英語の 's は、日本語の「の」とほぼ同じ語順で「だれの」を表します:my sister's house(姉の家)。ただし、小さなアポストロフィの位置で意味が変わります。
このレッスンで学ぶこと
名詞の所有格は、何かがだれかのものであること、または2つの人や物の関係(家族関係、持ち主と物、会社とその規則など)を表します。書くときはアポストロフィ(')で示します。
うれしいことに、英語の 's は日本語の「の」と同じ順番です。まず持ち主、次に物:「姉の家」→ my sister's house、「部長のオフィス」→ the manager's office。's は持ち主の後ろにつく「の」だと考えるとわかりやすいでしょう。
学校で「A of B = B の A」と習ったせいで、人の持ち物まで “the house of my sister” としてしまうことがあります。意味は通じますが、人(や動物、会社)が持ち主のときは、ふつう 's を使います。
単数の名詞(1人の人、1つの物)には 's をつけます。語の最後がすでに s でも同じです:my sister's husband、the manager's office、my boss's email。(-s で終わる人名は、James's と James' のどちらの書き方もあります。)
's は持ち主のほうにつけます。持っている物のほうではありません:Maria's bag(マリアのかばん)。また、人の名前の前に the はつけません。「ノアのリュック」は Noah's backpack で、“the Noah's backpack” ではありません。the がつくのは、持ち主自身に the がつくときだけです:the manager's office。
英語の複数形の多くは、すでに -s で終わっています:workers、teachers、neighbors。こうした複数形が何かを持っているときは、もう1つ s をつけたりせず、最後の s の後ろにアポストロフィだけをつけます:the workers' schedule、the neighbors' fence、the teachers' lounge。
声に出してみましょう。“workers'” と “worker's” は、まったく同じ発音です。違いは書いたときのアポストロフィの位置だけですが、意味は大きく変わります。worker's なら1人の作業員、workers' なら複数の作業員のものです。日本語の「作業員の休憩室」では、1人か複数かはわかりませんね。英語ではアポストロフィの位置がそれを教えてくれます。
-s で終わらない複数形もあります:children、men、women、people。最後に s がないので、単数と同じように 's をつけます。The children's room. The men's department. The women's coats.
children や men が複数だと知っていると、workers' のようにアポストロフィだけにしたくなるかもしれません。でも最後に s がなければ 's です。デパートの「紳士服売り場」は the men's department、「子ども部屋」は the children's room と覚えておきましょう。
its(アポストロフィなし)は所有を表す語で、持ち主が物や動物のときの「その」です。人に使う his や her と同じ役割をします:The dog wagged its tail.
it's(アポストロフィあり)は “it is” または “it has” の短縮形です:It's raining. It's been a long day. ここでのアポストロフィは、省かれた文字のしるしです。
物や会社、(人のように扱わない)動物が持ち主のときは its を使います。his や her は使いません:The company changed its policy.(イギリス英語では会社に their もよく使います:their policy。)
簡単なチェック方法:その語を “it is” か “it has” に置き換えても文が成り立つなら it's、成り立たないなら its です。
とてもよくある混乱です。アポストロフィは形だけでなく意味を変えます。the dog's(1匹の犬のもの:the dog's leash)、the dogs(ただ犬が何匹かいるだけ)、the dogs'(何匹かの犬のもの:the dogs' leashes)は、すべて違います。
アポストロフィをつける前に、自分に聞いてみましょう。「数が複数あると言いたいだけ?(複数形、アポストロフィなし)」それとも「だれかのものだと言いたい?(所有格、アポストロフィあり)」。ただの複数形には、アポストロフィは絶対につけません:two sisters であって、two sister's ではありません。
また、日本語の「の」は所有以外にもいろいろな意味で使いますが、英語の 's は所有や関係のときだけです。「友だちのケンジ」の「の」は「友だちであるケンジ」という意味なので、my friend Kenji と言います(“my friend's Kenji” だと「友だちが持っているケンジ」のようになってしまいます)。「英語の先生」も an English teacher です。
ちなみに、's は場所を表すこともあります:「おじさんの家で」→ at my uncle's、「病院(お医者さんのところ)で」→ at the doctor's。
人が持ち主のときは、日本語の「父の車」と同じ順番で 's を使います。of を使った言い方は不自然です。
「友だちのケンジ」の「の」は所有ではなく「友だちであるケンジ」という意味です。英語では 's をつけず、名詞を並べます。
「英語の先生」の「の」は「英語を教える」という意味です。's は使わず、English teacher と名詞を並べます。
人の名前に 's をつけるとき、前に the はつけません。the がつくのは the manager's office のように持ち主自身に the がつくときだけです。
アポストロフィがないと brothers はただの複数形(兄弟たち)です。「兄の車」なら 's が必要です。
ここでは何もだれのものでもなく、ただの複数形 teachers です。アポストロフィは所有のときだけ使います(例:the teachers' meeting room)。
children は -s で終わらない不規則な複数形なので、単数と同じように 's をつけます。
「その(会社の)」を表す its にアポストロフィはつけません。it's は it is / it has の短縮形です。
日本語の「の」は、持ち主が先で物が後です:「姉の家」「部長のオフィス」
英語の 's もまったく同じ順番です:my sister's house、the manager's office。語順を入れ替える必要はありません。学校で習った of を使って “the house of my sister” とするより、人が持ち主のときは 's のほうがずっと自然です。of は主に物に使います:the end of the film、the top of the page。
