過去の習慣を表す would

B1 · 中級過去時制

この would は「〜だろう」ではありません。昔の思い出話で「よく〜したものだ」とくり返した動作を表します。ただし、状態には使えません。

このレッスンで学ぶこと

  • would +動詞の原形で、過去にくり返した動作を表す(He would call every Sunday.)
  • would は動作だけ。状態には使えない(I would have a car. は×)
  • used to は動作にも状態にも使える。would で言いかえられるのは動作だけ
  • 過去の習慣の would と、仮定法・「〜だろう」の would の見分け方

過去にくり返した動作

would といえば、“I would help you if I had time.”(時間があれば手伝うのに)のような仮定法や、「〜だろう」の意味で習ったかもしれません。でも、過去の思い出を語る文の中では、would は「よく〜したものだ」と、昔くり返していた動作を表します。学校で「would (often) +動詞の原形=よく〜したものだ」と習った、あの使い方です。“Every summer, we would visit my grandparents.” は「毎年夏になると、祖父母の家に遊びに行ったものです」という意味です。

過去の習慣の would の見分け方:if などの条件がなく、話がはっきり過去のことで、every summer、always、often、on Sundays、as a child のような言葉がよくいっしょに出てきます。動作について「よく〜したものだ」と訳せれば、過去の習慣の would です。

would のあとは、いつも動詞の原形です:would visit であって、would visited ではありません。日本語では「訪ねた」のように動詞そのものに「た」をつけますが、英語では過去の意味は would と文脈が持っているので、うしろの動詞はそのままの形にします。can や will のあとと同じ考え方です。

"Every summer, we would visit my grandparents."
"He would always tell the same story at dinner."

使えるのは動作だけ、状態には使えない

would は過去の状態を表せません。状態とは、どんな様子だったか、何を持っていたか、知っていたか、信じていたか、好きだったか、どこに住んでいたか、ということです。代表的な状態動詞は be、have(持っている)、live、know、believe、like です。状態には used to(または過去形)を使います。

日本語を話す人がつまずくのはここです。日本語の「〜ていた」は、動作のくり返しにも状態にも同じ形で使えます。「昔は毎日散歩していた」(動作)も「昔は犬を飼っていた」(状態)も、同じ「ていた」ですね。英語では分けて考えます:“I used to have a dog.”(状態なので used to だけ)、“We would go for a walk every day.”(動作なので would も used to も OK)。見分け方は、「ある1回の出来事が何度もくり返された」と思い浮かべられるかどうかです。できるなら would、ずっとそういう状態だっただけなら used to です。

少し上級の補足です。“He would be exhausted after every shift.” のように、何度もくり返し起きた状況なら would + be も使えます。でも、背が高かった、内気だったなど、ずっと続いていた性質には used to を使います。

"I used to have a dog. (I would have a dog. は×)"
"She used to be shy. (She would be shy. は×)"

would と used to、どちらを使う?

くり返した動作なら、would と used to はたいてい入れかえられます。話の始めには used to がいちばん安全です。状態も表せますし、「今はもう違う」ということがすぐに伝わるからです。そのあと、くり返した動作を would で続けると、生き生きとした思い出話になります。

would には、はっきりした過去の場面設定が必要です。前後の文脈がないと、“We would walk to the river.” は「川まで歩いていくだろう」という意味に聞こえてしまいます。話し言葉では 'd と短くすることが多く(“we'd walk”)、過去の wouldn't は「どうしても〜しようとしなかった」という意味でよく使われます:“The car wouldn't start.”(車のエンジンがどうしてもかからなかった)。

used to にはよくある落とし穴が2つあります。1つ目は、be used to -ing(〜に慣れている)との混同です。“I used to get up early.” は「昔は早起きしていた(今はしていない)」、“I'm used to getting up early.” は「早起きには慣れている」で、意味がまったく違います。2つ目は、今の習慣に使うことです。used to は過去にしか使えないので、「早起きするのが習慣です」は “I use to get up early.” ではなく “I usually get up early.” と言います。

"We used to live in the countryside. Every morning, we would walk to the river."

実際の英語

"My grandfather would sit on the porch for hours, watching the world go by."
"We would stay up late telling stories."
"She would always bring homemade cookies to class."
"As kids, we would spend the whole summer outside."

注意

✗I would have a bike when I was young.
✓I used to have a bike when I was young.

