原形不定詞とは、to のつかない動詞の原形のことです:“She can swim.” “They let him go.” “He made me laugh.” 「to + 原形」が不定詞だと覚えている人ほど、to をつけすぎないよう注意しましょう。
このレッスンで学ぶこと
英語の動詞は to swim、to go、to ask のように「to + 原形」で覚えることが多いですね。でも、決まった場所では to が消えて、動詞の原形だけが残ります。これが「原形不定詞(bare infinitive)」です。いちばん大事なのは、助動詞のあとと、let/make のあとです。
日本語には to に当たるものがないので、to があるかないかは日本語から判断できません。「to不定詞を習ったから、動詞が2つ並んだら to」と考えるのではなく、「この単語のあとは to なし」というパターンを覚えてしまうのがいちばん確実です。
can、could、will、would、shall、should、may、might、must のあとは、いつも to のない原形を使います:“You must finish this by Friday.” “We should leave before it gets dark.” 主語が he や she でも三単現の -s はつきません(“She can swim” が正しく、“She cans swim” や “She can swims” は間違いです)。
まぎらわしいのは、意味が似ていて to がつく表現です。have to、be able to、need to、ought to には to があります(“I have to go”、“You ought to call her”)。「〜しなければならない」が must でも have to でも言えるため、つい “You must to finish” としてしまいがちです。can には to がなく、be able to には to がある、というように、形ごと覚えましょう。
能動態の let と make のあとには、人がきて、そのあとに to のない原形が続きます:“She let him go.” “The movie made me cry.” 学校では「使役動詞」として習う形です。
日本語の「〜させる」は、make にも let にもなるので注意しましょう。無理に・強制的に「させる」なら make です:「その映画に泣かされた」→ “The movie made me cry”、「先生は私たちに課題をやり直させた」→ “The teacher made us redo the assignment”。本人がしたいことを「させてあげる・許す」なら let です:「両親は遅くまで外にいさせてくれる」→ “My parents let me stay out late”。どちらの場合も to はつけません。“My mother made me to study” は、日本人学習者にとても多い間違いです。
もう1つ、日本語では美容院で切ってもらっても「髪を切った」、修理工場に頼んでも「車を修理した」と言います。英語で “I repaired my car” と言うと、自分で修理したことになります。だれかにしてもらったときは、make でも let でもなく、have + 物 + 過去分詞を使います:“I had my car repaired.”
help のあとは、“help me carry” でも “help me to carry” でも正しい英語です。日常会話では to のない形のほうがよく使われ、特にアメリカ英語でその傾向があります。間違いなのは、「運ぶのを手伝う」の「〜の」につられた -ing 形(“help me to carrying”)です。
make が受動態(was/were made)になると、不定詞の to が戻ってきます:“I was made to apologize.”(謝らされた)“He was made to wait outside.”(外で待たされた)。
学校でも「make や知覚動詞(see、hear)の受動態では to が復活する」と習うルールです。能動態は “made him wait”、受動態は “was made to wait” とセットで覚えましょう。see や hear の受動態も同じですが、使われることはあまりありません:“He was seen to leave.”
let には、ふつう受動態の形がありません(“was let go” は「解雇された」という決まった表現です)。「早く帰らせてもらった」を受動態で言うなら be allowed to を使います:“I was allowed to leave early.” また、tell や ask は能動態でも受動態でも to を使います:“They told him to wait”、“He was told to wait”。
had better(ほとんどいつも 'd better と短縮)と would rather(ほとんどいつも 'd rather)のあとも、to のない原形を使います:“You'd better leave now.” “I'd rather stay home tonight.” prefer は to を使うので(“I prefer to stay”)、混ざって “I'd rather to stay” としないようにしましょう。
had better は学校で「〜したほうがいい」と習いますが、日本語の「〜したほうがいい」よりずっと強く、「そうしないと困ったことになるよ」という警告に近い響きがあります。目上の人へのアドバイスには “You should…” や “Maybe you could…” のほうが無難です。
Why not + 原形は「〜したらどう?」という提案です:“Why not ask him yourself?” “Why not to ask” とは言いません。“Why don't you ask him yourself?” とも言えますが、こちらにも to はつきません。なお、would rather のあとに別の主語の文が続くと形が変わりますが(“I'd rather you stayed”)、would rather のすぐあとの動詞は to のない原形です。
「〜させる」の make は、能動態では to のない原形を使います。日本人学習者にとても多い間違いです。
have to と混ざった形です。助動詞の must のあとには to をつけません。
「謝らされた」のように make が受動態(was/were made)になると、to が戻ります。
had better('d better)のあとは to のない原形です。また、日本語の「〜したほうがいい」より強い言い方なので、使う相手に注意しましょう。
would rather は to のない原形と使います。to を使うのは prefer のほうです:I prefer to stay.