日本語の「の」は所有だけでなく、「友だちのケンジ」(=友だちであるケンジ)、「英語の先生」(=英語を教える先生)、「机の上」(位置)など、いろいろな意味で使います
英語の 's は、所有や人どうしの関係を表すときだけ使います。「友だちのケンジ」は my friend Kenji、「英語の先生」は an English teacher、「机の上」は on the desk です。“my friend's Kenji” や “English's teacher” にはしません。「の」が「〜である」「〜についての」という意味なら、's は使わないと考えましょう。
日本語の「生徒のかばん」「作業員の休憩室」では、持ち主が1人か複数かがわかりません。また日本語には所有を表すアポストロフィもありません
英語では、アポストロフィの位置が数を教えます:the student's backpack(1人の生徒)、the students' backpack(複数の生徒が共有)。the worker's break room と the workers' break room も同じです。発音は同じなので、書くときに特に気をつけましょう。ただの複数形(the students)にはアポストロフィをつけません。
💡 「姉の家」→ my sister's house:日本語の「の」と同じ順番です。
💡 「の」が「〜である」の意味なら 's は使いません:my friend Kenji、an English teacher。
💡 -s で終わる複数形はアポストロフィだけ(workers')、children や men は 's(children's)。
💡 物、会社、動物には its(アポストロフィなし)。it's は it is / it has です。
"Excuse me, is this your brother's umbrella? Someone left it here."
"No, that's not his — but it might be my roommate's. She was here earlier."
"Okay, I'll leave it at the children's lost-and-found box near the entrance."
"Thanks — I'll ask my roommate's sister too, just in case."
練習問題 1 · 正しい文を選びましょう
Which sentence shows that the backpack belongs to Noah?
練習問題 2 · 正しい言い方を選びましょう
A family has one dog. Which phrase correctly names its leash?
練習問題 3 · 正しい形を選びましょう
Fifteen workers share one break room. Which is correct?
練習問題 4 · 正しい形を選びましょう
Which is correct?
練習問題 5 · 正しい形を選びましょう
Which is correct?
練習問題 6 · 文を完成させましょう
Complete the sentence: The bird built ___ nest in the old oak tree.
練習問題 7 · 文を完成させましょう
Complete the sentence: ___ already past six o'clock.
練習問題 8 · グループに分けましょう
0 / 6 分類済み
練習問題 9 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 10 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 11 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 12 · 所有格の形を書きましょう
Write the possessive noun phrase: the phone that belongs to Priya
練習問題 13 · 所有格の形を書きましょう
Write the possessive noun phrase: the coats that belong to the women (more than one woman)
練習問題 14 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the correct sentence: "My brothers car is in the shop." (one brother)
練習問題 15 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the correct sentence: "The store changed it's opening hours."
練習問題 16 · 実際の場面
You're writing a lost-and-found note for a backpack that belongs to two students who share it. Which is correct?
練習問題 17 · よくある間違い:「友だちのケンジ」の「の」
Japanese: "友だちのケンジが手伝ってくれました。" (here の means "who is my friend", not ownership). Which English sentence is correct?
所有格、アポストロフィ、its と it's について、5つの問題で確認しましょう。
問題 1 / 5
スコア:0/0
Which is correct?
複合名詞(Compound Nouns)
歯ブラシは toothbrush、バス停は bus stop。語順は日本語と同じですが、「の」は入れません。1語・2語・ハイフンの書き分けや和製英語の注意点も解説します。
可算名詞と不可算名詞(Countable and Uncountable Nouns)
「たくさんの」は much と many のどちら? an advice や a bread がなぜ誤りなのか、a piece of の使い方まで、数えられる名詞と数えられない名詞をやさしく整理します。
名詞句(Noun Phrases)
限定詞、形容詞、中心となる名詞、後ろからの修飾。日本語では全部名詞の前に来る説明を、英語では前と後ろに分けて置く方法を、例で練習します。
名詞の単数形と複数形
日本語にはない名詞の複数形。two dogs の -s、-es がつく語、city → cities、leaf → leaves、children や people などの不規則な形をまとめて練習します。