この have は「持っている」という状態です。「自転車を持っていた」は日本語では「〜ていた」でも、英語では used to を使います。

✗We would visited the museum every weekend.
✓We would visit the museum every weekend.

would のあとは動詞の原形です。過去の意味は would がすでに表しているので、-ed はつけません。

✗She would be tall for her age.
✓She used to be tall for her age.

背が高いのは、ずっと続いていた性質で、くり返した動作ではありません。would ではなく used to です。

✗As a child, I would know all the neighbors.
✓As a child, I knew all the neighbors.

know は「知っている」という状態です。過去形(または used to know)を使い、would は使いません。

✗I'm used to get up early when I was a student.
✓I used to get up early when I was a student.

「学生のころは早起きしていた」は used to +原形です。be used to -ing は「〜に慣れている」で、別の表現です:I'm used to getting up early.

✗I use to get up early.
✓I usually get up early.

used to は過去のことにしか使えません。今の習慣は usually で表します。

日本語と比べてみよう

学校英語では would を「〜だろう」や仮定法として最初に習う。一方、日本語の「よく〜したものだ」は昔のくり返しを懐かしむ言い方

過去の習慣の would は、まさに「よく〜したものだ」です:“Every evening, my mother would read to us.”(毎晩、母がよく本を読んでくれたものです)。if がなく、話が過去で、every、always、often などがあれば、「〜だろう」ではなく「〜したものだ」と読みましょう。

日本語の「〜ていた」は、「毎日外で遊んでいた」(動作のくり返し)にも「犬を飼っていた」「東京に住んでいた」(状態)にも使える

英語では分けます。used to は動作にも状態にも使えますが、would は動作だけです。“I used to have a dog.” は正しく、“I would have a dog.” は「(もし〜なら)犬を飼うのに」という仮定の意味に聞こえてしまいます。日本語の形ではなく、「くり返した動作か、続いていた状態か」という意味で選びましょう。

日本語では「訪ねた」「話していた」のように、過去の「た」を動詞そのものにつける

would のあとの動詞は原形のままです:“we would visit”(“we would visited” は×)。過去の意味は would と文脈が表しています。can や will のあとに原形を置くのと同じルールです。

💡 if がなく、過去の話で every/always/often があれば、would は「よく〜したものだ」です。

💡 would は動作だけ。状態(have、be、live、know、like)には used to を使いましょう。

💡 何度もくり返した出来事なら would(または used to)、ずっとそうだった状態なら used to だけ。

💡 would のあとは必ず原形:would visit(would visited は×)。

実際の場面:子どものころの夏の思い出

"Do you remember our summers at the cabin?"

"Of course. We would swim in the lake every single day."

"And your dad would always make that terrible fish stew."

"Don't remind me — we would eat it anyway, out of politeness!"

練習

練習問題 1 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 2 · 正しい文を選びましょう

Which sentence is correct — would cannot describe a past STATE.

練習問題 3 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence for a repeated past action.

練習問題 4 · 正しい文を選びましょう

Which sentence uses 'would' correctly?

練習問題 5 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 6 · 正しい答えを選びましょう

Which word or phrase often signals a repeated-habit 'would', not a conditional one?

練習問題 7 · 正しい文を選びましょう

Choose the sentence that correctly describes a past state, not a habit.

練習問題 8 · 正しい文を選びましょう

Choose the correct sentence.

練習問題 9 · 文を完成させましょう

Complete: 'On Sundays, my grandmother ___ (would/bake) bread.' (repeated past habit)

練習問題 10 · 文を完成させましょう

Complete: 'I ___ (used to/be, NOT would) shy as a child.' (past state — choose the correct verb)

練習問題 11 · グループに分けましょう

would visit
used to be
would play
used to have
would tell
used to live

0 / 6 分類済み

練習問題 12 · よくある間違い:状態の「〜ていた」を would で訳す

Japanese: "昔は髪を長くしていました。" Which English translation is correct?

クイックチャレンジ

いろいろな5つの問題で、覚えたことを確かめましょう。

問題 1 / 5

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Choose the correct sentence.

学んだこと

  • would +動詞の原形は、過去にくり返した動作「よく〜したものだ」を表します。if がなければ仮定法ではありません。
  • would は状態(have、be、live、know、like)には使えません。used to を使いましょう。
  • used to は動作にも状態にも使えますが、would は動作だけです。
  • 思い出話は used to で始めて、would で続けるのが自然です。
  • would のあとは必ず原形:would visit(would visited は×)。used to(以前は〜した)と be used to -ing(〜に慣れている)は別物です。
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