a と an の使い分け

A1 · 初級混同しやすい文法

“an hour” なのに “a university”。決め手はつづりではなく「音」です。

このレッスンで学ぶこと

  • 子音の「音」で始まる単語の前には a を使う
  • 母音の「音」で始まる単語の前には an を使う
  • 大事なのは発音で、つづりの最初の文字ではない(学校で習う「母音字の前は an」は目安にすぎない)
  • “an hour”:h を発音しないので、母音の音で始まる
  • “a university”:最初が「ユー」という子音の音なので a になる

決め手はつづりではなく「音」

a と an はどちらも不定冠詞で、意味はまったく同じです。日本語には冠詞がないので、最初は「どちらでもいいのでは?」と感じるかもしれません。でも英語では、次に来る単語をどう「発音するか」で必ずどちらかに決まります。どの文字でつづるかではありません。

学校では「a, i, u, e, o の前は an」と習うことが多いですが、これは目安です。ほとんどの単語では文字と音が一致するので、この目安で正解になります(a book、an apple)。ただし、よく使う単語にいくつか例外があり、そこで間違いやすくなります。

an の n は、次の母音とつなげて発音するためのものです。“an apple” は「アン・アップル」と切らずに「アナップル」のようにつなげて言います。こう発音してみると、母音の音の前で an が必要な理由が自然にわかります。

"a book"
"an apple"
"an hour"
"a university"

発音しない h:an hour、an honest answer

いくつかの英単語は、つづりは h で始まるのに、h を発音しません。実際には母音の音で始まるので、a ではなく an を使います。

ここではカタカナが助けてくれます。hour は「アワー」、honest は「オネスト」で、どちらも母音で始まっていますね。ただし、h を発音しないのは一部の単語だけです。hotel(ホテル)、hospital(ホスピタル)、house(ハウス)のように、ほとんどの単語では h をしっかり発音するので、“a hotel”、“a hospital” になります。

"an hour"
"an honest answer"
"an heir"

「ユー」の音:a university、a European trip

u や e で始まる単語の中には、実際には「ユ」や「ヨ」のような y の音で始まるものがあります。y の音は子音なので、母音字で始まっていても a を使います。これが「母音字の前は an」というルールでいちばん間違えやすいところです。

ここでもカタカナが助けになります。university は「ユニバーシティ」、uniform は「ユニフォーム」、European は「ヨーロピアン」です。「ア・イ・ウ・エ・オ」ではなく「ユ・ヨ」で始まるので、a だとわかります。一方、umbrella(アンブレラ)や uncle(アンクル)の u は母音の音なので、“an umbrella”、“an uncle” になります。

one も同じです。つづりは o で始まりますが、発音は「ワン」で w の音(子音)から始まるので、“a one-way street” と言います。逆に、カタカナでは「ウ」や「イ」で始まるのに、英語では w や y の子音で始まる単語にも注意しましょう。woman(ウーマン)、wood(ウッド)、year(イヤー)は、どれも a を使います(a woman、a wooden box、a year)。

"a university"
"a European trip"
"a uniform"
"a one-way street (w の音で始まります)"

アルファベットの読み方と略語:an MBA、an X-ray

略語をアルファベット1文字ずつ読む場合は、最初の文字の「名前」の音で決まります。略語が何を表しているかは関係ありません。M は「エム」と読むので母音の音で始まり、“an MBA” になります。X は「エックス」なので “an X-ray” です。

日本語でもアルファベットは「エム」「エックス」と読むので、感覚的にわかりやすいはずです。注意したいのは U で、「ユー」は y の子音で始まるため “a UN meeting” になります。逆に、略語を1つの単語として読む場合(NASA など)は、その単語の最初の音で決めます。

"an MBA (em-bee-ay)"
"an X-ray (ex-ray)"
"a UN meeting (yoo-en)"

実際の英語

"She waited for an hour before the bus arrived."
"He's studying at a university in London."
"It was an honest mistake."
"They gave her an MBA scholarship."

注意

✗She waited for a hour.
✓She waited for an hour.

hour の h は発音しません。カタカナの「アワー」と同じく母音の音で始まるので、an を使います。

✗He studies at an university.
✓He studies at a university.

u は母音字ですが、university は「ユー」という y の音(子音)で始まります。つづりではなく音で a を選びます。

✗It's an European country.
✓It's a European country.

