動作をした人自身に動作が返ってくるとき、英語では再帰代名詞を使います。日本語の「自分」は1つの形で済みますが、英語では主語に合わせて8つの形を使い分けます。
このレッスンで学ぶこと
再帰代名詞は、すでに文の主語になっている人を指す代名詞です。動作がほかの人ではなく、動作をした本人に返ってくるとき、英語ではふつうの目的格の代名詞ではなく再帰代名詞を使います。
比べてみましょう。“She washed the dishes” では、動作の対象はお皿です。“She washed herself” では、動作が she 自身に返っています。日本語の「自分の体を洗った」「自分を責めた」の「自分」にあたる考え方です。
英語の再帰代名詞は8つあり、それぞれ主語と対応しています:myself(I)、yourself(you・1人)、himself(he)、herself(she)、itself(it)、ourselves(we)、yourselves(you・2人以上)、themselves(they)。
日本語の「自分」は、だれが主語でも同じ形です。英語では必ず主語に合わせて選びます。we なら ourselves、he なら himself です。“We taught myself.” や “He hurt herself.” のように主語と合わない形にしないよう気をつけましょう。you は、話し相手が1人なら yourself、2人以上なら yourselves です。
単数形は -self、複数形は -selves で終わります:himself と themselves、yourself と yourselves。“hisself” や “theirself(ves)”、“ourself” は標準英語では使いません。my/your は所有格から(myself, yourself)、him/them は目的格から(himself, themselves)できているので、形をセットで覚えておきましょう。
主語と目的語が同じ人(または物)のとき、つまり動作をする人と受ける人が同じときは、再帰代名詞が必要です。
She cut herself while chopping vegetables. I taught myself to swim one summer. The printer turned itself off after ten minutes of sitting idle.
日本語では目的語なしで言える表現に注意しましょう。「階段でけがをした」は “I hurt myself on the stairs.”、「パーティーで楽しんだ」は “We enjoyed ourselves at the party.” です。「けがをする」の意味の hurt や「楽しむ」の意味の enjoy は目的語が必要なので、“I hurt on the stairs.” や “We enjoyed at the party.” とは言えません(“We had fun.” なら目的語なしで言えます)。「自己紹介してください」も “Please self-introduce.” ではなく “Please introduce yourself.” です。
一方、体の部分には再帰代名詞ではなく所有格を使います。日本語の「手を洗う」「歯をみがく」には「だれの」がありませんが、英語では “I wash my hands”、“She brushes her teeth”、“He broke his leg” と所有格が必要です。また、get up(起きる)、sit down(座る)、relax(くつろぐ)、feel(感じる)のような動詞には、ふつう再帰代名詞をつけません:“I relaxed on the sofa.”
再帰代名詞は、「(ほかの人ではなく)本人が」「人の手を借りずに」したことを強調するときにも使います。文の基本の意味は変わらず、だれがしたかを目立たせるだけです。
“I reorganized the garage myself” は “I reorganized the garage” とほぼ同じ意味で、myself は「だれにも手伝ってもらわずに、自分で」という点を強調しています。ここは日本語の「自分で」とよく似ています。ただし英語では、主語に合わせて形を変えます:I … myself、she … herself、they … themselves。
“by myself”(by yourself、by himself など)は「一人で」という意味で、「だれとも一緒にではなく」「だれの助けも借りずに」の両方を表せます:“I went to the movies by myself last night.” “She solved the puzzle by herself.” 「一人で」を “by me” とは言いません。必ず by myself です。
特にビジネスメールで、myself や yourself のほうがかしこまって丁寧に聞こえると考えて使う人がいます。でもこれは間違いです。目的語の位置で再帰代名詞を使うのは、基本的に同じ文の主語と同じ人を指す場合だけです。英語には敬語のような「丁寧な代名詞」はありません。
“Please contact myself if you have any questions” が間違いなのは、この文には myself が指せる主語 I がないからです。ふつうの目的格を使って “Please contact me if you have any questions.” と書きましょう。丁寧さは please や “Could you …?” などで表します。
and や or で2人をつなぐときも同じです。“John or myself” ではなく “Contact John or me for details” です。John を消してみると、“Contact me” と言うことがわかります。
簡単なチェック方法:主語と目的語が別の人なら、再帰代名詞は不要です。me、you、him、her、them を使いましょう。
再帰代名詞は、同じ文の主語を指すときだけ使います。この文には主語 I がないので、目的格の me を使います。myself は丁寧語ではありません。
主語 he には himself です。日本語の「自分」と違い、英語では主語に合わせて形を変えます。
their から “theirselves” を作りたくなりますが、標準英語の形は themselves です。
主語が we なので ourselves です。複数なので -selves で終わります。
「けがをした」には目的語がありませんが、「けがをする」の意味の hurt は「〜を傷つける」という他動詞です。自分がけがをしたなら hurt myself と言います。
enjoy には目的語が必要です。「楽しんだ」だけを言いたいときは enjoyed ourselves、または “We had fun.” にします。
「一人で」「自分だけで」は by myself という決まった言い方です。“by me” にはなりません。
日本語の「手を洗った」には「だれの」がありませんが、英語では体の部分に所有格 my をつけます。
日本語の「自分」は、主語が私でも彼でも私たちでも同じ形です
英語では主語に合わせて形を選びます:I → myself、he → himself、she → herself、it → itself、we → ourselves、they → themselves、you → yourself(1人)/ yourselves(2人以上)。“We surprised ourselves.”、“The cat cleaned itself.” のように、主語を確認してから選びましょう。
「けがをした」「楽しんだ」「自己紹介する」は、日本語では目的語なしで言えます
