目的語がないと完成しない動詞と、それだけで完成する動詞があります。日本語の「〜に」「〜について」をそのまま英語にしないことが、正確な英語への近道です。
このレッスンで学ぶこと
他動詞は、動作が目的語(動作を受けるもの・人)に向かう動詞です。自動詞は、目的語がなくても動作として完結している動詞です。
学校で習う「他動詞・自動詞」と同じ考え方で、確かめ方も同じです。動詞の後に「何を?」と聞いてみましょう。「彼女は何を買った?」に答え(a car)があれば他動詞です。ただし、日本語の「〜を」「〜に」と英語の目的語は、いつも一致するわけではありません。日本語では「〜に」なのに英語では目的語になる動詞や、その逆があります。このレッスンでは、そこを中心に見ていきます。
buy、explain、discuss、enjoy のように、ほぼいつも目的語が必要な動詞があります。反対に、sleep、arrive、happen、disappear はほとんど目的語をとりません。自動詞に目的語をつけたり、他動詞の目的語を抜いたりすると、文は不完全か間違いになります。
特に注意したいのが discuss です。日本語の「〜について話し合う」につられて “discuss about” と言いがちですが、discuss は他動詞で、すぐ後に目的語を置きます:“We discussed the issue.” about を使いたいなら talk を使いましょう(“We talked about the issue.”)。もう1つは happen です。happen は自動詞なので受動態にはできません。「事故が起きた」は “The accident was happened” ではなく “The accident happened”、「何があったの?」は “What happened?” です。
open、close、break、start、grow、move など、よく使う動詞の中には、まったく同じ形のまま他動詞にも自動詞にもなるものがあります。違いは、後ろに目的語があるかどうかだけです。
日本語では「ドアを開ける」と「ドアが開く」、「窓を割る」と「窓が割れる」、「トマトを育てる」と「トマトが育つ」のように、自動詞と他動詞で形が変わります。英語ではどちらも open、break、grow です:“He opened the door.” / “The door opened.” 「開く」だからといって、“The door was opened” と受動態にする必要はありません(受動態にすると「誰かが開けた」という意味になります)。
自動詞が場所・もの・人とつながるときは、目的語ではなく前置詞を使います。arrive には at か in、apologize(イギリス英語では apologise とも書く)には to、listen には to が必要です。
arrive を見てみましょう。日本語では「空港に着く」と言いますが、英語では “arrive to” とはしません。建物や駅など特定の場所には at(at the airport、at the station)、都市や国には in(in Tokyo、in Japan)を使います。home の前には前置詞を入れず、“I arrived home.” です。
日本語の「(人)に」にも注意が必要です。「彼女は私に問題を説明した」を語順どおりに “She explained me the problem” とするのは間違いで、説明する内容が目的語、人は to をつけて後ろに置きます:“She explained the problem to me.” 「姉に謝った」も “He apologized to his sister” です。ただし give、tell、show、send などは、人を動詞のすぐ後に置けます(“She told me the story.”)。explain、describe、say はできません。
逆のパターンもあります。日本語では「〜を」なのに英語では前置詞が必要な動詞(音楽を聞く → listen to music、人を待つ → wait for someone、物を探す → look for something、写真を見る → look at a photo)と、日本語では「〜に」「〜と」なのに英語では他動詞になる動詞です。「部屋に入る」は “enter the room”(in や into は不要。会話では “go into the room” もよく使います)、「彼女と結婚する」は “marry her”(marry with ではない)、「私に連絡する」は “contact me”(contact to ではない)です。
arrive は自動詞で、目的語を直接とれません。場所の前に at(建物・空港)や in(都市・国)を置きます。
「空港に着いた」の「に」は to ではありません。arrive には at か in を使います。to を使いたいなら get を使って I got to the airport. と言います。
「〜について話し合う」の「について」につられた形です。discuss は他動詞なので about は不要です。
「私に説明した」の「私に」を動詞の直後に置いた形です。explain では、説明する内容が目的語で、人には to をつけます。
apologize は自動詞なので、謝る相手には to が必要です。
happen は自動詞なので受動態にできません。「起きた」はそのまま happened です。
「〜と結婚する」の「と」を with にした形です。marry は他動詞で、相手を直接目的語にします(get married to a doctor も可)。
日本語では人を「に」で表します:「私に説明した」「姉に謝った」「私に連絡して」
英語では動詞ごとに形が決まっています。explain と apologize は to + 人:“She explained the problem to me.” “He apologized to his sister.” 一方、contact は他動詞なので前置詞なしで “Please contact me.” です。「に」を見たら機械的に to にしたり、動詞のすぐ後に人を置いたりせず、動詞ごとに覚えましょう。