European は「ヨーロピアン」のように y の音で始まります。子音の音なので a です。

✗She works in an hospital.
✓She works in a hospital.

h を発音しないのは hour、honest など一部の単語だけです。hospital(ホスピタル)は h を発音するので a を使います。

✗She got a MBA.
✓She got an MBA.

M は「エム」と読むので母音の音で始まります。略語では、最初の文字の読み方で決めます。

✗I ate an red apple.
✓I ate a red apple.

a/an は名詞ではなく、すぐ次の単語で決まります。red は子音の音で始まるので a です。

✗I waited for hour.
✓I waited for an hour.

日本語の「1時間待った」には冠詞がありませんが、英語では数えられる名詞が1つのとき a/an が必要です。

日本語と比べてみよう

日本語には冠詞がなく、「りんごを食べた」「大学に通っている」と名詞だけで言えます

英語では、数えられる名詞が1つのとき、基本的に a/an(または the や my など)が必要です。“I ate apple.” ではなく “I ate an apple.” と言います。まずは「冠詞を忘れない」こと、次に「a か an かを次の音で選ぶ」ことの2段階で考えましょう。

学校英語でよく習う「母音字(a, i, u, e, o)の前は an」というルール

文字だけで判断すると、“an university”、“an European country”、“an one-way street” という間違いが生まれます。英語では university と European は y の音、one は w の音で始まり、どれも子音です。迷ったら、つづりを見るのではなく、単語を声に出してみて最初の音で決めましょう。カタカナの「ユ」「ヨ」「ワ」で始まる単語は a、と覚えておくと便利です。

日本語でも「赤いりんご」「古い車」のように、形容詞は名詞の前に来ます

語順は英語と同じなので、冠詞のすぐ後ろが形容詞になることがよくあります。a/an を決めるのは名詞ではなく「すぐ次の単語」です。“an apple” でも “a red apple”、“a car” でも “an old car” になります。“an apple” をひとまとまりで覚えていると “an red apple” と言いがちなので、形容詞が入ったら選び直しましょう。

💡 単語を声に出してみましょう。決めるのは最初の「音」で、つづりの文字ではありません。

💡 カタカナが「ユ」「ヨ」「ワ」で始まる単語(ユニバーシティ、ヨーロピアン、ワン)は、母音字で始まっていても a です。

💡 h を発音しないのは hour、honest、heir などごく一部です。hotel、hospital、house は a を使います。

実際の場面:友だち同士のちょっとした文法の質問

"Wait, is it 'a hour' or 'an hour'?"

"'An hour' — the h is silent, so it sounds like it starts with a vowel."

"Oh right! What about 'university'? That starts with a letter u..."

"That one's 'a university' — it sounds like 'yoo', so it's treated like a consonant."

練習

練習問題 1 · 正しい冠詞を選びましょう

Choose the correct article: ___ apple

練習問題 2 · 正しい冠詞を選びましょう

Choose the correct article: ___ banana

練習問題 3 · 正しい冠詞を選びましょう

Choose the correct article: ___ hour

練習問題 4 · 正しい冠詞を選びましょう

Choose the correct article: ___ university

練習問題 5 · 正しい冠詞を選びましょう

Choose the correct article: ___ umbrella

練習問題 6 · 正しい冠詞を選びましょう

Choose the correct article: ___ honest man

練習問題 7 · 正しい冠詞を選びましょう

Choose the correct article: ___ European country

練習問題 8 · 正しい冠詞を選びましょう

Choose the correct article: ___ MBA degree

練習問題 9 · 正しい答えを選びましょう

What actually determines whether to use 'a' or 'an'?

練習問題 10 · グループに分けましょう

apple
banana
hour
university
umbrella
orange
book
honest

0 / 8 分類済み

練習問題 11 · よくある間違い:形容詞が入っても an のまま

Japanese: "私は赤いりんごを食べました。" Which English translation is correct?

クイックチャレンジ

5つのクイズで、学んだことを確認しましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

Choose the correct article: ___ elephant

学んだこと

  • 子音の音の前は a、母音の音の前は an。
  • 決め手は発音で、つづりの文字ではありません。「母音字の前は an」は目安にすぎません。
  • h を発音しない単語は an(“an hour”、“an honest man”)。でも、ほとんどの単語は h を発音します(“a hospital”、“a hotel”)。
  • 「ユー」の音や w の音は子音です:“a university”、“a European country”、“a one-way street”。
  • 略語は最初の文字の読み方で決めます(“an MBA”、“a UN meeting”)。形容詞が入ったら、その形容詞の音で選び直します。
このカテゴリーのレッスンをすべて見る