文法の基本用語(Basic Grammar Concepts)

A1 · 初級文法の基礎

英語の文は、いくつかの部品でできています。主語、動詞、ときには目的語、そしてことばのまとまりである「句」と「節」です。学校で習った S・V・O を、実際の英文ですぐに見分けられるようになると、ほかの文法もぐっとわかりやすくなります。

このレッスンで学ぶこと

  • どんなことばのまとまりが「完全な文(sentence)」になるのか
  • どんな文でも主語と動詞を見つける方法
  • 目的語が必要な文と、必要ない文
  • 句(phrase)と節(clause)の違い:節には主語と動詞がある

文が「文」になる条件

文(sentence)とは、まとまった1つの考えを表すことばのまとまりです。聞いた人が、足りない部分なしに全体を理解できます。英語の文には、最低でも主語(だれ・何について話しているか)と動詞(何が起きているか)が必要です。文は大文字で始まり、ピリオド、クエスチョンマーク、エクスクラメーションマークで終わります。(“Sit down.” のような命令文は例外で、主語の you が省かれています。)

見た目が文のようでも、文ではないものもあります。“Closed for lunch.”(昼休みのため閉店)はお店の張り紙としては自然ですが、主語も動詞もないので、完全な文ではなく断片です。用語を暗記することより、この違いに気づけるようになることがこのレッスンの目的です。

主語と動詞:欠かせない2つの部品

主語は、文が話題にしている人やもので、ふつうは動作をする人・もの、または何かを説明される人・ものです:“My manager called a meeting.” “The kitchen is clean.” 動詞は、何が起きているかを表します。動作(“called”)のことも、状態(“is”)のこともあります。完全な英語の文には、この2つが両方必要です。

ここが日本語との大きな違いです。日本語では、わかりきった主語は省くのがふつうです。「また遅刻した」「昨日京都に行きました」で十分ですね。でも英語では、“Arrived late again.” ではなく “He arrived late again.”、“Went to Kyoto yesterday.” ではなく “I went to Kyoto yesterday.” と、主語をはっきり言います。「雨が降っている」「もう遅い」のように日本語に主語がない文でも、英語では it を主語に立てます:“It's raining.” “It's late.”

動詞も省けません。日本語の「台所は今日とてもきれい」は形容詞だけで文になりますが、英語では be動詞が必要です:“The kitchen very clean today” ではなく “The kitchen is very clean today.” です。また、主語は1回だけ言います。日本語の「姉は、昨日電話をくれた」のように「〜は」で話題を出してから続ける感覚で、“My sister she called me” と主語を2回言わないようにしましょう。正しくは “My sister called me” です。主語は1語のこともあれば(“She left.”)、長いまとまりのこともあります(“My upstairs neighbor left.”)が、役割は同じです。

"My manager called a meeting."
"The kitchen is clean."
"She left."
"My upstairs neighbor left."

目的語:動詞が「何を」を必要とするとき

動詞の中には、目的語(動作を受けるもの、「〜を」に当たるもの)が必要なものがあります:“He wrote a long email.” ここでは、書かれたものが email です。一方、目的語のいらない動詞もあります:“The baby slept.” slept のあとに何もなくても、文は完成しています。

日本語では「を」や「が」などの助詞が役割を示すので、「ケーキを兄が焼いた」「兄がケーキを焼いた」のように語順を入れ替えても意味は変わりません。動詞もふつう最後に来ます。英語には助詞がないので、語順そのものが「だれが何をしたか」を示します。主語 → 動詞 → 目的語の順で、“My brother baked the cake.” と言います。代名詞の目的語も動詞のあとです:“She called me.”(“She me called.” ではありません)。

日本語の「〜が」がいつも主語になるとは限らない点にも注意しましょう。「私はコーヒーが好きです」の「コーヒーが」は、英語では目的語になります:“I like coffee.”。見分けるコツ:動詞のあとに何もないと物足りない(“She fixed…” 何を?)なら目的語が必要、それだけで完結している(“She smiled.”)なら目的語は不要です。

"He wrote a long email."
"The baby slept."
"She smiled."

句(phrase)と節(clause)

句(phrase)は、意味のうえでまとまっているけれど、それ自身の主語と動詞を持たないことばのまとまりです:“the tall building”、“very carefully”、“before breakfast”。節(clause)は、主語と動詞を持つまとまりです:“because it was raining” には主語(it)と動詞(was raining)があります。ただし、節がいつも1つの文として独立できるわけではありません。“Because it was raining” だけでは文が終わっていない感じがします。主になる部分が必要です:“Because it was raining, we stayed inside.”

これは日本語でも同じです。「雨が降っていたので。」だけでは話が完結せず、「家にいました」のような主になる部分が必要ですね。because、when、after で始まる節も同じように働きます。まとめると、句には自分の主語+動詞がなく、節にはあります。でも、節の中で単独の文になれるのは一部だけです。

実際の英語

"My manager sent the report before lunch."
"The bus arrives at eight every morning."
"I left my umbrella at the office."
"She smiled and waved from across the street."

注意

✗Went to the store.
✓I went to the store.

日本語の「お店に行った」は主語なしで自然ですが、英語のふつうの文には主語が必要です。主語を省けるのは、ごく短いメモくらいです。

✗Is raining again.
✓It's raining again.

