品詞(Parts of Speech)

A1 · 初級文法の基礎

名詞、動詞、形容詞などの品詞は、学校英語でおなじみですね。英語では、品詞がわかると単語の正しい形を選べます。たとえば quick が quickly になるときです。

このレッスンで学ぶこと

  • 文の中で単語がどんな働きをしているかを見分ける
  • 意味を伝える単語:名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞
  • 文を組み立てる小さな単語:冠詞・限定詞、前置詞、接続詞
  • 英語では同じ単語が別の品詞になることがある理由

品詞は何のためにある?

英語の単語には、それぞれ文の中での役割があります。人や物を表すもの(名詞)、名詞のかわりをするもの(代名詞)、動作や状態を表すもの(動詞)、説明を加えるもの(形容詞と副詞)、そして文をつないだり整えたりする小さな単語(冠詞・限定詞、前置詞、接続詞)です。学校の英文法で聞いたことのある言葉ばかりなので、安心してください。

このレッスンの目的は、名前を暗記することではありません。単語の役割がわかれば、どの形を使うか、名詞の前に冠詞が必要か、文のどこに置くかを判断できるようになります。日本語とは語順も違うので、「この単語は何の役割?」と考える習慣が大きな助けになります。

意味を伝える単語

名詞は人・場所・物・考えを表します:driver、kitchen、coffee、plan。代名詞は、同じ名詞をくり返さないために使います:“My sister called. She sounds busy.” ここで大切なのは、英語では主語を省略できないことです。日本語なら「姉から電話があった。忙しそうだった」と主語なしで言えますが、英語では She が必要です。動詞は動作や状態を表します:“She works downtown.” “He seems tired.” 形容詞は名詞を説明します:“a busy schedule”。副詞は動詞・形容詞・文全体を説明し、「どのように」「いつ」「どのくらい」に答えることが多いです:“She works quickly.” “He is extremely tired.”

形容詞の位置は日本語と同じで、名詞の前です(「忙しいスケジュール」→ a busy schedule)。ただし「部屋がきれい」のように説明に使うときは、英語では be動詞が必要です:“My room is clean”(“My room clean” ではありません)。日本語の形容詞は「きれい」「忙しい」だけで文を終えられますが、英語の形容詞は動詞のかわりにはなれません。

副詞の作り方は、日本語の「速い → 速く」「丁寧な → 丁寧に」とよく似ています。英語では多くの場合 -ly をつけます:quick → quickly。動作を説明するのに “She works quick” と言っても通じますが、正しい英語ではありません。(fast、hard、well のように -ly がつかない副詞もあります。)また、-ly で終わる単語がすべて副詞とは限りません。friendly や lovely は形容詞です(“a friendly neighbor”)。

「とても」にも注意しましょう。日本語では「とても好き」と言えますが、英語の very は形容詞や副詞を強めるもので、動詞の like の前には置けません。“I very like coffee” ではなく “I like coffee very much” と言います。

"My sister called. She sounds busy."
"She works downtown."
"He seems tired."
"She works quickly."
"He is extremely tired."

小さいけれど大事な単語

冠詞・限定詞(a、an、the、this、my、some など)は名詞のすぐ前に置き、どの物の話かを示します:“a coffee”(どれでもいい1杯のコーヒー)、“the coffee”(話し手と聞き手がわかっている、そのコーヒー)。前置詞は名詞を文の残りの部分とつなぎ、時や場所を表すことが多いです:at nine、in the kitchen、for a trip。接続詞は単語や語句、文の部分どうしをつなぎます:and、but、so、because。

日本語では「空港に」「9時に」のように、助詞が名詞の「後ろ」につきます。英語の前置詞は、名詞の「前」に置きます:at the airport、at nine。また、「に」がいつも to になるわけではありません。「空港に着いた」は “We arrived at the airport” で、“to the airport” ではありません。

これらの小さな単語は、それだけではほとんど意味を持ちませんが、ないと文が成り立ちません:“I have interesting book”(冠詞がない)、“I wanted coffee it was closed”(接続詞がない)。日本語に冠詞はないので、特に冠詞は忘れやすいポイントです。

