープはおいしい」も、“This soup tastes good.” と形容詞の good を使い、「よく」のつもりで well にはしません。なお、look が「(注意して)見る」という動作を表すときは副詞を使います:“Look carefully.”

"I feel bad about it. (I feel badly は誤り。厳密には「触覚がうまく働かない」という意味になります)"
"This soup tastes good. (this soup tastes well は誤り)"
"She looked happy. (she looked happily は誤り)"

good と well

good は形容詞で、名詞を説明します。well はふつう副詞で、動作のやり方を説明します。ただし well は「元気な、健康な」という意味の形容詞としても使います(“I'm well.”)。

日本語の「上手」「うまい」や、カタカナの「グッド」の感覚で good を副詞のように使ってしまう間違いがよくあります。「彼はギターが上手だ」は “He plays the guitar well.”、「彼はテストでとてもよくできた」は “He did really well on the test.” です。一方、「いいテストだった」のように名詞を説明するときは “It was a good test.” と good を使います。「元気です」は “I'm fine.”、“I'm well.”、くだけた会話では “I'm good.” とも言います。

"He did really well on the test. (副詞:どのようにできたかを説明)"
"It was a good test. (形容詞:テストを説明)"

実際の英語

"It was a really interesting film. (not: a real interesting film)"
"He answered the question correctly."
"The milk smells bad."
"Please speak slowly."

注意

✗Drive careful.
✓Drive carefully.

「注意深く運転して」の「〜く」に当たるのが -ly です。運転のしかたを説明するので副詞にします。

✗She sings beautiful.
✓She sings beautifully.

「美しく歌う」と、歌い方を説明しているので副詞の beautifully を使います。

✗She looked happily.
✓She looked happy.

「うれしそうに見えた」の「〜に」につられやすいですが、look のあとは主語の様子を表す形容詞です。

✗This soup tastes well.
✓This soup tastes good.

「おいしい」は tastes good です。taste のあとは形容詞なので、well は使いません。

✗I feel badly about it.
✓I feel bad about it.

「申し訳なく思う」の「〜く」につられないようにしましょう。feel は自分の状態を表すので形容詞です。(“I feel badly” はくだけたアメリカ英語で聞くこともありますが、“I feel bad” が標準的です。)

✗He did really good on the test.
✓He did really well on the test.

「よくできた」と、できぐあいを説明しているので副詞の well を使います。

✗It was a real interesting film.
✓It was a really interesting film.

interesting を強めるのは副詞の really(本当に)です。real は「本物の」という形容詞です(a real diamond)。“real interesting” はくだけたアメリカ英語で聞くことがありますが、標準的ではありません。

✗He speaks fluently English.
✓He speaks English fluently.

日本語の「流暢に英語を話す」の語順をそのまま使わないようにしましょう。英語では動詞と目的語の間に副詞を入れず、目的語のあとに置きます。

✗He works hardly.
✓He works hard.

「一生懸命に働く」は works hard です。hard はそのままで副詞になります。hardly は「ほとんど〜ない」という意味で、“He hardly works” は「彼はほとんど働かない」です。

日本語と比べてみよう

日本語では「注意深い → 注意深く」「ゆっくり」「きれいな → きれいに」のように、形容詞から副詞の形を作ります

これは大きな助けになります。日本語で「〜く」「〜に」になるところは、英語でもたいてい -ly の副詞です:“Drive carefully.”、“Please speak slowly.”、“He answered the question correctly.”。“Drive careful” や “speak slow” はくだけたアメリカ英語で聞くこともありますが、標準的な形ではありません。違いは位置で、英語の副詞はふつう目的語のあとに来ます(“speaks English fluently”)。

日本語では「うれしそうに見える」「おいしそうに見える」「申し訳なく思う」と、「見える」「思う」の前で「〜に」「〜く」の形を使います

英語の look、seem、feel、taste、smell、sound のあとは形容詞です。主語の様子を説明しているからです:“She looked happy.”、“The milk smells bad.”、“I feel bad about it.”。“She looked happily” や “I feel badly” にしないようにしましょう。“I feel badly” はくだけたアメリカ英語で聞くこともありますが、“I feel bad” が標準的で安全な言い方です。なお、“I feel bad about it” は「申し訳なく思う、気がとがめる」という意味で、体調が悪いときは “I don't feel well” や “I feel sick” と言います。

「上手」「うまい」、カタカナの「グッド」は、人にも、やり方にも使えます

英語では、やり方を説明するときは副詞の well を使います:“He plays the guitar well.”、“He did really well on the test.”。good は名詞を説明する形容詞で、“a good test”、“a good teacher”、“This soup tastes good.” のように使います。“He plays the guitar good” は標準的な英語ではありません。

💡 動作を「どのように」するかを説明している? それなら副詞。たいてい -ly で、日本語の「〜く」「〜に」に当たります。

💡 be、feel、look、seem、taste、smell、sound のあとは形容詞(tastes good、smells bad、feel bad)。「〜そうに見える」の「に」に注意。

💡 名詞を説明するなら good、やり方を説明するなら well(He plays the guitar well)。

実際の場面:プレゼンのあとの感想

"How did it go?"

"I think it went really well — the audience seemed genuinely interested."

"That's great! You spoke really clearly, too."

"Thanks — I was a bit nervous, but I tried to stay calm."

練習

練習問題 1 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 2 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 3 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 4 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 5 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 6 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 7 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 8 · 正しい文を選びましょう

Which is correct?

練習問題 9 · 間違いを直しましょう

Correct the mistake: He plays the guitar good.

練習問題 10 · 間違いを直しましょう

Correct the mistake: She is a quick learner and learns things quick.

練習問題 11 · よくある間違い:「〜そうに見えた」を副詞で訳す

Japanese: "彼女はうれしそうに見えました。" Which English translation is correct?

クイックチャレンジ

5つのクイズで、学んだことを確認しましょう。

問題 1 / 5

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Which is correct?

学んだこと

  • 形容詞は名詞を、副詞は動詞・形容詞・ほかの副詞を説明します。
  • 様子を表す副詞の多くは -ly をつけます(careful → carefully)。日本語の「〜く」「〜に」と同じ考え方です。位置はふつう目的語のあとです。
  • 連結動詞(be、feel、look、taste、seem)のあとは形容詞:She looked happy、I feel bad。
  • good は形容詞、well はふつう副詞です。well には「元気な」という形容詞の意味もあります。
  • 形容詞を強めるのは really。hard と fast は -ly をつけず、hardly は「ほとんど〜ない」という意味です。
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