「また雨が降っている」には主語がありませんが、英語では天気の文に it を主語として立てます。

✗The kitchen very clean today.
✓The kitchen is very clean today.

「台所はとてもきれい」は日本語では動詞なしで文になりますが、英語では be動詞(is)が必要です。

✗My sister she called me last night.
✓My sister called me last night.

「姉は、昨日の夜…」と話題を出す感覚で主語を2回言わないようにしましょう。英語の主語は1回だけです。

✗Because the flight was delayed.
✓Because the flight was delayed, we missed the connection.

主語(the flight)と動詞(was delayed)があるので節ですが、「飛行機が遅れたので。」だけでは話が終わらないのと同じで、完全な文ではありません。主になる部分を加えます。

✗She me called last night.
✓She called me last night.

日本語は「彼女は私に電話した」と動詞が最後ですが、英語では目的語は動詞のあとに置きます。

日本語と比べてみよう

日本語では、わかりきった主語を省くのが自然です:「昨日京都に行きました」「雨が降っている」

英語では、ふつうの文に主語が必要です:“I went to Kyoto yesterday.”、“He arrived late again.”。天気や時間のように日本語に主語がない文では it を使います:“It's raining.”。英語でも、ごく短いメモ(“Took the trash out.”)では主語を省くことがありますが、ふつうの文やきちんとした文では省きません。

日本語は「が」「を」などの助詞で役割を示すので、語順が自由で、動詞はふつう文の最後に来ます

英語には助詞がないので、位置が役割を決めます。主語は動詞の前、目的語は動詞のあとです。“The dog bites the man.”(犬が人をかむ)と “The man bites the dog.”(人が犬をかむ)は、同じ単語でも意味が逆になります。「ケーキを兄が焼いた」も英語では “My brother baked the cake.” です。

「コーヒーが好き」「英語がわかる」「車が欲しい」の「が」は、主語のように見えます

英語では、これらは目的語になります:“I like coffee.”、“I understand English.”、“I want a car.”。主語は感じたり望んだりする人(I)のほうです。「〜が」=主語、と機械的に考えないようにしましょう。

学校英語の用語:文 = sentence、句 = phrase、節 = clause

学校で習った用語がそのまま使えます。句(“in the kitchen”)には主語と動詞がなく、節(“because it was cold”)にはあります。日本語の「寒かったので」と同じく、because で始まる節は単独では文になりません。

💡 完全な文かどうか迷ったら、主語と動詞があるか確認しましょう。どちらかがなければ、断片か句の可能性が高いです。

💡 日本語では省く主語も、英語では言います。天気や時間の文は it が主語です。

💡 主語 → 動詞 → 目的語の順。代名詞も動詞のあと:She called me。

実際の場面:ルームメイトへのメモ

"Took the trash out. Ordered more coffee — should arrive Friday."

"Thanks! I'll grab the mail when I get home."

練習

練習問題 1 · 主語を見つけましょう

In "My neighbor fixed the fence yesterday," what is the subject?

練習問題 2 · 動詞を見つけましょう

In "The kids are watching a movie," what is the verb?

練習問題 3 · 目的語を見つけましょう

In "He wrote a long email," what is the object?

練習問題 4 · 目的語のない文を選びましょう

Which sentence has no object?

練習問題 5 · 句(phrase)か節(clause)か選びましょう

Is "in the kitchen" a phrase or a clause?

練習問題 6 · 句(phrase)か節(clause)か選びましょう

Is "because she was late" a phrase or a clause?

練習問題 7 · グループに分けましょう

the tall building
when it rains
very carefully
before breakfast
she called me
after the meeting ends

0 / 6 分類済み

練習問題 8 · 単語を並べ替えましょう

??????

練習問題 9 · 単語を並べ替えましょう

????

練習問題 10 · 文を完成させましょう

Complete with the correct subject: "Maria is busy today. ___ has three meetings." (one word)

練習問題 11 · 文を完成させましょう

Complete with the missing verb: "The sun ___ in the east every morning." (one word — the opposite of "sets")

練習問題 12 · 間違いを直しましょう

Fix the mistake and type the correct sentence: "The kitchen very clean today."

練習問題 13 · 間違いを直しましょう

Fix the mistake and type the correct sentence: "My sister she called me last night."

練習問題 14 · 実際の場面

You're writing a note at work. Which version is a complete sentence?

練習問題 15 · よくある間違い:主語を省いてしまう

Japanese: "昨日、京都に行きました。" (you are talking about yourself) Which English sentence is correct?

クイックチャレンジ

5つのクイズで、学んだことを確認しましょう。

問題 1 / 5

スコア:0/0

In "The dog chased the ball," what is the object?

学んだこと

  • 文(sentence)はまとまった考えを表し、最低でも主語と動詞が必要です。
  • 主語は「だれ・何について」、動詞は「何が起きているか」を表します。
  • 日本語と違い、英語では主語を省きません(It's raining、I went to Kyoto)。主語は1回だけ言います。
  • 形容詞の文にも be動詞が必要です:The kitchen is very clean。
  • 目的語が必要な動詞があり、目的語は動詞のあとに置きます。代名詞でも同じです(She called me)。
  • 句(phrase)には自分の主語+動詞がなく、節(clause)にはあります。ただし、because などで始まる節は単独では文になりません。
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