1つの単語、いくつもの役割

日本語では「仕事」(名詞)と「働く」(動詞)、「きれいな」(形容詞)と「掃除する」(動詞)のように、品詞が違えば別の単語になることがほとんどです。ところが英語では、同じ形の単語がいくつもの品詞で使われます。work は “My work starts at nine” では名詞、“I work every weekday” では動詞で、つづりも発音も同じです。clean も “I clean my room” では動詞、“My room is clean” では形容詞です。そこで大切なのが、文の中の「位置」です。前後に何があるかを見ましょう。my や the の後なら名詞のことが多く、I、you、she の後なら動詞のことが多いです。

反対に、名詞と形容詞で形が違う場合は、位置に合った形を選びます。beauty は名詞(「美しさ」)、beautiful は形容詞(「美しい」)です。flower の前に置いて説明するなら形容詞が必要なので、“a beautiful flower” です。カタカナの「ビューティーサロン」のように名詞を飾りとして使う言い方につられて、“a beauty flower” としないようにしましょう。

"I work every weekday."
"My room is clean."

冠詞:日本語にはない品詞

日本語には冠詞がないので、英語の冠詞はまったく新しい品詞です。でも種類は多くありません。the(定冠詞)と、a/an(不定冠詞)だけです。a と an のどちらを使うかは、次の単語の最初の「音」で決まります。母音の音で始まるなら an(an hour、an engineer、an interesting book)、それ以外は a です。つづりではなく音で決まるので、an hour(h を発音しない)ですが、a university や a European trip(「ユ」「ヨ」の音で始まる)になります。

日本語の「彼女は看護師です」には冠詞がありませんが、英語では1人の職業を言うときに a/an が必要です:“She is a nurse.”(“She is nurse” ではありません)。一般に、数えられる名詞が1つのときは、a、an、the、または my、this などが必要です。

実際の英語

"My cousin works as a graphic designer downtown."
"He carefully packed the boxes before the move."
"We usually eat lunch around noon."
"This new phone is faster, but the battery drains quickly."

注意

✗I very like coffee.
✓I like coffee very much.

「とても好き」を直訳しないようにしましょう。very は動詞の前には置けません。very much を文の後ろに置きます。

✗My room clean now.
✓My room is clean now.

日本語は「部屋がきれい」だけで文になりますが、英語の形容詞は動詞のかわりにはなれません。be動詞が必要です。

✗She works quick.
✓She works quickly.

動作を説明するなら副詞です。「速い → 速く」と同じように、quick → quickly にします。

✗She speaks English very good.
✓She speaks English very well.

good は人や物を説明する形容詞、well は動作を説明する副詞です。「上手に話す」は speak well です。

✗I have a interesting book.
✓I have an interesting book.

a か an かは、次の単語の最初の音で決まります。interesting は母音の音で始まるので an です。

✗She is nurse.
✓She is a nurse.

日本語の「看護師です」には冠詞がありませんが、英語では1人の職業を言うときに a/an が必要です。

✗I study english on mondays.
✓I study English on Mondays.

英語では、言語や曜日は大文字で始めます。日本語にない区別なので、書くときに意識しましょう。

✗We arrived to the airport at six.
✓We arrived at the airport at six.

「空港に着いた」の「に」は to ではありません。空港や駅など具体的な場所には arrive at、都市や国には arrive in を使います。

日本語と比べてみよう

日本語でも「速い → 速く」「上手な → 上手に」のように、形容詞を変えて動作を説明します

英語も同じ考え方で、動作を説明するときは副詞にします。多くは -ly をつけ(“She works quickly”)、good は well になります(“a good speaker”、“She speaks well”)。「上手に話す」を “She speaks very good” にしないようにしましょう。また、「とても好き」は “I like it very much” で、very を動詞の前に置いて “I very like it” とは言いません。