「遅くまで外にいさせてくれる」は許可なので let です。make にすると「無理やり外にいさせる」という意味になってしまいます。
「車を修理してもらった」は make では言えません。人にしてもらうときは have + 物 + 過去分詞を使います。
日本語の「〜させる」は、強制(泣かせる)にも許可(遊ばせてあげる)にも使います
英語では、強制なら make、許可なら let と使い分けます。どちらも人のあとに to のない原形が続きます:“They made him wait outside.”(外で待たせた)、“She let him go.”(行かせてあげた)。“made me to study” のように to をつけないことが大切です。
日本語には to に当たるものがなく、「泳げる」「行かなければならない」のように動詞の形そのものが変わります
そのため、to の有無は単語ごとに覚えるしかありません。can、must、should などの助動詞は to なし、have to、be able to、ought to は to あり、と形ごと覚えましょう。「〜しなければならない」を must で言うなら “You must finish”、have to で言うなら “You have to finish” です。
日本語では、人に頼んだときでも「髪を切った」「車を修理した」と言います
英語の “I repaired my car” は「自分で修理した」という意味になります。だれかにしてもらったときは have + 物 + 過去分詞を使います:“I had my car repaired.” make を使った “I made repair my car” も間違いです。
💡 can、must、should などの助動詞のあとは to なし。have to、be able to、ought to は to あり。
💡 make の能動態は to なし(made him wait)、受動態は to あり(was made to wait)。
💡 「〜させる」は、強制なら make、許可なら let。どちらも to はつけません。
💡 「早く帰らせてもらった」を受動態で言うなら I was allowed to leave early です(I was let leave ではありません)。
"Can I stay out past ten tonight?"
"I'll let you stay out until ten thirty, but you must text me when you leave."
"Okay, deal. Why not just come pick me up instead?"
"You'd better call me first — I might be busy."
練習問題 1 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — after a modal verb.
練習問題 2 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — after 'let'.
練習問題 3 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — after 'make' (active).
練習問題 4 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — passive 'make' needs 'to' back.
練習問題 5 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — after 'had better'.
練習問題 6 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — after 'would rather'.
練習問題 7 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — after 'help' (bare infinitive is common and natural).
練習問題 8 · 正しい文を選びましょう
Choose the correct sentence — 'why not' + bare infinitive.
練習問題 9 · 文を完成させましょう
Complete with the bare infinitive: 'You must ___ (finish) this by Friday.'
練習問題 10 · 文を完成させましょう
Complete with the bare infinitive: 'The teacher made us ___ (redo) the assignment.'
練習問題 11 · グループに分けましょう
0 / 6 分類済み
練習問題 12 · よくある間違い:「〜させる」の make に to をつける
Japanese: "母は私に勉強させました。" Which English translation is correct?
5つのクイズで、学んだことを確認しましょう。
問題 1 / 5
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Choose the correct sentence.
動詞+人+to不定詞
「あなたに電話してほしい」は I want you to call me。want、ask、tell、advise +人+ to の形と、“asked to him” や “said me to” がなぜ間違いかを学びます。
動詞のあとは -ing か to か(Verb Patterns)
avoid・mind・suggest は -ing、want・decide・manage は to、like・begin はどちらも可。「〜すること」をつい to にしてしまう間違いを防ぎます。
to不定詞(To-Infinitive)
to+動詞の原形で「〜するために」「〜してうれしい」「〜することに決めた」。for を使わない目的の言い方、形容詞・動詞のあとの to を例文で整理します。
動名詞(Gerunds)
Swimming is fun のように、動詞の -ing 形は「〜すること」という名詞にもなります。主語、enjoy や avoid のあと、前置詞のあとでの使い方を練習します。