「〜について話し合う」「〜と結婚する」「〜に入る」「〜に答える」
discuss、marry、enter、answer、approach は英語では他動詞で、目的語を直接とります:“We discussed the issue.” “She married him.” “He entered the room.” “Please answer the question.” “discussed about”、“married with”、“entered into the room” は、日本語の助詞をそのまま訳した間違いです。
日本語には「開ける/開く」「割る/割れる」「育てる/育つ」のような他動詞・自動詞のペアがあります
英語の open、break、grow は1つの形で両方の役割をします:“He broke the window.” / “The window broke.” 目的語があれば他動詞、なければ自動詞です。ただし「上げる/上がる」のように、英語でも別の動詞を使うペアがあります(raise / rise:“The price of oil has risen sharply.”)。
日本語の「起きた」「着いた」「なくなった」のような出来事を表す自動詞
英語の自動詞は目的語がないので、受動態にできません。「事故が起きた」は “The accident happened”、「飛行機が着いた」は “The plane arrived” です。“was happened”、“was arrived” とはしません。受動態にできるのは他動詞だけです。
💡 「何を?」と聞いて答えがあれば他動詞。ただし日本語の助詞と英語の目的語は一致しないことがあります。
💡 explain と apologize は to + 人:explain it to me、apologize to me。
💡 discuss、marry、enter、contact は前置詞なし:discuss the issue、marry her、enter the room、contact me。
💡 自動詞(happen、arrive)は受動態にしません:The accident happened。
"What happened? The flight was supposed to land an hour ago."
"It arrived late because of the storm."
"Did they explain the delay to anyone?"
"Yes, they announced it right after we landed."
練習問題 1 · 正しい答えを選びましょう
'She bought a car.' Is 'bought' transitive or intransitive here?
練習問題 2 · 正しい答えを選びましょう
'They arrived late.' Is 'arrived' transitive or intransitive here?
練習問題 3 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence.
練習問題 4 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence.
練習問題 5 · 正しい答えを選びましょう
'The window broke.' Is this transitive or intransitive?
練習問題 6 · 正しい答えを選びましょう
'He broke the window.' Is this transitive or intransitive?
練習問題 7 · 正しい答えを選びましょう
Which verb is normally intransitive (doesn't take a direct object)?
練習問題 8 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence.
練習問題 9 · 文を完成させましょう
Complete: 'I ___ (discuss) the plan with her yesterday.' (transitive — no preposition needed)
練習問題 10 · 文を完成させましょう
Complete: 'The plane ___ (land) safely.' (intransitive)
練習問題 11 · グループに分けましょう
0 / 6 分類済み
練習問題 12 · よくある間違い:「起きた」を受動態にする
Japanese: "昨日、駅の近くで事故が起きました。" Which English translation is correct?
学んだことを5つの問題で確認しましょう。
問題 1 / 5
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Choose the correct sentence.
連結動詞(Linking Verbs)
be、seem、become、look、taste などは主語と説明をつなぐ動詞。「若く見える」の「く」につられず、looks young、tastes good と形容詞を使う理由を解説します。
状態動詞と動作動詞(Stative vs Dynamic Verbs)
know、like、want はなぜ普通 -ing にしないのか。「〜ている」をそのまま be + -ing にしないコツと、think、have、taste の2つの意味を整理します。
助動詞 be・do・have(Auxiliary Verbs)
be・do・have は「本動詞」にも「助動詞」にもなります。疑問文・否定文・進行形・完了形・受動態での役割と、“She isn't like…” などの間違いを整理します。
動詞の種類(Verb Types)
本動詞、助動詞(be・do・have)、can や must などの modal、look after のような句動詞。それぞれの役割と、“She can swims” になってしまう理由を整理します。