英語の hurt、cut、enjoy、introduce は、この意味では目的語が必要な動詞なので、自分に向けた動作なら再帰代名詞を入れます:“I hurt myself.”、“He cut himself while shaving.”、“We enjoyed ourselves.”、“Please introduce yourself.” 「自己紹介」を直訳して “self-introduce” と言わないようにしましょう。
「手を洗う」「足を折った」のように、日本語では体の部分に「だれの」をつけません
英語では所有格(my、your、his、her など)をつけます:“I wash my hands.”、“He broke his leg.” 再帰代名詞を使った “I washed myself the hands” や、所有格のない “I washed hands” は使いません。
「自分で作った」「一人で行った」は、だれがしたか、だれと一緒かを強調する言い方です
ここは日本語と考え方が同じです。「自分で」→ myself:“I did it myself.”、「一人で」→ by myself:“I went by myself.” 主語に合わせて “They did it themselves.”、“She did it by herself.” と形を変えます。“by me” とは言いません。
日本語のビジネスメールでは、敬語で丁寧さを表します
英語の myself は敬語ではありません。“Please contact myself.” は丁寧になるどころか間違いです。目的語は “Please contact me.” で、丁寧さは please、“Could you …?”、“I would appreciate it if …” などで表しましょう。
💡 「自分」は1つでも、英語は主語に合わせて8つ:myself、yourself、himself、herself、itself、ourselves、yourselves、themselves。
💡 hurt、cut、enjoy、introduce は、自分に向けた動作なら再帰代名詞が必要です(hurt myself、enjoy ourselves)。
💡 体の部分には所有格:I wash my hands。
💡 「自分で」→ myself、「一人で」→ by myself。myself は me の丁寧語ではありません。
"Are you okay? I heard you hurt yourself in the kitchen."
"I'm fine — I just cut myself a little while slicing bread. Nothing serious."
"Did you bandage it yourself, or did someone help you?"
"I did it myself. I keep a first-aid kit under the sink."
練習問題 1 · 再帰代名詞を使った文を選びましょう
Which sentence uses a reflexive pronoun to show that the action lands back on the same person who did it?
練習問題 2 · 正しい代名詞を選びましょう
Which reflexive pronoun correctly completes this sentence: "My grandmother taught ___ to play piano."
練習問題 3 · 正しい形を選びましょう
Which is correct?
練習問題 4 · 正しい文を選びましょう
Which is correct?
練習問題 5 · 正しい代名詞を選びましょう
Which is correct?
練習問題 6 · 正しい形を選びましょう
Which is correct?
練習問題 7 · グループに分けましょう
0 / 6 分類済み
練習問題 8 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 9 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 10 · 単語を並べ替えましょう
練習問題 11 · 文を完成させましょう
Complete the sentence with the correct reflexive pronoun: The cat cleaned ___ after breakfast. (one word)
練習問題 12 · 文を完成させましょう
You're talking to one friend. Complete: You should be proud of ___ for finishing the marathon. (one word)
練習問題 13 · 文を完成させましょう
Complete: We surprised ___ with how quickly we finished the project. (one word)
練習問題 14 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the corrected sentence: "Please contact myself if you have any questions about the invoice."
練習問題 15 · 間違いを直しましょう
Fix the mistake and type the corrected sentence: "He hurt herself when he slipped on the wet floor."
練習問題 16 · 実際の場面
You repaired a leaking faucet without calling a plumber, and you want to emphasize that you did it alone. Complete the sentence: "I fixed the faucet ___."
練習問題 17 · よくある間違い:「楽しんだ」に目的語がない
Japanese: "私たちはパーティーで楽しみました。" Which English translation is correct?
再帰代名詞について、5つのクイズで確認しましょう。
問題 1 / 5
スコア:0/0
Complete with the correct reflexive pronoun: The twins dressed ___ before the recital. (one word)
指示代名詞(Demonstrative Pronouns)
これ・それ・あれは英語で this、that、these、those のどれ? 近いか遠いか、1つか複数かで選ぶ指示代名詞を、日本語のこそあどと比べて整理します。
疑問代名詞(Interrogative Pronouns)
who, whose, what, which で人・持ち主・もの・選択をたずねます。「誰の?」は who's ではなく whose。do/does/did が必要な疑問文と、いらない疑問文も整理します。
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「お互いに」「〜し合う」は英語で each other / one another。副詞ではなく代名詞として使うコツ、each other's の形、「2人なら each other」という古いルールの誤解も解きます。
所有格と所有代名詞(my と mine の使い分け)
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