日本語には冠詞がなく、「面白い本を持っている」「彼女は看護師です」と名詞だけで言えます

英語では、数えられる名詞が1つのとき、基本的に a/an、the、my などが必要です:“I have an interesting book.”、“She is a nurse.” a と an は次の単語の最初の音で選びます:“a book”、でも “an interesting book”。

日本語では「先週から働いています」のように主語を省いたり、「部屋がきれい」のように形容詞だけで文を終えたりできます

英語では、主語の代名詞と動詞が必ず必要です。“This is Maria. She started last week.” の She は省けません。形容詞で説明するときは be動詞を入れます:“My room is clean.” 英語の基本の語順は「主語 → 動詞 → 目的語」なので、“She answered the difficult question well.” のように、動詞は主語のすぐ後に来ます。

日本語には大文字・小文字の区別がありません

英語では、文の最初の文字、人名や地名、曜日、月、言語、国籍を表す単語を大文字で始めます:“on Monday”、“in March”、“I speak English”、“a French company”。「私」を表す I も、いつも大文字です。それ以外の普通の名詞は小文字で書きます。

💡 動作が「どのように」行われるか(works、speaks、drives)を説明するなら、たいてい -ly の副詞です。good なら well にします。

💡 形容詞は名詞の前(日本語と同じ)。説明に使うときは be動詞を忘れずに:My room is clean.

💡 英語では位置で品詞がわかります。my/the の後なら名詞、I/she の後なら動詞のことが多いです。

実際の場面:同僚について話す

"What's Alex like?"

"He's really organized. He always plans meetings a day early."

"That's helpful — I'm always the one running late!"

練習

練習問題 1 · 品詞を選びましょう

In "My neighbor walks her dog every morning," what part of speech is neighbor?

練習問題 2 · 品詞を選びましょう

In "The tired driver stopped quickly," what part of speech is quickly?

練習問題 3 · 正しい文を選びましょう

Which sentence uses work as a verb?

練習問題 4 · 正しい文を選びましょう

Which sentence uses clean as an adjective?

練習問題 5 · グループに分けましょう

quickly
friendly
slowly
lovely
carefully
easily

0 / 6 分類済み

練習問題 6 · 単語を並べ替えましょう

??????

練習問題 7 · 単語を並べ替えましょう

??????

練習問題 8 · 単語を並べ替えましょう

????????

練習問題 9 · 文を完成させましょう

Complete with the correct preposition: "We arrived ___ the airport at six." (one word)

練習問題 10 · 文を完成させましょう

Complete with the correct conjunction: "I wanted to go for a walk, ___ it started raining." (one word)

練習問題 11 · 文を完成させましょう

Complete with the correct article: "She works as ___ engineer." (one word)

練習問題 12 · 間違いを直しましょう

Fix the mistake and type the correct sentence: "I have a interesting book."

練習問題 13 · 間違いを直しましょう

Fix the mistake and type the correct sentence: "This is a beauty flower."

練習問題 14 · 実際の場面

You're introducing a coworker: "This is Maria. She started last week." What part of speech is She?

練習問題 15 · よくある間違い:「とても好き」の very

Japanese: "私はコーヒーがとても好きです。" Which English sentence is correct?

クイックチャレンジ

いろいろな5つの問題で、学んだことを確認しましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

In "He speaks English fluently," what part of speech is fluently?

学んだこと

  • 名詞・代名詞・動詞・形容詞・副詞は、文の意味を伝えます。誰が、何が、どうするのか、どのようにするのかです。
  • 冠詞・限定詞、前置詞、接続詞は、文をつないで組み立てる小さな単語です。前置詞は名詞の前に置きます。
  • 英語では主語を省略できず、形容詞で説明するときは be動詞が必要です:She started last week. / My room is clean.
  • 副詞はたいてい -ly(「速い → 速く」と同じ発想):quick → quickly、good → well。「とても好き」は like … very much です。
  • 同じ形が名詞にも動詞にもなります(work)。品詞は文の中の位置でわかります。
  • 冠詞は日本語にない品詞です。the と a/an(最初の音で選ぶ)を使い、1人の職業には a/an をつけます:She is a nurse.
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